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木曽駒ヶ岳の先に広がる世界。紅葉の中央アルプステント泊縦走#1【木曽駒ヶ岳】

山 歩 き

2021.10.4-10.6

歩き人たかちです。

10月になると徐々に営業を終えていく山小屋。今年最後のアルプス山行に選んだのは中央アルプス。

空木岳は未踏、木曽駒ヶ岳は2回訪れていますが、どちらも1月中旬の積雪期。なぜか無雪期を飛ばしていたので、来たる冬の前に中央アルプスの土を踏みに行きました。

2泊3日で木曽駒ヶ岳-空木岳を縦走。空木岳への縦走路はアップダウンが大変との情報で構えていましたが、それ以上に素晴らしい稜線歩きでした。

気候がよく、紅葉がとにかく綺麗だったこともあり、アップダウンのことは頭にないほどごきげん◎ちょっと前に八峰キレットを歩いたこともあり身体の調子も抜群で、3日間ルンルンの山歩きとなりました。

【アクセス】

バスタ新宿(7:35)-駒ヶ根バスターミナル(11:42*17分遅れで到着)

「駒ヶ岳千畳敷カールきっぷ」というものがあり、バスタ新宿-ロープウェイ千畳敷駅間往復で¥11,000。通常よりも¥1,000ちょっと安くなります。このセットに関しては「立川駅発」もあり、¥10,400。しかし、こちらは運休でした。

*始発便が満席だったのでこの切符は使用しませんでした。ロープウェイ往復利用ではなく、駒ヶ岳インターのバス停まで歩いたため、結果的にこの切符より安く済みました。

 

*ハイウェイバス *

https://www.highwaybus.com/gp/info/campaignInfo?otokuFlg=1#coupon02

 

【行程】

1日目
ロープウェイ千畳敷-乗越浄土-宝剣山荘-中岳-木曽駒ヶ岳頂上山荘(テント泊)-夕焼けの時間に山頂へ
▲コースタイム:2時間25分

2日目
頂上山荘テント場-中岳-宝剣岳-極楽平-濁沢大峰-檜尾岳-大滝山-熊沢岳-東川岳-木曽殿山荘-空木岳-駒峰ヒュッテ
▲コースタイム:10時間20分

3日目
駒峰ヒュッテ-駒石-分岐-ヨナ沢の頭-小地獄-大地獄-マセナギ-池山小屋分岐-タカウチ場-林道終点-菅の台バスセンター
▲コースタイム:6時間5分

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人混み[ 千畳敷-乗越浄土 ]

*千畳敷-乗越浄土:CT 1時間10分*

天気:晴れ☀︎
気温:12時→13℃/18時→
9
風:南南西→西 3〜4m/s

新宿から駒ヶ根への始発は6:45ですが、それは満席。本当は立川駅から乗車したかったのですが、それは運休。

残席が少なくなりつつも、7:35発のWILLER TRAVELのバスを予約できたのでこちらで出発。(カールきっぷ対象外)東京からの場合は、電車を利用するよりもバスの方が早いし安いことがほとんどなので、平日でもハイシーズンは満席になることも。お花畑と紅葉の時期は要注意。

月曜日で油断していました。ハイウェイバスのキャンセル料は100円なので、予約しておくべきでした。WILLERは行き先によりキャンセル料が変わりますが、乗ったバスは100円。

コンセントに加えてwifiのある高速バスが多くなっているので、バス旅がとても快適になっています。

菅ノ台バスセンターの近くにはキャンプ場もあるので、前泊をして早朝のロープウェイの乗ることも考えましたが、そもそも1日目の行程が短いので朝出発にしました。

月曜日でも早朝便を狙った人は2時間待ちだったと。「テント泊するし、早朝狙わなくてもよかったなあ」と。日帰りであれば朝一で上がりたいですが、"泊まる&終日天気がよい"ということであれば、急がなくてもという感じの木曽駒ヶ岳。ちなみにお昼頃の待ち時間は30分ほど。中学生の団体がちょうど来ていたので、学生と被らなければ10分くらいで乗れたのでは。

キャンプ場にはツリーハウスなんかもあって、ここに泊まって木曽駒ヶ岳日帰り登山という家族旅行も楽しそう◎

*駒ヶ根キャンプセンター*

駒ヶ根キャンプセンター 〜komagane camping center〜
みんなでワイワイ泊まるなら10人用テントがオススメ。テントを作る手間が、という方にも安心!駒ヶ根キャンプセンターでは、すぐにお使いいただけるようテントを準備してお待ちしております。キャンプ初心者の方にも手軽にご利用いただけます。

駒ヶ根には「FIRESIDE」の直営店"ズクショップ"があります。Googleを見ていたときにちょっと気になったお店。オーブン調理の器具メインな感じですが、クッカーとかランタンとかも置いてあるみたいで、次回駒ヶ根に来たら寄ってみたい。駒ヶ根自体をゆっくり見てみたいです。

