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山小屋バイト体験談#2【仕事・休暇・給料・その他】

登 山 T I P s ・ 雑 記

歩き人たかちです。

#1では、山小屋バイトの応募や持ち物に関して触れました。

今回は、実際の仕事や休暇の過ごし方、お給料など山小屋バイトのいろいろ話を。

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入山・生活環境

入山初日は始発で尾瀬に向かいました。私が働き始めた5月25日は小屋開け後だったので、いつもの山歩きと同じように。他の小屋の小屋開けからのアルバイトさんは、鳩待峠(だったかな?)に集合してみんなで入山したとのことでした。

今年は雪が多く、直近の尾瀬の様子を調べると「アイゼンがあった方がいい」という情報。入山のためだけに持って行くの嫌だな〜と思っていましたが、直前の23日に木道などの除雪作業が行われたためアイゼンなしで入山することができました。

山の鼻手前もまだまだ雪が残る道

雪解けの場所はミズバショウが続々と顔を出しています。

雪解けで湿原には水がたっぷり。海のようになっている場所も。

14時頃山小屋に到着し、まずはご挨拶。一通りいろいろなお話をして、従業員部屋へ。私は繁忙期と閑散期で部屋が変わりました。繁忙期はTHE従業員部屋(昔の客室)という感じで2畳ほどのスペース。コンセントと手元のスタンド、常夜灯、布団がありました。洗濯物は部屋前のスペースに。

閑散期は、繁忙期に客室になる元従業員部屋に移動しました。6畳の広々した個室で、元従業員部屋なのでコンセントのある環境。繁忙期に生活していた空間も静かでよかったのですが、暖かくなるとスズメバチが巣をつくる場所を探しに出入りすることもあり移りました(実際スズメバチが出入りしていました)。

荷物の整理が終わった15時過ぎくらいから勤務開始。週末の金曜日から繁忙期に入るとのことで、2日間で少しでも仕事に慣れるようにと水曜日の入山でした。

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山小屋の1日

尾瀬の場合、5月下旬〜6月中旬のミズバショウの時期が一番の繁忙期。ミズバショウが終わると7月上旬から始まるニッコウキスゲまで一度閑散期に入ります。

[  繁 忙 期 の1日  ]

4:20or4:30〜 朝食準備
5:30頃〜 1回戦(45分)
6:30頃〜 2回戦(45分)

*2回戦の配膳が終わり次第朝食。朝はお客さんも食べるのが早かったため、6:15頃には2回戦目の提供をしていることが多かったです。

食べ終わり次第〜7:30頃 片付け
片付け終了〜8:00 休憩
8:00〜10:30頃 掃除
10:30〜11:00 お茶の時間

*喫茶は営業しているので注文が入るたびに厨房へ。天気が悪い日と閑散期の平日以外あまり休めませんでした。

11:00〜12:30 仕込み&昼食準備&喫茶対応
12:30〜13:00頃 昼食・喫茶
13:00〜15:00 休憩
15:00〜17:00 夕食準備
17:00〜   1回戦(45分)
18:00〜   2回戦(45分)

*できる限り2回戦目と同時に夕食を食べていましたが、バタバタしている日はお客さんが食べ終わったあとに。その場合は19:00頃から夕食。

18:45〜19:40頃 片付け
20:00前後〜 お風呂
20:30〜21:00には就寝
21:00消灯

繁忙期は12〜14時間労働。喫茶対応があるため、朝食の片付け後〜掃除の時間までの30分〜1時間の休憩以外、午前中は全く休めないこともしばしば。午後は必ず休憩をもらえましたが、忙しいときは1時間だけ。

周辺の小屋はお客さんの食事が終わってから自分たちの食事だったので、2回戦目と同時に食べるというのは珍しかったです。お盆が下がる度に立ち上がりますが、2回戦目が終わってからだと片付けが遅くなり睡眠時間が少なくなるのでこれは良かったです。お客さんの食事中は食洗機などは使えず(音がうるさい)ただただ待つのみで、1回戦目の間はお菓子を食べたりしていました。

アルバイトが1人だったため、お風呂はほとんど一番に入っていました。大きい小屋では男女どちらが先に入るかのジャンケン大会を毎日していたり、片付けが消灯の21:00までかかるときは真っ暗な中での入浴をしていたり。大変そうでしたが仲間がいるとやはり何もかも思い出になるようで、笑いながらそんなお話をされていました。

[  閑 散 期 の 1日 ]

5:00〜 朝食準備
6:00〜 1回戦 & 朝食
6:30〜7:00 片付け
7:00〜8:00 休憩
8:00〜10:00 掃除
10:00〜11:00 お茶・喫茶
11:00〜12:00 その時々で

*掛け布団カバー交換、歩荷さんの荷解き、昼食準備、喫茶対応などなど

12:00〜13:00 昼食・片付け
13:00〜16:00 休憩
16:00〜17:30 夕食準備
17:30〜 1回戦目 & 夕食
18:15〜19:00 片付け
19:00〜 お風呂・自由時間
20:30〜21:00頃には就寝
21:00 消灯

