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ロングトレイル3000kmの靴紹介!ベアフットシューズを扱うおすすめアウトドアショップとテ・アラロアで使用したTOPO・ALTRA・SALOMONの4足をレビュー

Te Araroa

歩き人たかちです(@takachi_aiina)

前回のテ・アラロア装備"住"編は下記記事をご覧ください。

3000kmで使用した靴は合計4足。すべて違うモデルを使用したのでレビューしたいと思います。

テ・アラロアのギアリストは以下のExcelファイルをダウンロードしてご覧ください

 

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靴目線で紹介するニュージーランドのアウトドアショップ

アウトドア大国のニュージーランドですが、そこまでアウトドアショップが多いわけではありません。必要最低限は揃いますが、種類も割と限られています。日本のアウトドアショップの多さ、種類の多さ(海外ブランドの買いやすさ)を実感しました。

︎ ニュージーランドの主なアウトドアショップには「macpac」「Kathmandu」「Bivouac Outdoor」「Mountain Warehouse」「Hunting & Fishing」などがあります。中・大都市には上記のうち何かしらはありました。もちろん靴の取り扱いはありますが、種類はそこまで多くないこともあるのでローカットのトレランシューズは以下のお店がおすすめです。

[ 靴専門・種類が豊富なショップ ]

◾︎ Shoe Science ( 北島 )
◾︎ Shoe Crinic
◾︎ Outside Sports ( 南島 )
◾︎ Bivouac Outdoor

中でも南島にある「Outside Sports」は種類が豊富でとても良かったです。南島にしかないのが残念。

ニュージーランド全体でALTRAやHOKA、ASICSの取り扱いは結構多かったですが、TOPOは限られていました。オークランドの「Shoe Science」にはありましたが、自分が見たのはそこが最初で最後。ここだけではないと思いますが、出会えなかったです。

ニュージーランド在住でテ・アラロアを歩いた方に靴のことを尋ねたら、自分のサイズや好きなモデルがないからネット通販を利用したとのこと。オーストラリアの通販サイトはそこまで時間もかからず届くようです(一度詐欺サイトに引っかかったとのことで、ご注意を)。

送料と時間はかかりますが、Amazonもものによっては利用可能。トレイルエンジェルに受け取りと保管を頼むこともできます(宿はわかりませんが、不可能ではないようです)。ニュージーランドは日本に比べて値段が高いので、送料込みでもネットの方が安い可能性も。例えば、アルトラ「オリンパス 5」は日本で定価2万5,000円ほどですが、ニュージーランドでは$330(約3万円)。全体的に5,000円前後高い印象です。

日本ではあまり気に留めませんでしたが、トレラン界隈では支持を得ている「inov-8(イノヴェイト)」も結構置いてありました。街と山が近いニュージーランドでもトレランを趣味にしている人は多いです。


「inov-8」HP

inov-8 [イノヴェイト]オフィシャルサイト
INOV8 オフィシャルサイトです。2003年にイギリスで誕生したオフロードシューズブランドです。ナチュラルで軽量、抜群のグリップ力を追求し続け、トレイルランニングのみならずトレーニングやハイキングなど幅広いシーンに向けたアイテムを展開しています。

ハイカーが靴を買っていた街はオークランド、ハミルトン、ウェリントン、クライストチャーチ(ヒッチハイク)、テカポ、ワナカ、クイーンズタウンあたり。私はオークランド、ウェリントン、ワナカで購入しました。

南島はスタートしてから700km先のテカポまで、コース上にアウトドアショップはありません。山岳地帯で北島よりも壊れるのが早いので、クライストチャーチで食糧のリサプライとともに靴を替えているハイカーも。私はウェリントンで3足目(オリンパス5)を買い、足に合わなかった2足目をリサプライボックスに入れてアーサーズパスへ送りました。オリンパスはさすがに700km持たないと思っていましたが、アーサーズパス到着の2日前に一気に破れたのでグッドタイミング(結果オーライ)。

そして、私が出発前に一番心配していた"サイズがあるか"問題。日本では22.5cmですが、基本的に女性用の一番小さいサイズは23.0cm。しかし、23cmの在庫はほとんどないか、少しあるか。種類は結構限られてしまいます。23.5〜24.0cm以上は選びやすいです。

