歩き人たかちです(@takachi_aiina)
フードだけ切り取った、ありそうでなかったアイテム「オンリーフード」。
ウィンドシェルを着るほどではないけど少し寒い
横からの日差しが眩しい・・・
フードなしのジャケットがほしい
フードだけなのに、いろんな悩みを解決してくれる。
少し寒いとき、手袋をするだけで温かくなるような、21gの心強いちょい足しアイテム。
\ こんなことが気になる方へ /
◾︎ オンリーフードを使う場面は?
◾︎ フードだけで温かくなるの?
山と道「オンリーフード」概要
「オンリーフード」とは、名の通り"フードだけ"のアイテム。形はバラクラバ、素材はウィンドシェル。
画像出店:山と道
フード周り | 47cm |
フード高さ | 47.5cm (平置きの実測約44cm) |
フード前丈 | 19cm |
被り口 | 平置きで幅約20cm |
重量 | 21g ( 実測20g *2024年現在のモデルは24g) |
実際に採寸してみると、高さが公式の数字に届きませんでした。
ピシー!っと伸ばして測っても、44cmくらい。測り方が違うのか?サイズはワンサイズで、ユニセックスです。
重さは実測20g、素材は「パーテックス・カンタムエア」。20Dのナイロン糸を高密度に織り上げたもので、超軽量・高強度・通気性ありの優れた素材です。
*現モデルの素材は、「ULシャツ」と同じ「シャドウリップ(ポリエステル100%)」。UVカット効果は、「UPF30」以上。
ドローコードでまとめれば、てのひらサイズ
サコッシュにもスッポリ。片隅に忍ばせておいても、邪魔になりません。
被り口はゴム仕様でのびる
被り口はゴムなので、着脱はスムーズ。首元の締めつけ感はなく、首周りには十分なゆとりがあります。薄くて、軽くて、肩の上にフワッと乗り、重さも感じない。
顔周りのドローコードは、こめかみ辺りから顎の方をぐるっと。おでこの部分にはないので、ギューッと締めたとき、上だけ少し隙間ができる感じ。
ドローコードには、引っ張りやすいようにパーツが付属。
オンリーフードが作られた背景は
「ウィンドシェルを取り出すのが面倒」
「Tシャツにフードをつけるのは煩わしい」
↓↓↓
「フードだけ作ればいいじゃん!」
詳しくは、山と道のHPをご覧ください。
「オンリーフード」の購入理由
ウィンドシェルを着ても、結局暑くて脱いでしまう。首の保温は、ウィンドシェル1枚分弱の温かさになるのではないか。
これが、一番の理由。「あー、寒いかも。風あるし着ておこうかな」と思っても、着てみたら案外寒くなくて、やっぱり脱ぐ。アップダウンだと特に、温度調節が悩ましい。
特別寒がりでもなく、代謝が良いので体温調節が面倒な身体。暑さを少し我慢してウィンドシェルを着るか、寒さを少し我慢して着ないか、の2択でした。
ベストを試したこともありますが、背中が暑くなるから、結局同じで。
寒いときは、首・手首・足首の"3つの首を温めろ"といわれます。
夏が終わり、気温が下がってきた山の朝。手袋をするだけで、1枚羽織ったかのような温かさを感じるのは"手首"を保温するから。
ならば、首を保温するのもきっと同じ。首と手首を保温すれば、ウィンドシェルを着ている・着ていないときの、中間くらい温かさになるのではないか、と思ったのです。
「オンリーフード」使用レビュー
◎ 首元から蒸れが逃げる
◎ 微妙な温度調節に対応
◎ 日焼け対策に効果的
◎ 肌触りがよくベタつかない
◎ 迷わずフードなしジャケットを選べる
▲ 夏の使用は暑い
◎ 首を動かしても突っ張り感がない
フードつきジャケットのような、"頭を動かしたときの突っ張り感"がありません。
本体と繋がっていない(フードが独立している)ため、左右前後に激しく動かしても、しっかりついてきます。
山では、振り返ったり、上下を見たり、頭を動かすことが多いので、フードが独立しているのは大きなメリット。
◎ 首元から蒸れが逃げる
首元は"ベンチレーション"の機能を発揮し、蒸れが逃げます。
急登で多少の火照りを感じても、首元の隙間から蒸れが逃げていく。フードつきのウィンドシェルは逃げ場がないので、ポンチョのような換気システムが快適です。