閑散期は宿泊人数が少なめなので、労働時間も8〜10時間程度。午後の休憩も多いときは4時間近くいただけました。

食事も1回戦で終わることが多く、2回戦になったとしても人数はそこまで多くないのであまり負担にはなりませんでした。

朝も切羽詰まっていないので、ちょっとゆっくり朝靄散歩をしたりしていました。

[  宿 泊 者 な し  ]

尾瀬の場合、悪天候でもキャンセルは比較的少なかったです。嵐でもない限り基本的にみなさん予定通り山歩きをされていました。雨でも楽しめるのは尾瀬のいいところ。

しかし、閑散期で悪天候だと宿泊者が0人の日も。そんな日は、前日泊まった人の部屋の掃除をしてゆっくりお茶の時間。日帰り登山者の喫茶対応は少なからずありましたが、休憩もたっぷりいただけました。

夕食を17:30〜18:00頃食べ始め、「好きなジュース飲んでいいよ〜」という感じ(お酒がダメなので)。何より、朝食の準備がないため6:00に厨房集合。

夕日や朝靄の一番いい時間は朝食や夕食の準備のため、宿泊者がいなくて朝夕ゆっくり湿原や空を眺められるのはとてもいい時間でした。

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山小屋の仕事

厨 房 の 仕 事

山小屋での仕事はほとんど厨房といってもいいくらい、厨房にいる時間が多かったです。

◾︎ 朝夕の食事の仕込み・配膳
◾︎ 喫茶対応
◾︎ スタッフの食事(従食)
◾︎ 片付け

仕込み
ーーーーーーー

朝食、夕食のメニューは決まっており、連泊にも対応するため2〜3種類ありました。繁忙期はメニューを考えている暇がないため、副菜を含めて毎日ほぼ同じ。閑散期に入り少し余裕が出ると、人数によって「今日は何にしようかな〜」と、繁忙期には出なかったメニューも。

私の山小屋では、副菜含めすべて手作りでした。小屋の方の仕込み担当は決まっており、掃除中や私の休憩中にも作業は進められていました。私の担当も大体同じで、終わったら他の仕込みのお手伝い。お客さんの食事に関しては、配膳や盛り付け作業の方が多かった印象です。

「あれ切って!」
「それ茹でて切っておいて!」

忙しくて仕込みが間に合わないときは、いろんな指示が飛んできます。

ちなみに、お弁当は基本的に朝準備していましたが、これは小屋の方が作っていました。前日の夜に付け合わせのものだけ準備。朝早く出発したいという人の分は夜に渡します。

喫茶対応
ーーーーーーー

喫茶メニューは一通り作れるように。手が空いている人を中心に対応していました(少しでも早く提供できるよう、みんなで作業)。

注文が入るたびに付け合わせのものを冷蔵庫から出して、しまって、また出して・・・軽食なので簡単なものが多いですが、注文が続々と入ると厨房は立て込み、「まだ!?」というようなピリピリ感が。正直、食材やらお皿の置き場所やら導線がめちゃくちゃだったので、それがタイムロスであり戦争状態になる原因では?と思ったり。

従食
ーーーーーーー

自分たちの食事のことを「従食」と言います。人数が少なかったので食事当番はありませんでした。手が空いている人が適当に作ったり、喫茶メニューのものを食べたり、本当に忙しいとカップラーメンになったり。閑散期は昼食当番になることが多かったです。

「適当におかず作っておいて!」
「あれとあれ炒めて作ってくれる?」
「今日のお昼ごはんよろしく!」

ある程度料理ができる体でお願いされることは多かったので(やりながら覚えましょうという山小屋もある。小屋の規模による)、基本的なことや山小屋にあるであろう食材でのレパートリーは何種類かできるといいと思います。レシピを検索しながらという余裕はあまりないので。

「今日はスパゲティがいい」というリクエストなどもありましたが、ミートソースはもちろんないし、トマトも使っちゃダメ、あるのはトマトピューレのみ。こんな感じでした。宿泊人数やヘリと歩荷さんの状況次第で、使っていい野菜は限られます。私の山小屋ではギリギリ出ませんでしたが、他の山小屋では"卵禁止令"が出て苦労されていました。

人数がある程度いる小屋だと従食は当番制が多いと思います。朝昼晩の従食は1人ずつローテーションという小屋もあり、10人分くらいの食事を1人で。小屋の工事の大工さんやアンテナの取り付けで泊まっていたdocomoの方々が入ると20〜30人分を1人で作らなければならず、それはとても大変そうでした。

片付け
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食事の片付けはとにかくスピード勝負。大きく、厨房での洗いと食事スペースの片付けに分かれていました。

[  厨房  ]

