家族でゆるゆる涸沢ハイク②【登山編】

北 ア ル プ ス

2020.8.25-8.27

歩き人たかちです。

昨日は両親の思い出の地"大正池"を出発し、上高地を散策しながら徳沢ロッジへ。

2日目は涸沢小屋に泊まり、3日目は歩いた道を戻り上高地へ下山。

天候に恵まれ、熊にも遭遇しながらの登山編です。

行程
———

1日目

天気:晴れ☀︎時々曇り☁︎
気温:上高地23℃
風:東 1m/s

大正池ー田代池ー田代橋ー上高地バスターミナルー岳沢湿原ー明神橋ー明神館ー徳沢ロッジ

▲コースタイム:3時間30分
▲約10km
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2日目
天気:晴れ☀︎
気温:涸沢12時→13〜15℃
風:東 2〜3m/s

徳沢ロッジー横尾ー本谷橋ーSガレー涸沢小屋

▲コースタイム:4時30分
▲歩行距離:約9km
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3日目
天気:晴れ☀︎
気温:涸沢6時→7〜8℃
風:南 3〜4m/s

涸沢小屋ーSガレー本谷橋ー横尾ー徳澤園ー明神館ー嘉門次小屋ー明神館ー河童橋ー上高地バスターミナル

▲コースタイム:5時間40分
▲歩行距離:約15km

憧れの涸沢カール。徳沢ロッジー涸沢

*徳沢ロッジー本谷橋ーSガレー涸沢小屋:CT 4時間30分*

5:00起床。外に出ると一気に爽やかな空気に包まれて幸せ。いい天気になりそう☀︎

朝ごはんは7:00から。和食で丁度いい量でした。

朝早く出る場合はお弁当にすることもできるようです。急がないのでしっかりたべました。

居心地のいい徳沢ロッジをチェックアウトして、7:45出発。

朝の森のすっきりと透き通った空気が、ひんやり肺に入り込む感じが好きです。

徳澤園のテント場も泊まりたいと思いつつ、なかなかそのときがこない。動けなくなりそうな気持ちのいいテント場。

徳沢園横に流れる川もいいですね。微かな朝靄が太陽の光でキラキラしていました。

まずは"横尾"まで。

明神岳を眺めながら、槍ヶ岳に向かう人々を見送りながらゆるゆる歩きます。

下山のとき、新村橋の手前でこの森を感じると「徳澤園もうすぐだな〜」と徳澤の空気を感じます。

 

徳沢〜横尾間も至る所で大雨の影響がありました。上高地全体が崩れ始めているという危機感。獣臭も例年より強く感じました。

それでも美しき上高地。

1時間ちょっとで横尾に到着。涸沢までの道のりで、ここが最後のトイレと水場。浄水器があれば、本谷橋でも汲めます。

橋を渡って登山の世界へ。

吹き抜ける風が心地よい。

 

横尾の吊橋を渡ってすぐ、こちらも大雨の被害が凄まじい。

うわー…思わず口が開いてしまう状況です。一体どこまで水が入り込んだのでしょうか。登山道もゴロゴロ岩だらけ。昨日聞いた通り、上流はさらに本当にひどい状況でした。

 

いやはや、以前の涸沢への道はどんなだったか?

一見流されなさそうな岩まで、いとも簡単に流してしまう水の力。改めて自然の脅威を感じます。

逆に、よく無事だったなという木々もたくさんあり、その強さに感服。人間て本当にちっぽけですね。

 

 

"屏風岩"がご立派。

両親と山に行くと周囲をじっくり観察するので、いろいろな発見があったり。ゆっくり歩くのも大切です。

本谷橋までは緩やかな道。じわじわと気温も上がります。

1時間程で"本谷橋"に到着。ここで一度大休止。

本谷橋からSガレまでの区間が、涸沢への行程で一番の急登です。

マイナスイオンたっぷりの涼しい岩場でしっかりエネルギー補給。足を一度開放して川で冷やすのも気持ちがいいです。

体力を回復して、1時間ちょっとの頑張りどころ。

今年は人が少ないのでゆっくり休み休み。混雑期の下りは特に、渋滞になりがちなポイントです。以前の紅葉期は平日にも関わらず、下りで何人並んでいるのかわからない状態でした。

足元はどんどん岩場になっていきます。

谷から吹き抜ける風が気持ちよく、クールダウンしながら、えっちらおっちらどっこいしょ。

 

ニカワホウキタケ?

