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寒い季節こそ低山のロング縦走!冬と夏前のトレーニングに最適な日帰りからテント泊おすすめ20コース

登 山 T I P s ・ 雑 記

歩き人たかちです。

夏は暑くて歩けない低山。ロングともなれば水を何リットル持てばいいのやら・・・

そんな山域は寒い時期が一番いい。冬の間に体力を落とさないために、冬だからこそがっつり歩きたいという低山(中低山含む)縦走コースを10〜70kmくらいの範囲でご紹介。"冬に歩ける"ことを考慮して、雪の影響が少ない通年コースを選びました。

低山だからと侮るなかれ!

[ ロング縦走の注意点 ]

◼︎ 公共交通機関は要確認(冬はバスがない、本数が減るリスクあり)
◼︎ 日が短いため装備はしっかり
◼︎万一のエスケープルートは要確認
◼︎ 水の補給場所チェック

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高尾山エリア

コースが豊富で、尾根が長く続く高尾山域。自由自在に歩き回れることに加え、エスケープルートがたくさんあるため緊急事態にも対応しやすい。アクセスも良く、長く歩く練習やトレーニングには最適なので秋〜冬は一番ウロウロしている山域です。

北高尾山稜

静かに、がっつり歩くなら北高尾山稜!

距離 10.3km
   ( 高尾駅〜堂所山 )  
   コースタイム    5時間5分
累積標高差 +1129m
-571m

細かいアップダウンが連続する、高尾山域の中でもキツくて有名な北高尾山陵。高尾山域の名の知られているコースの中では一番静かではないでしょうか。

高尾駅から登山口近くまでバスも出ていますが、1.5kmほどなので歩いてしまった方が楽です(登山口はいくつかあります)。

ソロの練習をしていた頃、6月の蒸し暑い季節に歩いてしまい脱水症になるのではというほどの汗をかきました。完全に季節を間違えた失敗登山。晩秋〜早春がおすすめです。

アップダウンが多いためトレーニングで利用する人が多いコースで、アルプスの練習の場としても活用されます。堂所山から先は自由自在。高尾山に行くもよし、相模湖に抜けるもよし、陣馬山へ行くもよし。静かに歩きたい人にはおすすめのコース。

南高尾山稜

花と新緑の季節は特にいい南高尾山稜!

距離 9.3km
   ( 高尾山口駅〜大垂水峠 )   
   コースタイム    4時間20分
累積標高差 +823m
-617m

北高尾山稜より歩く人が多い南高尾山稜。しかし、高尾山のメジャーコースに比べると静かです。日当たりも良く、お花も多く、新緑・桜・ニリンソウの4月は必ず歩く、高尾山の中で一番好きな尾根歩き。

4月20日頃のニリンソウ群生地

北高尾山稜ほどのアップダウンではありませんが、ところどころアップダウンと階段があり、緩急をつけながら歩けます。

高尾駅近くからも登山道に入れますが、少しわかりづらいので高尾山口駅前にあるトリックアートミュージアムの裏手から尾根に上がるのがおすすめ。それ以外にも尾根に上がる登山道がいくつかあるため、好きなようにコースを組めます。"大垂水峠"から先も自由な高尾山を。がっつり歩くなら、北高尾山稜〜南高尾山稜をぐるっと周るのもありです。



笹尾根縦走

一度は挑戦したい高尾山のロングコース!

距離 約40km
 (バス停「深山橋」〜高尾山口駅) 
 コースタイム  17〜18時間
*歩くコースにより前後
累積標高差 +3000m
-3360m

高尾山と三頭山を繋ぐ長大な"笹尾根"。正確には陣馬山の和田峠あたり、あるいはもっと狭い範囲を指すようですが、高尾山〜三頭山までを一括りにして"笹尾根縦走"と呼ぶことが多いです。山頂〜山頂が約30kmになります。

一気に歩くなら日帰りか1泊2日。三頭山、高尾山どちらから出発するかはそれぞれメリット・デメリットがありますが、帰りの交通手段を考えると三頭山スタートが無難。あるいは、高尾山口駅近くに前泊や終電スタートで三頭山を目指す人も。