◾︎ ウォッシャー(食洗機使用)
◾︎ 手洗い(お櫃ややかん)
◾︎ 醤油やソース、お茶っ葉の補充
◾︎ 沸いたお湯はポットへ
◾︎ 缶や瓶類のゴミ捨て
◾︎ 床の掃き・拭き掃除

[  食事スペース  ]

◾︎ 机などすべてアルコール消毒
◾︎ お櫃やポットを下げる
◾︎ テーブルを拭く
◾︎ 椅子を上げて掃除機・モップ(朝)

私は基本的にウォッシャーを担当。下げられたお皿はとにかくたらいの中へ。そこでさっと擦って食洗機でどんどん洗っていきます。洗い上がりのお皿を拭いてくれる人がいればラッキー、いなければそれもやる。お盆も綺麗に拭いてお片付け。学生時代に忙しい飲食店でバイトしていたこともあり、その経験が役に立ちました。

食事スペースは朝だけ椅子を上げて掃除機をかけていました。木の椅子だったので、一つひとつが重くてテーブルに上げるのも一苦労。ベンチであったり、小さくて軽い椅子であったり、小屋によっていろいろですが、掃除面を考えると軽くて小さいのが一番いいなと。

片付けをすべて終えたあとは、箒で掃いて雑巾掛けをして終了。

清 掃

毎日の掃除は布団の片付け、箒、掃除機、雑巾掛け、モップ掛け、トイレ、お風呂掃除、スリッパ拭き、シーツ類の洗濯。

閑散期になると掛け布団カバーの交換や厨房の清掃など、繁忙期にはできないことをしていました。

[  客 室 清 掃 の 流 れ  ]

箒で掃く

布団を全てアルコール消毒

畳んで片付ける

掃除機

雑巾掛け

廊下のモップ掛け

コロナ禍なので、布団や枕は全てアルコール消毒。寒い時期は毛布の使用量が多いので、夏に近づくにつれてちょっと楽になったり。

消毒後に畳んで片付けるのですが、これがとても重労働。片付け方は小屋により全然違い、押し入れに入れるか入れないか(あるかないか)で大変さも変わってきます。私の小屋には押し入れがあり、さらに使用したものを下に入れていくという方法。積んである布団を全部出し、また積み上げる作業になるのでなかなか大変でした。

布団を干す作業はほとんどなく、見晴で布団を干している山小屋はほとんど見かけませんでした。干すスペースがあまりないのと、時期的にツバメがとても多くて糞をされるので。

シーツと枕カバーも毎日替えていたので、繁忙期は大量。シーツに関しても、小屋によっては使い捨てのシーツを販売していたり、毎日は替えなかったりと様々。雨が続くと乾かなくて「あそこのまだ乾いてないよね?どこに干そう・・・」となり、乾燥室や客室でない場所がシーツだらけに。掛け布団のカバーは閑散期に入ったら全取り替え。

雑巾掛けはドアや窓の冊子、ハンガーなど。毎日ツバメの糞が窓についていて、たまに客室にまで・・・ツバメの巣があるとダニが発生するということで、巣をつくっている場合は落としてしまいます。子どもを産んでしまったらさすがに落とせませんが、ツバメの巣のチェックも掃除の一環でした。

暑くなるにつれて虫が増えますが(網戸はない)、"ガガンボ"はちょっと厄介でした。蚊を巨大化させたような虫で里山にもたくさんいます。小屋の中にもこれでもかというくらい入ってきてふよふよ飛んでいるのですが、とても脆弱な虫で朝はその死骸だらけ。細長い脚がバラバラ遺体のように落ちていました。しかし、ガガンボは花の蜜を吸うようです。そんなこと初めて知り、ガガンボの見方がちょっと変わりました。

お風呂掃除は小屋の方がやっていたので、脱衣所のみ掃除機と雑巾掛け。トイレは水洗で、トイレットペーパーも流せるタイプだったので家でのトイレ掃除と何ら変わらず。違いは虫が大量に死んでいるくらい(常夜灯に集まってくる)。

閑散期や宿泊者がいないときは、普段できない掃除を。厨房は保健所の検査もあるため、そういう機会に大掃除。コンロ周りの焦げ落としや食材整理、棚の拭き上げなどなど。

ほとんどの山小屋はヘリでの荷上げ、荷下げを行っていますが、一度に運ぶ重量は小屋ごとに決まっています。そのため、山小屋で出るゴミも一つひとつ計量。段ボールをまとめ、何kgかを記載します(ゴミ袋も然り)。山小屋でゴミを捨てられないのは、これも理由の一つ。

喫 茶・売 店

働いてみて一番大変だったのは"売店・喫茶"

#1の方でも少し触れましたが、私の小屋では当番制ではなく"誰かが対応する"スタイル。しかも営業時間が結構長い。掃除中に連続で注文がきて掃除が終わらなかったり、夕食準備で戦争状態になっているときに喫茶の注文が混じったりと、繁忙期は何かとてんやわんや。