オークランドではトレランシューズ専門店の「Shoe Science」が一番種類が豊富でしたが「ブランド関係なしで23cmの在庫があるモデルを試したい」というと、なんとHOKAの1モデルだけ・・・さすがに、まじ?という感じで。念のため子ども用とか履いてみましたが、ソールのつくりとかがやはり違い、ハードなロングトレイルには向かないなと。

ちなみに、ロングトレイルあるあるで「足が大きくなる」というものがありますが、私は特に大きくなりませんでした。浮腫んでいる状態が続いて靴がキツくなり、普段のサイズより1〜1.5cmくらい大きめを買う人も少なくありません。

南島に入る頃少し浮腫んでいて23cmでちょうどよかったですが、結局途中でやっぱり少し大きいか…と。当初は2足目を日本から持って行こうと思いましたが「もしかしたらキツくなって履けないかも…」と思ってやめました。

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テ・アラロアの靴選び

◾︎ ローカット・非防水がおすすめ
◾︎ 2,3回買い替える
◾︎ 南島の山岳地帯は特に壊れやすい・泥も劣化しやすい原因の一つ
いろいろな泥パターン

 

南島は毎日渡渉。朝一の渡渉は冷たい!

テ・アラロアでは"非防水"を強くおすすめします。毎日濡れて、毎朝濡れた靴スタートなので防水はもはや意味がありません。むしろ、防水は乾きにくいので靴擦れや豆の原因にもなりやすい。グレートウォーク以外防水意味ある?というくらい泥と渡渉が多い国です。特に南島では1日に何度も渡渉をするため、いちいち靴を脱ぐハイカーはいません。

革の登山靴を履くブライアン。頑張って泥を避けていたけど、このあとズボッと沼にハマる。再会したときはトレランシューズになっていた。

ミドルカットの防水登山靴のハイカーもいましたが、途中でトレランシューズに買い替えていました。防水のミドルカットとトレランシューズを両方持ち歩いて使い分けているハイカーもいましたが、重量はそれなり。

ほとんどのハイカーはローカット非防水で、60代以上のハイカーでミドルカットが多少いた印象。南島の山岳地帯はガレ・ザレ・急坂に加えて河原歩きがとても多いので。大中小さまざまな石が転がる河原はなかなかの歩きづらさで、油断すると足首を捻ります。正直、あまり好きではなかった…

出典:ALTRA / Amazon

耐久性を重視するならば、最初に破れるサイドのアッパーの補強が強いものを。ラミネートの補強も爪先部分だけでなく、全体的に覆っているものの方が強い。さらに、サロモン「XA PRO 3D」のように合成素材で補強されているものはやはり耐久性がいい。しかし、その分重くなるし、靴全体の柔軟性は弱くなる。

もし、靴を何でも選べてもう一度テ・アラロアを歩くとしら① TOPO「traverse」→ ② サロモン「XA PRO 3D」→ ③ TOPO「traverse」の順で考えます。アウトドアショップがない南島前半700kmは耐久性が良い、かつ、ゴツゴツの河原歩きでも安定感のある「XA PRO 3D」に頑張ってもらう作戦・・・どうでもいい空想です。

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テ・アラロアで使用した靴

ニュージーランドで3足購入し、合計4足使用。トレランシューズのハイカーは大体3〜4足使用していました。

   ブランド・モデル    使用した距離
     ① TOPO ATHLETIC     
「MTN RACER 3」
1400km
② SALOMON
「SENCE RIDE 5」
700km
③ ALTRA
「OLYMPUS 5」
500km
④ ALTRA
「LONE PEAK 8」
    400km + 帰国    

北島で1.5足、南島で2.5足。23/24シーズンは北島1715km、南島1313kmでした。南島の方が約400km短いですが、約3足使用。山岳地帯の負荷がいかに大きいか。

TOPO ATHLETIC「MTN RACER 3」

 