*ズクショップ*

ファイヤーサイドに行ってみる | 体験する | ファイヤーサイド - 薪ストーブと焚き火で楽しむ火のある暮らし
薪ストーブ、焚火台、薪作りアイテムなど、実際に手に取って体験できるファイヤーサイドのショールームです。

菅の台バスセンターの近くには"アウトドアショップK スポーツ館"というお店もあるので、忘れ物をしたらここへ。ツアーもやっているようです。

*アウトドアショップK駒ヶ根スポーツ館*

OUTDOOR SHOP K ~アウトドアショップK~

ハイウェイバスは駒ヶ根ICに停まり、近くのバス停「女体山入口」からロープウェイ行きのバスに乗りますが、WILLER TRAVELのバスは駒ヶ根ICではなく駒ヶ根バスターミナル。近くのバス停は「すずらん通り」になります。運転手さんには「駅が近いので駅から乗っていただいた方がいいと思います。」と言われました。"駅から乗れば座れる"ということだと思います。料金は変わりません。

高速バスが20分弱遅れ、予定より1本遅い12時駒ヶ根駅発のバスに乗車。バスは冬季以外は30分間隔で運行しています。

*駒ヶ岳ロープウェイ/バス*

運賃・時刻表 | 中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ

菅の台バスセンターからどっと増えてバスは満席。カール内散策の人もたくさんいるので、この時間でも結構乗りますね。

12時45分頃"しらび平"に到着。バスの中で「ただいまロープウェイ30分待ちです」と案内され、バスを降りるとともにロープウェイの整理券を渡されました。一番前に座っていたので降りたのも一番。それで、案内は13:03分。

ロープウェイ待ちの3分の2は学生という感じ。関西方面の学校のようで、学生の子たちはテンションMAX。遠足か修学旅行かわかりませんが、コロナで行事がとことん中止になっていると思うので、楽しそうな雰囲気がすごく伝わってくる。

ロープウェイには13:20頃乗車しました。木曽駒ヶ岳のロープウェイは上りと下りで1台ずつなので混雑します。乗ったのは50人くらい。現在は定員の80%程に抑えているようです。

綺麗な写真は撮れませんでしたが、ロープウェイ斜面は上がるほど紅葉していました。

13時半頃、千畳敷駅に着くと人人人。たくさんの人が紅葉のカールと木曽駒ヶ岳を楽しんでいました。カフェに寄ったことがないので気になりましたが、時間も時間なので出発。

一歩外に出ると圧倒的なカール地形。頭の中のいろいろなものが吹き飛ぶ迫力です。積雪期の青と白のシンプルなカールも素敵ですが、色つきのカールもいい。紅葉はピークを過ぎていますが、茶色を帯びた斜面がまた素敵。渋いの好き。

道は二手に分かれ、斜面に直行するコースと"剣ヶ池"を周る遊歩道コースがあります。カールをどどんと見るのならば、剣ヶ池周りがおすすめです。

ちなみに14時ちょっと前に、「ただいまのロープウェイご案内時間は16時です。」とアナウンスされていました。下り2時間待ち…この時期の最終は17時ですが、まだまだ斜面には人がいるし、大丈夫なのだろうか。

せっかくなので剣ヶ池コースへ。中央アルプスからは南アルプスの稜線が綺麗に見えます。

遊歩道コースは木曽駒ヶ岳の下山時やカール内ハイキングでの戻りルートとして利用する人が多いようで、剣ヶ池まで登りの人がずらーーーっと列を成していました。同じく下る人の後ろにピッタリついて、譲り合いながら下へ下へ。

緑が茶色に侵略されていく。

剣ヶ池に到着。よい◎

高速バスの中から見ていたら、11時頃に雲が湧いていたのでどうなるかと思いましたが、見事になくなってくれました。

岩峰も綺麗。

ベンチがあるので、まったり鑑賞できます。

乗越浄土へ向かいます。素敵です。

比較的登りやすい岩場となっていますが、岩場は岩場。

見下ろすカールも素敵。ホテル千畳敷ってすごいんだなあと思ったり。なかなか予約の取れないホテル。

 

 

もう少し。快晴無風で暑い。台風一過で天気のいい土日でしたが、好天はまだ続いています。

 

 

360度ぐるぐる眺めながら登っているうちに"乗越浄土"に到着。

"伊那前岳"方面。しらび平手前のバス停「北御所登山口」からロープウェイを使わずに登るor下るならこちら。

突き抜けるようは青空の中、ゆるりとテント場へ向かいます。

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唯一のテント場。乗越浄土-頂上山荘

*乗越浄土-中岳-駒ヶ岳頂上山荘:CT 40分*

 

乗越浄土のすぐ近くの宝剣山荘。天狗荘と並んでいます。

ここから"駒飼ノ池""濃ヶ池"を経由し、馬の背を歩いて頂上山荘へ行くのも楽しそうですが、今回は時間の関係でパス。早朝のロープウェイであれば、あえて遠回りしたい散歩道。テント設営後に周回もよさそう。特に"濃ヶ池"のあたりは高山植物が豊富なエリアとのことで、またお花の時期に。