掃除が終わり「さあ、お茶の時間だ〜!」というときに鈴が鳴り、「今度こそ座ろう〜」と思ったら鈴が鳴り・・・エンドレス。結局、お茶の時間もなくそのままお昼に突入、注文が止まぬまま気がついたら13時を過ぎ、自分たちのごはんすら食べ損ねている・・・なんてことも。好天の土日は特に、午前中のお茶の時間は無いに等しかったです。

一番辛かったのは、食事中もちょこちょこ立ち上がって対応していたこと。ごはんすらゆっくり食べられないし、ラーメンとか食べようものならのびのびでした。

当番制なら途中の休憩や食事の時間はしっかり確保できます。他の小屋では、忙しくて無理なときは喫茶を閉めていました。"食"は、山小屋バイト中の楽しみでもあるので、他の小屋の人からはかなり気の毒に思われていました。

荷 解 き

尾瀬といえば"歩荷さん"。週に2〜3回くらい食材やら何やら運んでくれます。

尾瀬の歩荷さんは鳩待峠を出発し、それぞれの小屋へ荷物を運びます。見晴に歩荷さんが到着するのは大体11〜12時頃。木道が真っ直ぐ伸びているので、外に出て「お、歩荷さんもうすぐ来るな〜」なんて言ってお昼の準備をしたりしていました。双眼鏡で確認しているアルバイトさんもいましたね。

到着したら食材を決まった場所に保管していきます。それと同時に、歩荷さんに昼食を。開始1ヶ月程度は身体ができあがっていないとのことで、1人40〜50kgくらい。そのあとは80〜100kgほどの荷物を運んでくれます。毎年歩荷の仕事をやられている方は多いときで120kgとか。

「下山のときは歩荷してもらえ〜」なんて冗談も言われましたが、リアルにできるんだろうなと。本当に尊敬します。

それほどの荷物を持つので、ごはんもいっぱい食べます。歩荷さんのメニューは曜日によって決まっていて、それに副菜やサラダを付けていました。足りないといけないのでお櫃にどんぶり大盛り3杯くらい用意するのですが、それも平らげてしまう。

「この量はさすがに食べられないでしょう〜!(ニヤリ)」
「えー!全部食べたんですか!?お腹大丈夫ですか!?」

こんなやり取りを毎回していました。

ヘリも利用していましたが午前中の掃除の時間にくることが多く、小屋の人が対応していました。人数の多い小屋はヘリの荷解きもやっていたかもしれませんが、ヘリ話は特に聞かなかったです。


今年で10年目を迎えた石高さんの記事です。新聞にも載りました。有料記事ですが、読める方はぜひ。

重さ100キロ背負う「究極の重労働」 尾瀬で生きる「歩荷」の覚悟:朝日新聞デジタル
 100キロを超す荷を背負って歩く――。そんな苦行のような仕事をする人たちが、尾瀬にいます。山小屋に食料などを運ぶ「歩荷(ぼっか)」になって10年目の石高徳人さん(34)は「この仕事を一生続けたい」と…

救 助 活 動 は 小 屋 の 人

遭難の救助活動も山小屋の仕事としてよく聞きしますが、まったりゆったりしているような尾瀬でも遭難騒ぎはあります。私が働いた40日間だけでも、怪我によるヘリでの救助が2回ありました。

そのうち1回は自分の小屋のお客さん。尾瀬ヶ原を歩いているとき、調子が悪くなったようでぐったり。なんとか小屋に到着したものの、食事もできないような状態でした。ご夫婦でしたがご主人が医師で、「軽い脳梗塞かもしれない」とのこと。その日はどうにもできず、翌朝ヘリで救助されました。

2回目は燧ヶ岳での怪我による救助騒ぎ。今年は雪が多く、燧ヶ岳には遅くまで雪が残りました。山頂からの下山時に転倒し、手首を捻り頭を打って流血。同行者が先に下山して知らせがきましたが、時刻はすでに18時(14時登頂)。

遭難が発生したときはすべての小屋に知らせが入り、無線で都度情報が共有されます。宿泊予定の小屋の方が先に現場へ出向き、酷い場合は応援要請が入るようです。小屋の方も準備をしていましたが、ある程度自力下山が可能だったようで出動までにはなりませんでした。その方も翌日ヘリで救助されました。

救助隊員が到着。湿原ギリギリでホバリング、隊員が出てきたときは自然と拍手が起こりました。
どの小屋も掃除中でしたが、みんな外に出て見守っていました。私自身も雑巾を片手に・・・

梅雨時期は木道での転倒による怪我、梅雨明けは燧ヶ岳での怪我や遭難が多くなるとのこと。至仏山では森林限界を超えた場所での気象遭難(亡くなった方もいるそうです)。木道での転倒はやはり多く、ツアーからも「転倒して鳩待峠に引き返す」という報告が何度かありました。