◎ 微妙な温度調節に対応
10月の中央アルプスを縦走したとき、大活躍でした。木曾駒ヶ岳〜空木岳までは大きなアップダウンを繰り返します。
2日目の稜線歩きでは、風が6~8m/s。半袖にアームカバーのスタイル。日差しがあり、ウィンドシェルを着ると登りが暑い。しかし、風がちょっと寒い。
肌が出ている顔〜首に当たる風が冷たかったので、「オンリーフード」で冷気をシャットダウンしたことで、体感温度が上がりました。
急登でほてる身体は涼しいけど、直接風が当たる顔周りは温かい。なんとも、ちょうどいい塩梅で。
風のない斜面では、頭をサッと出してクールダウン。風のある斜面に戻ったら、サッと被って保温。首元に残して、"ネックウォーマー"としても使えます。
*ネックウォーマーを使うような季節に、ネックウォーマーとして利用するには不十分です。
3シーズン用のシュラフは"ハーフレングス"を使用しているため、季節によっては、頭がちょっと寒い。シュラフと組み合わせるアイテムとしても、最適です。キルト型のシュラフにも使いやすいと思います。
テント場や山小屋に着いてからの保温着としても◎
◎ 日焼け対策に効果的
ドローコードをギューッと締めて、鼻まで覆えるので、日焼け対策にも使えます。
帽子はいつも"キャップ"だし、"首に日焼け止めを塗らない"人間なので、耳と首の2箇所を同時にカバーできるのはありがたい。
全体的にゆとりがあるので、中にキャップを被っても窮屈ではありません。
実際、鼻まで覆うと口元が蒸れます。また、鼻が完全に隠れるわけではないので、UVカットフェイスカバー「ヤケーヌ」との併用が、一番効果的です。
富士山の御殿場ルートを下ったとき、終始被っていました。日陰ゼロの山では、とても心強いアイテム。
◎ 肌触りがよくベタつかない
生地感は柔らかく、サラサラ。汗をかいてもベタつかず、張りつきません。シャカシャカ音もないので、頭を動かしても気にならない。
◎ フードなしジャケットを選べる
フードを持ち歩けるメリットは、"フードなしジャケットを迷わず選べる"メリットでもあります。
中間着とアウター、両方使いたいジャケットを選ぶときの迷いポイントは、"フードありか、フードなしか"ということ。
すべてフードありだと、重ね着したときに"フード on フード"で邪魔だし、重量も増える。しかし、保温性を考えて、全てフードなしは心許ない。
フードの有無に迷っても、「オンリーフードがあるからいいや」と思えるのは、かなりの強みになります。
▲ 夏の使用は暑い
夏はやっぱり暑かった
季節を問わないアイテムですが、夏はやっぱり暑いです。
そもそも、"肌寒い"と感じるときのちょい足しアイテムなので、寒いと感じないときに使えば、そりゃあ暑い。
日焼け対策目的で持ち歩いても、暑くて結局使わなかったこともしばしば。
ニュージーランドのロングトイレル「テ・アラロア」に持っていきましたが、ほぼ使いませんでした。
日本よりも、夏の気温は低いし、湿度も低い。しかし、特に風もなく、寒くもない山での使用は、耐えられませんでした。
「日焼けは絶対したくない!」という、強い意志を持った方は使えると思いますが、近年は高山でも異常な暑さなので、ほどほどに。
山と道「Only hood」
冬用として「Light Alpha Only Hood」もあります。自分の場合、冬の低山は「オンリーフード」で十分だと感じています。雪山では、ニット帽よりも使い勝手が良さそうです。
まとめ
頭と首を保温するだけで、体感温度は結構変わる。代謝のいい方は特に、ほんのちょっと体温調節ができるアイテムは、とても重宝します。
◾︎ 手袋のような体温調節アイテムがほしい
◾︎ ジャケットのフードの有無で迷う
◾︎ 顔周りの日焼け対策をしっかりしたい
今のところ、"夏は暑くて日焼け対策に使えない"くらいのデメリット。あとは、人気ですぐに売り切れることでしょうか。
山小屋やテント場に着いてからの保温着としても使えるし、20gで大活躍の「オンリーフード」です。
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