キノコは難しいので確信が持てませんが、珊瑚のようでとてもかわいい。見てみたかったやつ。オレンジ色が鮮やかで綺麗。

両親の様子を伺いながら、ふーっと一息ついた倒木にちょこんと生えていました。単独だったら視界に入っていないかも。

急登をよっこらよっこら登り、Sガレ前のガレ場。

ここ、道幅広くなりました?以前は「通りまーす!」と言いながら、登りと下りで交互に歩く程の幅だった記憶。落石や浮石の危険があるので広くしたのでしょうか。

前穂高岳も綺麗に見えてきます。

傾斜も緩やかになりつつ、"Sガレ"に到着。

Sガレから涸沢まではコースタイム50分。本谷橋からの急登ほどではないですがダラダラと登っていく感じで、ここで疲れがどっとくることも多いので頑張りポイント。カールが近づいてくるので、それを励みに登ります。

 

横尾からの歩き始めも木苺がたくさんありました。

涸沢ヒュッテのたなびく旗が見えたり、穂高岳山荘が見えたり。お花の時期であれば、チングルマなどがちょこちょこ咲いています。

この辺りを過ぎたラストのラストは、石畳にちょっと段差をつけたような道を登っていきます。

もうすぐもうすぐ。

暑くなる中、涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐に到着。ここまでくればカールに入って、小屋までの道を頑張るだけ。

くるぞ、くるぞー・・・

涸沢カール◎

素晴らしい青空が待っていてくれました。

広大な涸沢カール。お散歩気分で歩いて一周できそうな感じですが、実際歩くとものすごく広い。雪渓とか行けそうだけど大分遠いです。

"パノラマコース"でカール内をぐるりと周ることもできます。お花の時期はとても綺麗とのこと。

すると、後ろからドュルドュルドュルドュル・・・といきなりヘリ登場。近距離で通り過ぎ、涸沢ヒュッテへ。要救助者がいるのかと思いきや、「ちょっと物資を持って来てもらった」とのことでした。

涸沢小屋は涸沢ヒュッテよりも高い場所にあります。小屋への階段がラストスパート。

涸沢ヒュッテはちょっと遠い。

ということで、13時半頃無事に到着。お疲れ様でした。

涸沢小屋と涸沢ヒュッテ

涸沢小屋に泊まるのは初めてですが、以前奥穂高岳からの下山中に寄りました。

前職の同期の知り合いの人が偶然宿泊されていて、挨拶するなり「あれ、なに来てたの?コーヒー飲む?コーヒー3つお願いします。」と、全く知らない私ともう一人の子にもご馳走してくださいました。

一瞬の出来事にあわあわしながらお礼を言いましたが、そのスマートさにめちゃくちゃかっこいい!と感動。そんなスマートな大人になりたい…

 

大部屋です。荷物置き場がしっかりあります。本来であれば布団が6枚くらい敷けると思いますが、3枚か4枚に縮小されていました。

更衣室が1つ用意されています。

トイレは男女別。とても綺麗なトイレでした。

水道の蛇口は不特定多数の人が触れるということで、センサー式になっていました。山小屋では涸沢小屋が業界初だそうです。山小屋も頑張っています。

コロナで本や雑誌は片付けている小屋もありますが、涸沢小屋場自由に見ることができました。山小屋の本棚にある昔の雑誌とか本を見るのが好きなので嬉しい。

涸沢といえば涸沢ヒュッテのおでん。

しかし、おでんは完売でした・・・

残っているのはレトルトの盛り合わせおでんのみとのこと。残念、食べてもらいたかった…。人が少ないからまだあるかと思いましたが、コロナでの減少に合わせて作る量も減らしているのでしょう。食べるならやはり午前中が確実ですね。