観光地のようになっている尾瀬ですが立派な山。雷でも発生すれば逃げ場、隠れ場はありません。ツアーは大体鳩待峠をお昼頃出発していたので、雷が発生しやすい13〜15時頃は尾瀬ヶ原のど真ん中。雷発生率75%というときも中止にはならず、バケツをひっくり返したような土砂降りの雨の中、びしょ濡れになって到着することも何度かありました。

会社の都合だと思いますが、自然相手なのでやはり「うーん・・・」と思うことはしばしば。お客さん側もキャンセル料がかかるからなのか、キャンセルする人はほとんどおらず。怪我人や体調不良の人が出ることもあり、ツアー登山という形態や判断を他人に委ねることにはやはり疑問が残ります。

改めて、自然の脅威と山小屋のありがたさを感じた経験となりました。

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休みの過ごし方

休憩
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お茶の時間を除いた大きな休憩は大体13〜15時頃。繁忙期一番短くて1時間、閑散期一番長くて3〜4時間ほど。閑散期は、休憩から戻ったらそのまま30分くらいお茶の時間になることもありました。

しっかりした雨以外は大体外に出て散歩。他の小屋でも13時頃から休憩に入ることが多かったので、話し相手を求めて外に出ていたというのもあります。

 

弥四郎小屋のSPOT

小屋前のベンチでお喋りしたり、一緒に散歩したり、他の小屋のカフェでまったりしたり、近くのベンチで珈琲を淹れたり。小屋が集まる見晴ならではの交流がとても楽しかったです。3時間くらいあるときは、三条の滝の往復や龍宮小屋方面をぐるっと周ったり長めの散歩をしていました。

寝る、漫画を読む、ひたすら太陽を浴びるなど人によって過ごし方はそれぞれでした。

1日休み
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休みは週一回程度もらえる小屋もあれば、月に何日かまとめてということも。繁忙具合やバイトの人数によって決まることが多いです。

募集要項には「週一回程度」と記載がありましたが、人手不足により入山24日目で初めてお休みをいただきました。同じくアルバイト1人という小屋の方でも繁忙期中1回はお休みをもらっていたので、他の小屋に比べると連勤をしている方でした。

しかし、アルプスなどハイシーズンが長く続く山小屋では「休みは夏の繁忙期を過ぎてから」など、1ヶ月〜それ以上働きっぱなしということも少なくありません。

結果的には、40日働いて休みは3日いただきました。ありがたいことに3日とも天気に恵まれたため、尾瀬を満喫。3回目の休みは他の小屋の方と被っていたので、開山日の至仏山へ一緒に登りに行きました。

他の小屋では、休みを自分たちで決める(早い者勝ち)スタイルもありました。休みの開始時間から24時間という面白い形式で、例えば朝食の片付け後8時から休みを取れば翌日の8時までなので朝はゆっくり寝られるとか。稼ぎたい人は休みを取らず働いて、休みたい人は天気を見ながら休む。かなり珍しいスタイルだと思いますが、自由でいいなと。

小屋によってはお菓子を作ったり。お裾分けで焼き立てパンをいただいたこともありました。私の小屋ではバターを見かけなかったし、アルバイト1人でそんな雰囲気もありませんでしたが、そんなのも山小屋バイトの醍醐味だと思います。

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給料について

山小屋バイトの給料は¥8,000前後が相場。尾瀬に関しては、¥7,000〜¥7,500と、他の山域に比べると低めです。

他の山小屋バイト経験者の方も多かったですが、「尾瀬は給料の割に拘束時間が長いかな〜」と話していました。アルプスなどは登山者の出発が早いため、3時頃から朝食準備という小屋も珍しくありません。そのため、ある程度人数のいる小屋なら早番、遅番が設定されています。忙しいときは全員出勤というのがあるそうですが、基本的には交代制。

尾瀬の場合は4時や5時に出発する人は少なく、早くても5:30〜6:00頃でした。燧ヶ岳や至仏山が登れるようになると5時前に出る人もいましたが、そのような人は朝食なしか朝弁当という形を取ることが多く、知らないうちに出発しています。

山小屋によっては「残業代あり」とか「繁忙期手当あり」ということもあるので、稼ぎたいという人はそのような山小屋がいいかなと。手当があると忙しくても気分がちょっと違うかなと。

私は短期だったので、お給料は最終日に手渡しでした。長期の場合どうなるかはわかりませんが、他の小屋の長期の方は毎月振込だと仰っていました。

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仕事・生活上の注意点

他のアルバイトさんたちも共通だったことをいくつか。

◾︎ 手荒れが半端ない
◾︎ ばね指に要注意
◾︎ ヌノメドオシがめちゃくちゃ痒い

手荒れが半端ない
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水仕事が多いので手は荒れます。かなり荒れます。

普段ワセリンを使っているので、それと家にあった小さなハンドクリームを持参しましたが全然ダメでした(甘すぎた)。学生時代の飲食店のアルバイトくらいの気持ちで考えてしまいましたが、とんでもなかった。