自分はせっかくなので"奥多摩むかし道"というハイキングコースと合わせて三頭山出発の1泊2日で歩きました。しかし、避難小屋は三頭山避難小屋の一箇所のみ。高尾山域は幕営禁止なので、緊急のビバーク以外NG。避難小屋は三頭山山頂のすぐ下なので、翌日は30km以上の縦走になります。

アップダウンのひたすら単調な尾根が続くので、紅葉や新緑の季節がおすすめ。三頭山周辺はブナが多く、全体的に広葉樹が多いのでとても綺麗だと思います。春なら日も長くなっているので安心。自分は年の瀬の一番日が短い時期に歩きましたが、永遠に枯れ木景色で色が欲しくなりました。気温はちょうどよかったのですが、もう少し山自体を楽しみたかったなと。



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奥多摩エリア

奥多摩エリアも尾根が入り組んでいるため、自由にコースを組める山域。標高によっては雪の影響もありますが、アクセスも悪くなく、通年楽しめる山域です。

鋸尾根[ 御岳山・大岳山周辺 ]

鋸尾根を利用して奥多摩を歩く!

御岳山〜大岳山は人気コースで人も多いですが、ちょっと外れるだけでとても静か。大岳山〜奥多摩駅に続く尾根を"鋸尾根"と呼び、岩場や鎖場もあるなかなか面白いコース。この鋸尾根を利用してバリエーション豊かに歩くのが個人的におすすめ◎

◼︎ 御岳山〜奥多摩駅
◼︎ 奥多摩駅〜日の出山〜つるつる温泉
◼︎御岳山〜御前山〜奥多摩湖
◼︎ 奥多摩駅〜瀬音の湯(鋸尾根・馬頭刈尾根)

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御岳山〜大岳山〜奥多摩駅
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距離 15.2km
ケーブルカー「御岳山駅」〜バス停「奥多摩湖」
コースタイム 9時間
累積標高差 +1521m
-1831m

GW頃の新緑の季節はとても爽やかで美しいので、夏前に身体を動かしておきたい、近場で岩場慣れしておきたいという方にはおすすめ。キツめにしたければ御岳山のケーブルカーを使わず登ったり下ったり、さらには御嶽駅〜奥多摩駅の駅繋ぎでも。

GWの爽やかな新緑。大岳山周辺にはシロヤシオも

 

最後は愛宕神社への長い階段を下って奥多摩駅に到着です。

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奥多摩駅〜御岳山〜つるつる温泉
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距離 16.2km
  ( 奥多摩駅〜つるつる温泉 )  
  コースタイム   7時間45分
累積標高差 +1739m
-1709m

上記の逆バージョンで奥多摩駅から。御岳山からさらに足を伸ばして日の出山へ向かうもの◎。奥多摩駅から鋸山への登りは標高差が結構ありますが、温泉がゴールというご褒美縦走。
奥多摩駅周辺にも温泉はありますが、奥多摩エリアでも人気なのが"つるつる温泉"。ヌメリのある泉質が気持ちよく、ファンの多い温泉です。

つるつる温泉

東京 奥多摩エリアで日帰り温泉・食事 | 生涯青春の湯 つるつる温泉【公式】 – 東京は奥多摩エリアの天然日帰り温泉「生涯青春の湯 つるつる温泉」です。ひとたびお湯につかれば、その名のとおりお肌がつるつるします!!お風呂上りには、併設するレストランで種類豊富なお食事をお召し上がりいただけます。

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御岳山〜御前山〜奥多摩湖
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距離

15.4km
  ( ケーブルカー「御岳山駅」〜奥多摩湖 )  
*ロックガーデン経由

  コースタイム   9時間
累積標高差 +1604m
-1913m
鋸山から愛宕神社へ下らず、さらに先の御前山までの縦走。奥多摩湖に下山しますが、奥多摩駅へ定期的にバスが出ているためアクセスも悪くありません。御前山には避難小屋があるため、万一のときも安心です。

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奥多摩駅〜大岳山〜瀬音の湯
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鋸尾根と"馬頭刈尾根"を組み合わせた縦走。大岳山から先、武蔵五日市方面(秋川渓谷)に下っていきます。

