2022.3.11
天気:晴れ☀︎
気温:山頂8〜10℃
風:南東2〜3m/s
歩き人たかちです。
今年も花粉の季節になりました。
花が咲きだし、のほほんとした気候の春は歩くのに最適ですが、花粉症になってからは闘いの季節。春を嫌いになったわけではないし、春の花を見ながら山を歩きたい。しかし、3月の1ヶ月が苦しい・・・。
3月中は基本的に"雪山or山は我慢"ですが、禁断の低山ハイクへ。結果、後半からくしゃみが止まらずノックアウト。
お医者さんでしっかり薬を処方してもらわないとダメですね(それでもダメな人はダメなのか?)。市販の薬では途中から効力さよなら。鼻も目もやられましたが、ひっさびさ(5年ぶり)の夫婦登山を楽しみました。5年前はまだ夫婦ではない・・・
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◾︎ JR中央線
行き:猿倉駅ー百蔵山登山口
*1.5km/標高差134m
帰り:梨の木平登山口ー鳥沢駅
*3.6km/標高差288m
百蔵山の登山口は2箇所。バス停「百蔵山登山口」から登るコース(2コース)と、バス停「戸並入口」から登るコース。今回は駅から歩きましたが、猿橋駅からそれぞれの登山口までバスが出ています。
*富士急バス 大月地区*
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猿倉駅ー百蔵山登山口ー浄水場ー▲百蔵山ー宮谷分岐ーカンバノ頭ー大久保山ー大久保のコルー▲扇山ー大久保のコルー山の神ー梨の木平登山口ー鳥沢駅
▲コースタイム:6時間
▲歩行距離:約14km
▲累積標高差:登り下り/約1250m
コース全体について
百蔵山登山口からのコースは2つあり、浄水場を経由するコースは最後がロープ・鎖ありの急登。足場がそれなりに悪いようなので、百蔵山の周回ならこちらを登りにした方が良さそうです。ベンチ経由のコースは15分プラスですが、特別急登はなくとても歩きやすい道。
百蔵山から扇山へ縦走する場合のコースタイムは6時間。扇山から百蔵山の場合は6時間20分。(*ともにバス利用なし)
コースタイムは大きく変わりませんが、駅から登山口までの距離が百蔵山は1.5km、扇山は3.6km。扇山の"梨の木平登山口"までは1時間程かかります。
百蔵山スタートの場合、"宮谷分岐"を過ぎてから扇山への長い登りが続きます。"大久保山"まで徐々に急になっていく登りがダラダラと。
扇山スタートの場合、百蔵山への最後の登りが急登になりますが、それほど長くありません。
登山口までの道のりと、百蔵山ー扇山間を長い登りにするか下りにするかが大きな違いになると思います。
車道の登りを短くしたかったので百蔵山スタートにしました。扇山へのバスは"季節運行、土日祝"と限られているので、バス利用の場合は百蔵山スタートが便利です。
扇山の"梨の木平登山口"から水場を経て山頂へ至るコースは、樹林帯の中をつづら折りに登って行きます。景色は特になく、淡々と登る感じ。個人的には、百蔵山のベンチ経由のコースの方が楽しいと感じました。
登山口までが辛い。百蔵山
*猿橋駅-百蔵山登山口-山の神-百蔵山:CT 2時間5分*
大月周辺の中央線沿いには、駅から歩いていける低山が多くあります。その中で今回選んだ山は、"百蔵山-扇山"の縦走。猿橋駅を出発し、隣の鳥沢駅へ下山するコースです。
大月市には、富士山が綺麗に見える「秀麗富嶽十二景」に選定されている山々があり、扇山と百蔵山も6番、7番の山頂とされています。低山縦走としても人気の山。
さらに百蔵山の隣にある"岩殿山"と合わせて3座縦走もできますが、尾根で繋がってはいないので一度下山する必要があります。
自宅からそこまで遠くもないので、早朝出発はせずに8時頃猿橋駅へ。
猿橋駅北口から出発。
駅から登山口までは1.5km。平地であればすぐですが、登山口に向けて傾斜が増していき、最後の方は「バスでもよかったな・・・」なんて思っていました。大体登山口までの車道が一番きついですね。
駅から歩き始め、途中から車道にちょこちょこ案内版が現れます。
バス停「百蔵山登山口」からコースが2手に分かれます。どちらにもトイレあり。
今回は途中にベンチのあるコースで登るので、地図上の"山の神"方面へ。
有名なトトロ。ここにトイレ(有料)があります。
まっくろくろすけも。
坂道をえっちらおっちら。すでに汗をかくほど暑いし、坂道きつい。最後に神社があり、ここから山道スタートです。
少し歩くと"登山者カウンター"があります。一人一回カチッと押しますが、これは一体いつから数えられているのか。今年?