畦地梅太郎さんの山男手拭いを以前ヒュッテで買って、今回父が楽しみにしていましたが、なんと廃盤になってしまったと。

どこかで失くしてしまったのでまた買おうと思っていましたが、これは残念なお知らせ。すごく可愛かったのになあ。

テラスでお菓子を食べながらヒュッテの景色を楽しみ、太陽が雲に隠れて少し寒くなったところで涸沢小屋へ戻りました。

テント場は空いています。今年の秋はどうだろう。

小屋に戻って珈琲。涸沢小屋のカップはとてつもなく可愛いです。以前はピンクのイワカガミで、今回は赤いイワカガミ。イワカガミとご縁があるようで。

いろんな絵柄がありますが、これ本当に販売してほしい。

至福。

涸沢小屋はソフトクリームが名物で、濃厚でとても美味しいです。

*2021年の夏には、それまで知る人ぞ知る裏メニューだった"ジョッキパフェ"が正式メニューとなりました。1杯2000円ですが、あつーい夏の山行時には食べてみたい◎

かわいいバンダナや素敵な色の手ぬぐいがあります。

17時半に夕ごはん。単独の方用のテーブルには飛沫防止の仕切りが設けられていました。

鮭に手作りのタルタルソースがかかっていて、これがすごく美味しかったです。お味噌汁は徳沢ロッジに比べて濃いめ。山なので。ごはんとお味噌汁はお替り自由で、お味噌汁が美味しくてもう一杯!と思いましたが、お腹いっぱい。お味噌汁をお替りする人たくさんいました。

消灯は20時。せっかくなので、消灯まで雑誌を読んでまったり。両親はお疲れなので今日も19時には就寝…。

モルゲンロート。涸沢ー横尾

*涸沢ーSガレー本谷橋ー横尾:CT 2時間10分*

3時頃目が覚め、窓の外を見ると金星が輝いていました。外に出てみると穂高の稜線には雲がかかっていましたが、頭上は満点の星空★

山で星空を見たいと言っていたので、起こしてしばし星空観賞。

山で満点の星を眺めていると大体流れ星を見ることができます。いつも空には満点の星があって流れているはずですが、街の明るさを思い知らされます。オリオン座と金星と火星しかかわりませんが、念願の星空を見ることができてご満悦。

東の空が薄く明るくなってきました。

朝食は5時45分からとのことでお弁当にしていただきました。おいなりさん4つと少しおかずの入ったお弁当です。うまい。

"モルゲンロートは日の出の前後10分くらい"のとのこと。この日は5時16分が日の出。穂高側の雲もなくなり、5時前からカール中央で待機しました。風がなかったので薄手のダウンで丁度いい感じ。

日の出の時刻になり、結構明るくなって本当にオレンジになるのかな…とちょっと不安に思ったそのとき、北穂側から一気にオレンジがやってきました!

おお!

おおお!!!

これが涸沢のモルゲンロート◎稜線の上部がオレンジに染まりました。とっても美しいです。

槍ヶ岳がオレンジに染まるのとはまた違う美しさですね。カール地形ということもあって野外映画館のような、そんな空間でした。

時季によってオレンジに染まる範囲は変わるので、初夏や紅葉のときはまた違うモルゲンロートなのでしょう。同じ山に何度も何度も足を運ぶ理由はそれですね。

雪渓の方はちょこっとオレンジ。

本当にあっという間で、燃えるようなオレンジは10分もしないうちに終わりました。この一瞬のために山に登るのはやっぱりいいなあと思います。

見られるか見られないかは運次第。だからこそ感動が大きくなります。喜びを共有できるのもいいし、感動して喜んでいる人の表情を見るのもいい。一瞬で包み込んでくれる自然の懐の深さ、温かさ。良い世界に出会ったものだ。

3日目で疲労も溜まっていると思うので、下山もゆっくりゆっくり。

5時半過ぎ、早めに出発。

緩やかなガレ場でも滑ることが多いので慎重に歩きます。「こんなところ登ってきたのか~」と、登山あるある。

チングルマの綿毛もたくさん。

Sガレを過ぎ、落石注意のガレ場。

本谷橋への急登で膝を傷めないように、時間をかけて下りました。本谷橋では登りと同じく大休止。あとは、樹林帯を緩やかに下山しますが、河童橋まではまだまだあります。

 

気持ちのいい樹林帯を戻っていく。

被害の大きいところまで戻ってきて、横尾大橋も目の前になったとき、前を歩いていた女性が立ち止まっていました。写真を撮るわけでもなく静止。もしや…

「1,2分くらい前に熊が横切りました…。」

また!?

尾瀬、黒部五郎と続き、今年3度目。今まで何年も見てこなかったのに、今年は熊運が爆発。

辺りを見渡して、いないかなー?と思って歩き出すと…いた!!!