スタートから約1400km、一番長く履いたTOPO ATHLETIC「MTN RACER 3」。ベアフットシューズはずっとアルトラを履いていましたが、TOPOの方が耐久性が良さそうだったので今回はTOPO。結果、自分の足にすごく合っていてすっかりお気に入り◎

「MTN RACER 3」と「TERRAVENTURE」で悩み、よりテクニカルなトレイルに適した「MTN RACER 3」にしました。メッシュアッパーの耐久性も良さそうだったので。

◎ 耐久性はアルトラ以上(だと思う)
◎ 排水・通気性がよい
◎ ソールが柔らかすぎない
◎ドロップが5mmあり推進力を感じる
◎ アウトソールがスッキリしている
△◯ 緩みにくいハトメ
△ インソールがスムーズに入らない
✖️ハトメは破れやすい(salomonのクイックレースとの相性は良くない)

出典:TOPO ATHLETIC


2024年1月、ロングハイキングモデルとして「TRAVERSE」が登場しました。過酷なトレイルにも対応し、メッシュアッパーの耐久性も向上。今選ぶならこのモデルにします。


◎ 耐久性はアルトラ以上(だと思う)


ロードが多い北島で1400km履きました。サイドの破れとソールのツルツル具合で北島最後の縦走"タラルア山脈"に入る直前に履き替えましたが、ロードメインならそのまま履き続けていました。

1100kmを超えたトンガリロ国立公園を縦走中に破れが発生。岩場やアップダウンが多い山岳地帯はやはり負荷が大きく、ここまで我慢していたかのようにあちこち破れ始めました。山岳地帯メインで使用した場合の耐久性はわかりませんが、個人的にはアルトラより耐久性が高いのではないかと思っています。

面白かったのは、両足とも内側の同じ箇所に3つ穴が空いたこと。今まで内側に穴が空いたことはありませんが、歩行の癖と力の入り具合でこうなるのか。ソールの凹凸はほぼないですね。

アメリカのULハイカー、エリック。最初の泥山Raetea Forestを抜けた翌日。新しい靴も早速泥まみれ。

ちなみに、ホカオネオネを履いていたハイカーは400km地点ですでにサイドの破れが発生していました。ロードが多い北島で400km以内に破れたとなると、耐久性はあまり期待しない方がいいかもしれません。再会したときはTOPOを履いていました。


◎ 排水・通気性がいい◎


 

泥と渡渉を幾度となく繰り返しましたが、排水と通気性は問題なし。靴の中に水が残る感覚はなく、渡渉後はすぐ抜けて快適でした。蒸れ感も特になく、気がついたら乾いている感じ。

見た目はアルトラ「オリンパス5」(左)の方が涼しそうですが、そこまで大きな差はないと思います。感覚が鈍いだけかもしれませんが、暑いと感じたことはありませんでした。


◎ ソールが柔らかすぎない


「MTN RACER 3」の柔軟性は"ハード"の分類。「オリンパス 5」に比べるとソールの曲がり具合は弱いです。

ロードのような凸凹の少ない比較的フラットなトレイルでは柔らかい方が歩きやすいですが(普段の歩行に近いため)、不整地ではある程度硬さがある方が安定します。

北島はロードが多いとはいえ山もあるし、凸凹の牧場や石がゴロゴロした4DWの道も多い。荷物の重量もあるので、柔らかすぎず安定するハード具合があらゆるトレイルに適してとても良かったです。


ドロップ5mmの推進力


かかとからつま先にかけてのドロップは5mm。

ソールにある程度の硬さがあるせいか、同じドロップの「オリンパス 5」より推進力を感じました。クッション性はあるけど沈み込みすぎず、自然と前に足が出る感覚。

テ・アラロアでのザックの最大重量は18kgで(食糧9〜10日分)そのときはもうTOPOを履いていませんでしたが、荷物が重くても心強い推進力だと思います。


◎ アウトソールがスッキリしている


左:TOPO ATHLETIC / 右:ALTRA

「オリンパス 5」と比べると、同じような厚底モデルでもTOPOのソールの方がすっきり。見た目だけではなく、実際の歩行でもすっきり感があります。

「オリンパス 5」は接地面に向かって広くなる台形型でちょっとボテッとしている。ソールが厚い分足が地面から離れるため、接地面を広くすることでバランスの悪さを改善しています。確かに安定感はありますがTOPOでバランスの悪さは感じないし、むしろ、個人的にはすっきりしている方が歩きやすい。