喫茶の注文が入る度に何かを洗っていたので、洗剤に触れる回数が半端ない。あかぎれが酷くて酷くて、笑えないくらい痛かったです。

小屋にはユースキンが常備してあり、「たっぷり塗った方がいいよ」ということでたっぷり使わせていただきました。しかし、手を洗う機会も多く、塗っただけでは間に合わないので夜は手袋をして寝ていました。山用の化繊のものしか持っていませんでしたが、手荒れ用のコットンの手袋を持参するといいと思います。それか、膝くらいまであるマイゴム手袋を持参して使用。

ゴム手袋を使っている山小屋もあると思いますが、他のアルバイトさんたちも手荒れはやはり酷かったです。


 

ハンドクリームは、炎症抑制効果のある薬効成分が入っているものを推奨します。


ばね指に要注意
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毎日大量の布団を片付けていると、手が痛くなってきます。朝起きたときにこわばっていることもしばしば。

手の使いすぎにより"ばね指"を起こすこともあるため要注意。布団の片付けだけでなく、雑巾掛けやら何やらとにかく手を使うので。整体に詳しいアルバイトさんがいたので、指のストレッチ方法を教えていただきました。

炎症を起こしてばね指になってしまうと治りづらく、その後の生活にも影響するためこれは本当に気をつけた方がいいです。

ヌノメドオシに要注意
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「ヌノメドオシ」という吸血虫がいることを初めて知り、初めて刺されました。

これが、めちゃくちゃ痒い!!

ごま粒みたいな大きさらしく、肉眼では見ていません。だんだん夏らしくなってきた頃、夕日を見に外へ出たら足首をやられました。蚊やブヨなら姿が見えますが、どこにいるか、いつ刺されているのか全くわからないのが厄介。しかし、主にというかほぼ足首周りでした(他のアルバイトさんも)。

ブヨに刺されたのかと思いきや、それ以上に赤くパンパンに腫れて「なんだ!?やばいやつに刺された!?」とプチパニック。小屋の人に見せると「ヌノメドオシだな〜」とのこと。

慣れると「あー痒いなー」くらいになるそうですが、耐性がないと結構腫れるし痒いとのこと。毎年刺されている小屋の人でも、刺され始めは赤く腫れるようです。

強めのステロイド軟骨を持参していましたが、1箇所につき1週間くらい痒かったです。「かくな」と言われても無理でした。

ステロイド軟骨には5段階の強さがあり、市販で買えるのはレベル3まで。それ以上のものは医師に処方してもらいます。

① ウィーク
② ミディアム
③ ストロング
④ ベリーストロング
⑤ ストロンゲスト


ステロイドの強さの分類について

ステロイド外用薬の薬効の強さは、どのように分類されているの?|ひふ研|第一三共ヘルスケア
ひふ研が提供する、Q「ステロイド外用薬の薬効の強さは、どのように分類されているの?」のQ&Aページです。ひふ研は、第一三共ヘルスケアが提供する、皮膚症状、皮膚薬の使い方の疑問に答える情報サイトです。

アウトドアで持ち歩くのは③ ストロングを推奨。ただし、皮膚が弱い場合はおすすめしません。ちなみに、「ムヒアルファEX」は② ミディアムの強さです。


私が普段持ち歩いているのは「ベトネベート」。そんなに頻繁に、大量に使うものではないので、個人的には5gの大きさがちょうどいいです。強めなので薄く塗って、塗ったあとは手をよく洗います。


「フルコート」もストロングの強さのステロイド軟骨。


山小屋にはキンカンが常備してあり、「キンカン塗っておきな〜」と言われましたが、キンカンにはかゆみの原因となるヒスタミンの働きを抑える成分は含まれていません。ヌノメドウシの痒みにはほぼ効かなかったです。

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山小屋バイトのいいところ

◾︎ 寝ても覚めても尾瀬の中
◾︎ 面白い人がいっぱい(経歴豊か)
◾︎ お金が貯まる

寝ても覚めても尾瀬の中
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山小屋バイトの一番の醍醐味は、大自然の中で自然の移り変わりを感じながら働けること。

40日間という短期ではありましたが、本当にたくさんの景色を見ることができました。

ピークではないときの良さを知るとともに、ピークの凄さも知りました。ピークはもちろん綺麗だし、花の時季は決まっているけど「ピークじゃない方がいいな」と思うこともよくありました。自然はいつでも美しいということを再確認。やはり、季節を通して見て感じるのが一番いいですね。

尾瀬で一番好きな季節はワタスゲの時期。真っ黒な果穂が黄色くなって、少しずつ綿毛を出してポワポワになっていく。その様子を毎日観察して、湿原がワタスゲで覆われたときは感無量。

カキツバタとアヤメの時期と被るので、白と紫のとても上品な風景になります。とっても綺麗なのに閑散期なのが不思議でしたが、滞在しているからこその自然を見ることができたのは幸せでした。