宝剣岳。これは明日のお楽しみ。

なだらかな道を"中岳"へ。

 

広々した空間なので、人が多くてもゆっくりできそう。

 

あっという間に中岳。

宝剣岳がつーん。

木曽駒ヶ岳の山頂がよく見えます。

下った先に本日のお宿"駒ヶ岳頂上山荘"

15時頃ですが、月曜日ということでテントはまばら。まだまだ余裕があります。

明日、登り返します。中央アルプスにはテント場がここしかないので、テント泊で縦走するには駒ヶ岳頂上山荘に泊まるしかありません。小屋泊での縦走なら宝剣山荘に泊まるとちょっと時間短縮。

木曽駒ヶ岳に行かずに縦走するなら"檜尾避難小屋"がちょうどいい位置にありますが、今年は改修工事のため使用できず。指定地以外は幕営禁止ですが、檜尾避難小屋で幕営する人もちょこちょこいるため、有人の避難小屋に改装してテント場を設けるとのこと。

ロケーションが半端なく、一度は泊まってみたいと思っていた避難小屋なので、公にテント泊ができるようになるのは嬉しいこと。2022年の夏にオープン予定のため縦走も来年にしようかと考えましたが、"檜尾尾根"から登ることができるので、来年以降単体で楽しもうと思います。

テント場に到着。いいロケーション。八ヶ岳が目の前に見えます。

テント泊は¥1,200、水とトイレの料金は宿泊料に含まれているとのことで、自由に補給できます。水は別だと思って小銭を多めに持ってきましたがよかった。

寒くなってきて、朝晩凍結して蛇口を捻っても水が出ない可能性があるのでなるべく早めに補給しておいて下さいとのこと。アルプスはそんな時期ですね。

トイレは男女別でとても綺麗でした。石鹸まである。

さて、どこにしよう。

昨日の日曜日は100張で、どこに張ったらいいんだ状態だったとのこと。キャパは80張。やはり山は平日に限る。「北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳…」なんて、近くの人と一緒に山を見る余裕もあります。

今日は最終的に40張くらいでした。平日にしては多いのかな。

囲まれた感じの場所にしました。小屋近くが人気のようですが、全体的に平坦な場所が多いので、ロケーションがいい場所を選ぶ人も結構います。

ジッパーを開ければ駒ヶ岳。

最近地震が多く、こんな岩に囲まれた場所はちょっと怖い気もしますが、今日は夜から少し風が強くなる予報なのでちょっとでも風避け…何もないことを祈る。

テントを設営し、ちょっくら珈琲タイム。今日はちょろっと歩いただけですが、いい山歩きでした。山頂は日の入りに合わせて登るとして、先に夕食を。

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夕暮れの山頂。木曽駒ヶ岳へ

*頂上山荘より往復:CT 35分*

日の入りは17時29分。風が少し出てきて、おそらく山頂は寒いので早く着きすぎないように16時50分頃のろのろ登り始めました。山頂までは20分。

 

夕暮れの光が当たる山並みの美しさよ。

 

岩場を登って登って。

 

山頂到着。風が強め。

 

山に泊まるからこその色と風景。日帰りできる山にあえて泊まるのは好きです。今回は縦走ですが、木曽駒ヶ岳だけで1泊2日ならゆっくりできるので、初めてテント泊する山としてもとてもおすすめです。

御嶽山が独特の山容。噴火から今年で7年経ちました。時が経つのは早いなあ。

雲が多めですが、どんな夕景も素敵だ。

南アルプスの稜線はピンク色に。本当に綺麗。富士山もうっすら頭が見えます。来年は塩見岳から北岳を歩きたい。山を見ているとワクワクしますね。

太陽が沈み、さらに空が焼けていく。太陽を見送ったあとの空がいいんだよなあ。

風が寒く、暗くなってきたのでテント場へ戻りました。

縦走しなければ朝もゆっくりなので、テーブルと椅子、ランタンを広げてキャンプっぽい感じで夕食を楽しんでいる人も多かったです。

明日は空木岳を越えて"駒峰ヒュッテ"まで縦走します。テント場から駒峰ヒュッテまではコースタイム10時間超、空木岳手前の"木曽殿山荘"なら9時間弱。迷いましたが、以前から駒峰ヒュッテが素敵だなあと思っていて、ここはどうしても泊まりたかった避難小屋なので、駒峰ヒュッテを予約しました。

まあ、迷っているうちに木曽殿山荘は満室になりましたが。縦走路の中で唯一の山小屋なので、木曽殿山荘は早めに予約しないとハイシーズンはすぐに埋まってしまいます。

風が強まる中、どんな稜線なのか妄想を繰り広げながら眠りにつきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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