アルトラはかかと部分に出っ張りがあるモデルが多く、それが木の根などに引っかかることがあります。危うく転倒しそうになったこともあり、あまり好きではない・・・

スッキリフォルムのTOPO。木の根が蔓延るトレイルも安心して歩けます。


△◯ 緩みにくいハトメ


アルトラのハトメ(靴紐を通す穴)が"穴"なのに対しTOPOは"筒状"。靴紐を絞め上げている途中でシュルシュル〜と戻りにくいのでしっかり絞められます。その代わり一発では絞められず(登山靴を一発で締める人はいないと思いますが)、緩めるときもちょっと面倒。長所と短所は表裏一体ですね。慣れてしまえばという感じですが。

タンの上部にあるループに通すことで、よりギュッとフィットします。


△ インソールがスムーズに入らない


TOPOで少しストレスに感じたことは"インソールがスムーズに入らない"こと。

爪先部分がスムーズに収まりにくく、なんか引っかかる。押し込んだりちょっとずつずらしたり・・・を割と毎回やっていました。徐々に朝入れるのが面倒になり、どうせ乾かないだろうと寝る前に予めセットして朝のストレスを無くしたり。

濡れにより入れづらくなっていた可能性もありますが、アルトラやサロモンは濡れていてもスポッ!とスムーズに入ります。些細なことですが、日課になると気になってしまうデメリット。


✖️上部ハトメが破れやすい(サロモンのクイックレースシムテムとの相性は良くない)


トレランシューズには大体ある上部の2つの穴。一番奥まで紐を通すことでフィット感が向上します。

出発前、靴紐はサロモンのクイックレースシステムに変えました。朝一でギューっと紐を絞めても、歩いているうちに足の浮腫みが取れてすぐ緩んできます。そのため、私はいつも歩き出して30分以内に一回締め直し。その数時間後にまた締め直し。逆に絞めすぎて今度は少し緩める・・・

気になったときにサッと微調整ができるクイックレースシステムは最高です。靴が泥まみれでも最小限の汚れで済むし。

しかし、途中で2つの穴の壁が破れて大きな1つ穴になりました。仕方なくもとの靴紐に戻して使用。一番奥まで紐を通さない方が良かったか?

アルトラでもクイックレースシステムを使用していましたが、ハトメが破れることはなかったのでハトメの耐久性はアルトラの方が良いようで。触ってみてもアルトラの方が硬いです。

クイックレースシステムに変える方法は下記記事をご覧ください。



SALOMON「SENSE RIDE 5」

 

600kmの地点のオークランドで新調したサロモン「センスライド5」

出典:SALOMON

TOPOがどこで壊れるかわからなかったのと、サイズと種類の多さを考えたらオークランドで買った方がいいかもしれないと思い購入。結果的にTOPOの耐久性が良かったので、パーマストンノースまで800km持ち歩くという…

オークランドの「Shoe Science」にはTOPOの同じモデルがありましたがサイズがなく、アルトラもサイズがなく、諦めてサロモンに。1時間かけて試し履きをしましたが、実際に歩くと残念ながら足に合いませんでした。

1400km地点のPalmerston Northで選手交代。スーパーのゴミ箱にさよなら…

まずは、北島のタラルア山脈からウェリントンまで約300km。はじめは大丈夫でしたが、徐々にハトメ部分の縫製が屈曲時に親指の付け根付近にあたり痛むように。そのうち血が出てグジュグジュになりました。

もう一点、足首周りもTOPOやアルトラに比べると硬めで、靴紐をギューッと締めるとくるぶしが当たって痛みを感じるように(試し履きでは大丈夫でしたが)。

ウェリントンでアルトラ「オリンパス 5」の23cmを見つけて迷わず買い替え。念のため、サロモンは捨てずに南島のアーサーズパスにリサプライの食糧とともに送りました(オリンパスは長く持たないだろうと)。オリンパスのあと再度履き替え南島で約400km。結果的に700km履きました。北島で300km履いてだいぶ柔らかくなっていたので、南島では縫製のあたりも特になく大丈夫でした。