面白い人がいっぱい
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山小屋で働く人の経歴は実に様々で、どんな人生を歩んできたのかという人生話を聞くのがとても面白かったです。個性が豊かで自由人多め。

尾瀬の山小屋で毎年働いている人、夏はキャンプ場の管理人の人、元体育教師で寒いところが苦手な人、あちこちの山小屋で働いている人、看護師だった人、サラリーマンだった人・・・

年齢は20代前半〜40代。30〜40代が一番多かったと思います。カップルで働きに来ている人もいました。とにかく楽しく生きている人が多い印象で、みなさん底抜けに明るかったです。

お金が貯まる
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宿代、食費、光熱費は基本的に無料で、何より"お金を使う場所がない"ので、働いた分貯まります。「食費一日500円」というような山小屋もあるので、募集要項を要確認。

滞在中にお金を使ったのは、他の山小屋の喫茶にアイスを2回、食事を1回食べに行ったとき。あとは、休みの山歩きでソフトクリームを食べたこと。40日間で¥3,500〜4,000ほどの出費。

尾瀬小屋で食べた「ポルチーニ茸とトリュフ風味のボロネーゼパスタ」。鹿肉のジビエパスタで、とっても美味しいです。山でこんなお洒落メニューが!?と気になって食べてみました。尾瀬小屋は昨年(だったかな?)小屋番の方が変わったそうで、いろいろリニューアル。

同じく尾瀬小屋。バニラアイスに花豆ソースのトッピング。見晴は電気が通っていないため、アイスを販売するには24時間発電機を回さないといけません。そのため、見晴のアイスは貴重。

1日2回ほどお茶の時間がありお菓子も食べられるので、お菓子代もかからず。自由に食べられるわけではないので長期の人は特に自分用のお菓子を定期的に買っていましたが、私は持参したお菓子で足りたのでそこにお金は使わず。

至仏山に登ろうが燧ヶ岳に登ろうがお金はかからないし、買い物をするお店もない。住み込みの仕事の中でも貯まりやすいと思います。

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山小屋バイトの大変なところ

◾︎ どんな人がいるかは運
◾︎ 労働時間はその時々
◾︎ 仕事はやりながら覚える

◾︎ お客さんもいろいろ

どんな人がいるかは運
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"どんな人と働くか"というのは何の仕事でも同じですが、山小屋の場合は共同生活。個室でプライベート空間を多少確保できたとしも、従業員部屋は基本的に壁が薄いことが多いので音は丸聞こえ。そもそも"1人の時間"というのはとても少ないです。

自分と性格が合う人がいるかどうか、こればかりは運。私の場合アルバイトが1人だったので、家族の中に他人が1人という状況でそれもなかなか辛かったです。他人が何人かいればいろいろな話ができますが、身内話が多くてそもそも会話に入れない・・・。繁忙期は身内の方が何人かお手伝いに来ていましたが結局他人は1人だし、自分だけ気を遣っているというのはストレスにもなります。

家族だと遠慮もないし、正直「いやいや、ありえないでしょ」と思うことも少なからずあり、他のアルバイトさんに話を聞いてもらったり、LINEで愚痴をこぼしてしまったり・・・1人は本当におすすめしません。他の小屋の方には本当にお世話になり、働く仲間の大切さが身に染みました。

運ではありますが、基本的にどこの小屋もみんな仲良くしていてとても楽しそうでした。個性強めの人が多いので、その状況についていけるかどうかはその人次第だと思いますが。私は人の人生話とかを聞くのが好きなので楽しく交流させていただきました。

労働時間・睡眠時間
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山小屋には「1日8時間」というようなきっちりした労働時間はありません。早番、遅番でしっかり分けている小屋もありますが、労働時間はそのとき時々。繁忙期、閑散期、悪天候で宿泊者がいないなどなど。

繁忙期は12時間労働が続き、「繁忙期・休日・好天」が重なると14時間とか。閑散期は8〜10時間ほど。労働時間が一定ではないので、体調を崩さないことがとても大事。

そのために、"睡眠"の時間はしっかり確保する必要があります。一番早くて3時50分頃の起床(4時20分勤務開始)で、12〜14時間働く中で最低でも7時間は寝たい。夕食の片付けを終えて20時前くらいにお風呂に入り、20時半には寝ていました。一瞬で寝るし、1秒後に朝がきているのではというくらい死んだように毎日爆睡。

他の小屋よりも片付けを終えるのは早かったですが、その分朝も早かったです。早番、遅番もなかったので、睡眠時間の確保には結構必死でした。21時消灯でしたが夜の自由時間をゆっくり過ごすことはほとんどなく、繁忙期はほぼ睡眠に充てていました。

風邪を引かないように髪もなるべく乾いてから寝たいところですが、いつも生乾き。梅雨時期などシーツを小屋の中に干すときは乾燥用の扇風機を回していたので、それである程度乾かしたりして(寒いけど)。山小屋生活で髪がパサパサになるかと思いましたが、案外平気でした。