いつも通り、車道から山道に入ると落ち着く。土が優しい。
日影が涼しく、登るのにちょうどいい気候でした。
葉っぱの先が黄色くなり、たっぷりと花粉を蓄えた杉林…
ベンチの手前までは杉林の中を登り、ベンチを過ぎると広葉樹の森になります。尾根まで登り切れば、最後は緩やかに山頂へ。
歩き始めの方には水場もありました。
崩れた痕のような、尖った大きめの石、岩がゴロゴロしている箇所が多め。
特別急な箇所はなく、歩きやすい道です。
杉林は薄暗いですが、光が入ると趣のある雰囲気になりますね。
登り始めて30分程でベンチに到着。日当たりがよく温かい休憩スペース。
松の向こう側に富士山が見えます。
冬の青々とした澄んだ空は終わり、春霞の富士山。
ここからは広葉樹の森になります。まだ葉っぱがないので日当たり良好。
15分程で尾根に上がりました。バス停「戸並入口」からのコースと合流。
ここまでくれば山頂はもうすぐ。緩やかに尾根を歩いていきます。
風が吹き抜けて気持ちがいい~
10分程歩くと百蔵山山頂に到着◎
山頂にはテーブルベンチが一つあります。富士山の眺めもいいので、ちょっとしたレジャーシートを敷いてゆっくりごはんを食べるのもいいですね。
空に溶けてなくなりそうな春霞の富士山もよい。
久しぶりに引っ張り出したホットサンドメーカー。重量があるので単独ではほとんど使いません。
ちょっと焦がしながらも、定番のハムチーズと、みたらしベーコンのサンド。
「みたらし団子を豚肉で巻くと美味しい」というのをちょっと前に知りました。調べると、ホットサンドでも同じようなレシピがあり試しに。バターとからしをパンに塗り、やきのり、みたらし団子、ベーコンを挟みます。
からしが良いアクセントとなり、みたらしの甘い醤油と合う。ベーコンとの組み合わせもなかなかです。そして、やきのりが磯部餅感に仕上げ美味しかったです。でも、ハムチーズには勝てないかなあ。
ここから扇山までは2時間15分。百蔵山から急坂を下り、緩やかに宮谷分岐へ。そこから小さなアップダウンを繰り返し、最後は扇山までの長い登り坂となります。
下って登る。百蔵山-扇山
*百蔵山-宮谷分岐-大久保山-扇山:CT 2時間15分*
急登コースとの分岐を過ぎて一気に下って行きます。
滑りやすい土の斜面。写真ではわかりにくいですが、結構急です。引っ掛かりのないような土の斜面が一番苦手。ここはストックがあると下りやすいですね。
急坂が終わると緩やかになり、道幅も広くて気持ちの良い尾根歩き。
杉ゾーンになるとしっかりくしゃみが出る。
扇山へ向かう人、百蔵山へ向かう人、出会った人数は半々くらいでした。
"宮谷分岐"に到着。
ベンチが一つあります。この分岐から下山することも可能。
ここからは小さなアップダウン。
道のりは同じような感じです。冬に歩くのも気持ちが良さそう。
2,3回アップダウンをしたあとは、"大久保山"に向けて長めの登りがスタート。こちらも土の斜面でふくらはぎがピーンと張り続けます。
気温が高くなったとはいえ、風はまだひんやり。休むと一気に冷えてきます。
そんな冬と春の狭間も心地がいいですね。
えっちらおっちら。傾斜は急になっていく。
だいぶ登ってきました。高度計も1000mを超えてもう少し。
1109mの"大久保山"に到着。
休憩できる丸太はありますが、木に囲まれているので展望はありません。今の時期は葉っぱがないのでちらちら見えますが。
大久保山までくれば、あとは標高差28m。もうひと頑張りです。
鳥沢駅への分岐。ここにまた戻ってきます。
広々した尾根を登り
扇山山頂に到着◎
扇山は百蔵山よりも広々とした空間で、ベンチも点在しています。
せっかく"秀麗富嶽十二景"にきましたが、山頂に着いて一息つくとくしゃみを連発・・・
太陽を背にして休んでいたら、富士山のことも忘れてひたすら鼻をかんでいました。つまり、富士山を見ませんでした。忘れていました。
10分くらいで「下りるか・・・」と、そそくさと山頂を後に。
くしゃみよ止まれ。扇山-鳥沢駅
*扇山-梨の木平登山口-鳥沢駅:CT 1時間30分*
鳥沢駅への分岐点まで戻り、尾根を離れます。
等高線は詰まっていますが、くねくねとつづら折りの道なので特に急でもなく、厭らしさはありません。
下れば下るほど杉林に。単調な道で、登りだと少し飽きてしまうかも。
花粉シャワー。
この頃にはくしゃみが止まらず、自分のハックション!が山に響いていました。身体が全力で拒否。毎年毎年、杉と仲良くしようと試みますが、気持ちだけでは絶対に受け入れてくれない。花粉シャワーの中涼しい顔で歩く夫が羨ましい…
いっそのこと受粉してしまえと思う程くしゃみが出る。杉林を早く抜けたい一心でどんどん下って行きます。
途中に水場がありました。
水場から20分程で"梨の木平登山口"に到着。
大きい東屋みたいな休憩所がありました。
ここから鳥沢駅までは車道を3.6km。下りなのでズンズン歩いていきます。
駅から1時間車道はやっぱり疲れそうですね。
45分程で鳥沢駅に到着。すごく綺麗な駅でした。
14:24分発の電車の10分前くらいに着いて、スムーズに帰宅。30分に一本くらいの間隔で電車があります。
気になっていた"百蔵山ー扇山"のプチ縦走は花粉がいっぱいで最後は参ってしまいましたが、アップダウンがあり、駅から繋ぐとなかなか歩きが耐えがあり、満足感のあるトレイルでした。訛った身体にはいいトレーニングになると思います。これに岩殿山をプラスするとなると、それなりに体力を使いますね。
これからは桜と富士山が共演する、ぽかぽかの素敵な春山になると思います。ただ、個人的には春を過ぎると暑くてパス…という感じ。晩秋〜桜までが一番良さそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、応援よろしくお願い致します。
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