クイックレースシステムで靴紐の滑りもすごく良いですが、ここ何年かベアフットシューズばかり履いていたので、小指部分のキュッとした感覚は気になりました。当たって痛いということはないですが、もう少し指広げたいな〜と。

また「MTN RACER 3」と「オリンパス 5」のソールの厚みにも慣れていたため、ソールの薄さというか"地面近いな"と思いました。これは別に悪いことではなく第一印象。履いているうちに慣れました。

出典:SALOMON

個人的な意見ですが、サロモンのソールは滑りやすいと感じます。自分は微妙な差はわからないし、ソールはあまり信用しないタイプですが、サロモンはソールの滑りやすさが気になります。

排水・通気性・速乾性は特に問題なし。インソールもスムーズに入るのでストレスフリー。

耐久性は、アルトラよりはいいと感じました。オリンパスのようにガバッと一気に破れることはなく、小さな穴空きからスタート。

最後は大きな破れになりましたが、補修できる段階で一度縫いました。オリンパスの場合縫った部分からまたすぐ破れますが、「センスライド 5」はある程度持って補修の意味がありました。


日本では「XA PRO 3D」を愛用していました。合成素材でメッシュアッパーがしっかり補強されているため、このモデルは耐久性がいいです。

お遍路のとき防水モデルを使用しましたが、その後の山も合わせて1500km以上履いても破れませんでした。

本当は「XA PRO 3D」が良かったのですが、オークランドで見つけられず。800km地点のハミルトンにはあったので、ハミルトンで買えばよかったなと(サイズの在庫確認はしていませんが)。このモデルを使用していたら3足で済んだかもしれません。


macpacはどの店舗も置いてあるモデルはほとんど同じ。在庫があるかないか

macpacには必ずサロモンが置かれているので、サロモンに履き慣れている場合は買い替えも容易です。他のアウトドアショップでもサロモンは基本的に置いてありました。



ALTRA「OLYMPUS 5」

 

出典:ALTRA

サロモンが合わなくて救世主となったアルトラ「オリンパス 5」。履き慣れている靴のありがたみを感じました。

「オリンパス 5」に関しては以前のレビュをご覧ください。

南島で約500km使用しました。オリンパスの弱点は"サイドの破れ(破れ方)"。海外のハイカーも「オリンパスはここ(サイド)がすぐ破れるよね」と、同じことを言っていました。この弱点は世界の共通認識。

破れてきたな〜と思ったら、ある時ガバッと破れるのがオリンパス。この破れ方が結構困る。

この程度で済めばまだマシ。

小指が飛び出してしまい困った。怪我しないように、気を遣いながらの歩行がなかなか辛く、小指と薬指の間にメッシュアッパーが入り込んで気持ち悪い

大中小あらゆる石・岩が転がるゴツゴツの河原を歩いているとき、小さな破れが生じていた部分が一気にガバッといきました。小指が完全に外に出てしまい歩きづらいし、ここからこのセクション一の渡渉(最後は沢登り)が始まるという直前で。翌日山を抜けてちょうど靴を替えるタイミングだったので良かったですが、なければ片道100km以上のヒッチハイクでした。

こうなってしまったらダクトテープでぐるぐる巻きにするしかない(面倒だし、渡渉が多くてすぐ取れそうだったのでやらなかった)。

南島へ移る日。このとき一番足が浮腫んでいた

日本ではサロモンのクイックレースシステムに変えて履いていたので、今回靴紐を使用して少しストレスに感じたことが。

「オリンパス 5」の靴紐はザラっとした平紐。平紐は解けにくいメリットがありますが、ザラザラにすることでより解けにくくなっています。その分滑りが悪いのは承知ですが、加えて、平紐が"捻れやすい"ことが気になりました。

靴紐を絞めながらちまちま捻れを直すのがめちゃくちゃ面倒。しかも、直した箇所が締めるときにまた捻れたり。ストレスなので最終的に諦めました。しかし、平紐が捻れていると圧迫感が強い気がしてあまり好きではありません(丸紐はまあ、いいかと思うのですが)。