仕事はやりながら覚える
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もし余裕があるのなら、"いきなり繁忙期"とか"繁忙期だけ"というのは避けた方がいいかもしれません。

仕事をどのように教わるかは小屋ごとに違うと思います。私の場合は、やりながら覚えていくスタイル。それは別にいいのですが、入山して2日後にはてんやわんやの繁忙期となりました。

何がどこにあるのか、どのお皿を使うのか。覚えていないことだらけのまま繁忙期に突入。掃除などはいいですが、大変なのはやはり厨房。戦争状態の厨房についていけず、指示されるがまま探し回り走り回り。頭がキャパオーバーの状態で喫茶メニューの作り方も覚えていく。メモを取る余裕なんてありません。

教えてもらっていないことはもちろんわかりませんが、忙しさがピークに達するとイライラされたりして・・・そんな状況が毎日で精神がすり減りました。

一応2日間慣れる期間を設けて入山日を決めてくれましたが、正直全然足りませんでした。こんなことならもう少し早く入山でもよかったのにと。

お客さんもいろいろ
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どの仕事でも、どの山小屋でも、いろいろなお客さんがいます。尾瀬の場合は登山というより"観光"の気分で来ている人も多いので、旅館と勘違いしている人も多数。特に、ツアーの団体の方々はなかなかに・・・

◾︎ ドライヤー持ち込み使用
◾︎ コンセントがないことに不満
◾︎ ゴミ置き去り
◾︎ お風呂やトイレの使い方
◾︎ 計画や時間を把握していない
◾︎ 消灯時間まで大声でお喋り
◾︎ 朝4時から髭剃り(電動音が響く)

あげたらキリがありませんが、何より"山小屋という意識が少ない"人が多数。違うテーブルのお盆やお櫃を下げてくれたり、気を遣ってくださる方もたくさんいたのですが、働いてみると山小屋にもいろいろなお客さんがいるなと。

特に、ドライヤーを持ち込んでいたことには驚き。発電機なので、食堂の片付けとドライヤーなど電力の大きいものの使用が重なると使用量を超えて使えなくなります。脱衣所の掃除用のコンセントを断りもなく使用して、小屋の方が注意すると「え?使っちゃいけないんですか?」と・・・たまたま食堂の片付けが終わっていた(お客さんもお風呂に入るのが遅かった)ので電気は落ちませんでしたが、そもそもドライヤー持ってきたんだと。

また、部屋にコンセントはなく廊下のコンセントで充電できるのですが、数が多くないので譲り合いというか早い者勝ち。「コンセントありませんか?」と聞かれることは非常に多く、予備バッテリーを持っていない人が多数。消灯後〜早朝まで充電できないことに不満を漏らす人も。

ツアー登山にもいろいろな意見があると思いますが、とりあえず山小屋であることをしっかり伝えて欲しいと思いました。発電機であること、ゴミは持ち帰ることだけでも・・・

「ドライヤーありますか?」「タオルはありますか?」「アメニティありますか?」という電話での問い合わせも多かったです。ドライヤーが使えたり、タオルが用意されている山小屋も尾瀬にはありますが、山でのサービスが過剰だといろいろな問題が発生するなと感じました。

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まとめ

すべて、山小屋の1日のほんの一例ですが、自然に合わせて働くことはどの山小屋も同じ。うまくいくこと、いかないことはたくさんあります。

愚痴っぽくなっていることもありますが、できる限りリアルな部分をお伝えできればと。詳細には記載できませんが、言い返したくなることもあるし、すごく楽しいこともある。それは他の仕事でも同じですが、環境が"山"であるということ。自然が癒しとなって良い面もあれば、逃げ出せないという悪い面もある。

しかし、山小屋で働くというのはとても貴重な経験。いつもお世話になっている環境を逆の立場から見て、考えることで山小屋に泊まったらこうした方がいいんだとか、これはやらない方がいいんだということを学べました。

次回は、そんな山小屋バイトの感想と、尾瀬の移り変わりを。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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コメント

  1. 色々と大変なことだらけですね。とても参考になります。
    昔々、東京の大学に入ったら、埼玉のいとこの女の子が春の尾瀬に行きたいというので、夜行で来て、鳩待から入って原を見て滝を見て東電小屋泊、翌日は見晴から沼へ、西岸を行ったら残雪の道を歩けない人のため大渋滞。まあ人だらけで私は春は二度と来るものか!でしたが、いとこはすっかり山の虜になってしまい、大学の夏休みはヒュッテ大槍でアルバイト。後で聞いたら夜はアルバイト仲間で毎晩のような酒盛り、とか言ってました。いつ寝てたんだろう?
    アルバイト一人のたかちさんとは、随分と違うようですね。時代も違うし、山小屋の立地も違う。

    • すいません、ヒュッテ大槍というのは記憶違いです。どこの山小屋だったかな?

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