少し前の斜面にお座りになられている…耳が目立つ!!耳だけ見るとミッキーみたいにまん丸で可愛いんですけどね。

先に行った女性は気が付かずにそのまま恐る恐る歩いています。ここで教えてパニックになったら危ない。私たちで10〜15mくらい?女性は10mもない近距離ですが、静かに見守り無事に通過。

すると、熊は振り返りながらゆっくりと斜面を登っていきました。刺激しないようにそそくさ通過。

みんな鈴を鳴らしていたし、笛を吹きましたが怖がって逃げる様子はありませんでした。ちょっと人慣れしている様子。こんな人通りの多い横尾大橋にいるので、人間なんて大して気にしていないのでしょう。でも、人慣れして逃げない熊の方が怖いですね。

とりあえず無事でよかった。安心して横尾で一休み。上高地まで残り11km。ここからが長いですね。

グルメを堪能しながら河童橋へ

*横尾ー徳澤園ー嘉門次小屋ー明神館ー上高地バスターミナル:CT 3時間30分*

横尾から徳澤園までは黙々と歩き、徳澤園からはグルメモードで食べまくり。

徳澤園のソフトクリーム。お決まり。

徳澤園にはカレーライスやピザもあり、どれもこれも美味しいです。

徳沢の美しい森を抜け

古池を見る。行きとは違う景色を鏡のように映し出していました。

沢があるところが風が冷たく、光の芸術。スマホはこれが限界だ。

明神館まで戻ってきて右岸へ。これはぜひ食べてほしかったので寄り道です。

嘉門次小屋の岩魚。塩加減がよくてすっごく美味しい。お蕎麦も美味しいです◎

小屋裏の沢には岩魚が優雅に泳いでいました。

嘉門次小屋のすぐ近くには、"山のひだや"という宿泊施設があります。そこに併設する"カフェ・ド・コイショ(Café do Koisho)"が絶対素敵空間だろーという雰囲気です。まだ行ったことはありませんが、次回こそ寄ってみたいです。

*カフェ・ド・コイショ(Café do Koisho)*

山のひだや | 上高地公式ウェブサイト
訪れる人の心のひだに印象深く刻まれる「温かみと優しさ」

明神館に戻り、りんごジュース!

明神館のりんごジュースも美味しいと評判です。上高地に来る度に飲もうと思うのですが、いつも徳澤園でソフトクリームを食べてしまい、スルーしていました。しかし、今日は食べまくり、飲みまくり。めっちゃうまい!

 

左岸の方も被害が大きい。

お腹たぷたぷの身体でラスト1時間。

最後はいつも通り"清水橋の藻"を見る。

ここの藻は緑の発色が素晴らしくて、本当に気持ち良さそうにゆらゆらしています。夏にこれを見ると「ここの藻になりたい」といつも思ってしまうほどそよそよ流れに身を委ねています。穴場の景色。

ということで、両親も怪我無く無事に上高地に戻ってきました。上高地の散策だけでも楽しいですが、そこから一歩踏み込んで、北アルプスの山の世界を見ることができて喜んでいました。涸沢はゆるゆる山行におすすめです。

他には、新穂高からロープウェイであがり、ゆっくりと西穂山荘に泊まって3000mの絶景を堪能するのもよいです。

あんなに食べたのに、さらに五千尺ホテルのレアチーズケーキで〆る。

このチーズケーキを食べたくて、以前は1人で五千尺ホテルに潜入。縦走後の汚い格好で、なんだか申し訳ない気持ちで美味しい美味しいと食べましたが、今回は4人いるから怖くない。

ケーキはいろいろな種類があります。今回はベイクドチーズケーキを食べたかったのですが、売り切れでした。また汚い格好で入らなきゃなあ…アップルパイも美味しいです◎

*五千尺ホテル*

上高地のケーキ選びは、五千尺ホテル上高地LOUNGEでどうぞ! - 五千尺ホテル上高地【公式】
上高地にお越しの際に、甘いものを食べたくなる瞬間があります。 そんな時のケーキ選びをお助けするのは、河童橋の袂、五千尺ホテル上高地内にあります「スイーツカフェ&バーLOUNGE(ラウンジ)」です。 1番人気のレアチーズケ

私はこのあと1人松本に泊まり、"美ヶ原~霧ケ峰 中央分水嶺トレイル"の一部を歩き行きました。

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