アルトラを履いているハイカーは結構いましたが、モデルは「LONE PEAK」が多かったです。ベアフットシューズの取り扱いがあるお店には大抵置いてあり、オリンパスより安いという理由はあると思いますが、サイドの破れが気になる人もいたと思います。ちなみに、オリンパスは大体$330(約3万円)で、ローンピークは$290(2万6,000円)ほどでした。

捨てる直前の記念撮影。足首やかかと周りにダメージはないけど…

ソールは結構ツルツル。



ALTRA「LONE PEAK 8」

 

結局4足かあ…と、2600km地点のワナカで最後に買い替えた「LONE PEAK 8」。オリンパスより安いし、履いてみたかったので。

ローンピークはゼロドロップ

出典:ALTRA

ローンピークは以前防水モデルを履いていましたが、非防水は初めて。オリンパスに比べてクッション性は低くなりますが、靴の重量が軽くなるので足取りは軽い。オリンパスより疲れやすいということもなく、オールラウンドに使いやすい印象。

「ローンピーク 8」で良かったのは"足入れの感覚"。足が浮腫んでいたこともありますが、オリンパスは厚底のせいか少しキュッとした履き心地なのに対し、ローンピークはすっぽり優しく包みこんでくれる感覚。適度な深さとメッシュ生地の柔らかさがとても気に入りました。オリンパスのメッシュは若干キシッとしている気がします。

排水・通気性も問題なし。乾きはオリンパスの方が早い印象ですが、大きな差はないと思います。軽量ですっきりしているので(かかと部分の出っ張りはあるけど)、足捌きはとても良かったです。

アッパーのメッシュがオリンパスより強そうな印象で期待しましたが、破れ出した距離は大して変わらないか、むしろローンピークの方が早かったかもしれません。200kmいかないうちに小さな破れが生じ、思わず「え!?もう!?」と口に出していました。

ただ「ローンピーク 8」はメッシュアッパーに引き裂き強度が強い"リップストップメッシュアッパー"を採用しているため、オリンパスのように一気にガバッと破れることはありませんでした(大事)。

フロスでとりあえず縫う

2870km地点(履き始めて約270km)、テ・アラロア最後の縦走であり究極の泥山"LONGWOOD FOREST"の手前で破れを補修。オリンパスの場合、縫っても糸に引っ張られてまたすぐ破けます。むしろ穴が大きくなる。対して「ローンピーク8」はこれもリップストップ効果か、ある程度持ちました。山を抜けたときはまた破れていましたが、緊急事態にはならない。

グリップ力は前作より向上したようですが、以前のシリーズを履いていないので違いはわかりません。トレランなどで走る人は細かい違いがわかると思いますが、歩く分にはどれも同じような印象。結局歩き方で滑るときは滑るので、ソールは信用しないようにしています。

「ローンピーク 8」も平紐ですがオリンパスのようにザラザラしていないタイプで、解けやすいのが気になりました。結び方が悪かったかもしれませんが、二重に結んでいてもいつの間にか緩んでいる、解けていることが少なからずあり、今までの靴で一番解けやすい。オリンパスでストレスに感じた"捻れ"もやはり起こります。

帰国後の状態は、外側サイドの破れに加えて内側も破れてきました。テ・アラロア後はクイーンズタウンのBen Lomondに登り、他は街散策。



 

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まとめ

ニュージーランドで履き潰した4足をご紹介しました。あまり整備されておらず、河原や凸凹道が多いニュージーランド。泥も靴を劣化させる原因になるので、思っている以上に早くダメになります。

TOPOの耐久性と履き心地の良さを実感したとともに、耐久性も向上したはずの「ローンピーク 8」が意外にもたなくてちょっと残念でした(それくらいハードだったのかも)。そして、サロモンを途中で挟んだことでベアフットシューズの良さも改めて感じました。

個人的には耐久性と履き心地の良さから「TOPO ATHLETIC」が気に入ったので、今後、日本ではTOPOを攻めていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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