馬頭刈尾根は歩いたことないのですが、狙っているコース(近場は後回しにしがち)。アップダウンがありトレーニングには最適だと思います。ゴール地点に温泉があるのもよし。瀬音の湯から武蔵五日市駅まで4km程度なので、歩ける距離感なのもありがたい。秋川渓谷なので、紅葉の季節が良さそうですね。

距離

15km
( 奥多摩駅〜バス停「落合橋」)

  コースタイム   9時間30分
  累積標高差   +1607m
-1744m

瀬音の湯

秋川渓谷 瀬音の湯
「渓谷の駅」 秋川渓谷 瀬音の湯は国立公園の大自然を眼下に望む温泉施設です。露天風呂と内風呂は天然アルカリ単純温泉で、宿泊コテージ(平屋とメゾネット)にお泊まりいただけます。春夏秋冬の季節を感じ、ゆったりお過ごしください。


石尾根[ 雲取山-奥多摩駅 ]

雲取山は低山ではないですが、他の山域に比べると雪の期間が比較的短いので無雪期を長く楽しめます。

距離

31.8km
  (鴨沢〜雲取山荘〜奥多摩駅)   

   コースタイム       14時間10分    
累積標高差 +2680m
-2880m

雲取山の日帰り登山もいいトレーニングになると思いますが、いい山なので1泊2日がおすすめ。山頂付近なら避難小屋、有人なら雲取山荘に。鴨沢ルートはカラマツ林もあり、紅葉期はとても綺麗です。

12月上旬、初冬の石尾根

紅葉も終わった12月初旬は歩いている人がほぼおらず(平日でしたが他に1人だけ。すれ違いは0)。なんとも静かな山歩きでした。

日帰りで歩くなら雲取山まで行かずに"七ツ石山"や"鷹ノ巣山"あたりからがいいかと。20km前後の行程になります。自分は、鷹ノ巣山は日原からの"稲村岩尾根"を登りましたが、台風による登山道崩壊で数年前より立ち入り禁止になっているようですね。


 

奥多摩湖いこい路・むかし道

長距離ハイキングを楽しむ!

距離 ◼︎ むかし道:10km
(奥多摩駅〜バス停「奥多摩湖」)
◼︎ いこい路:13.8km
(バス停「奥多摩湖」〜バス停「小河内神社」)
コースタイム ◼︎ むかし道:4時間15分
◼︎ いこい路:7時間30分

奥多摩駅〜奥多摩湖を繋ぐ約10kmのハイキングコースが"奥多摩むかし道"。そして、奥多摩湖岸を歩く約12kmの"奥多摩いこい路"(上記表の距離はバス停をスタート・ゴールとした場合)。登山とはまた違うハイキングの長距離コース繋がるのもよし、別々に歩くのもよし。

年の瀬の静かなむかし道

むかし道はロード多めですが、ところどころ歴史の名残があり素敵なハイキングコースでした。

奥多摩湖

いこいの路は12月〜4月頃まで冬季閉鎖になります。紅葉や新緑の時期がおすすめ。奥多摩湖や奥多摩駅界隈は美味しい食事処がポツポツあるので、ハイキングとグルメのセットが◎

出典:自然教育研究センター



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飯能エリア

ヤマノススメの聖地"日和田山"へ!

飯能は低山の宝庫。駅から歩いていける山も多く、縦走もしやすい山域です。

距離 27.5km
( 芦ヶ久保駅〜高麗駅 )
32km
( 芦ヶ久保駅〜飯能駅 )
 コースタイム    12時間15分( 高麗駅まで )  
13時間40分( 飯能駅まで )
累積標高差 +1890m/-2090m
+2013m/-2217m

日和田山周辺は個人的に好きな山域。日和田山はすぐ登れる山ですがちょっとした岩場もあり楽しい低山。クライミングの聖地でもあり、ジャンダルムの練習場としても使われます。麓には"巾着田"があり、彼岸花や桜の時期はとても綺麗です。

そんな日和田山を目指す低山縦走。西武池袋線に沿う山脈なので、エスケープルートもたくさん。どこから登ってどこへ下るかは自由。時折横切る(あるいは歩く)"奥武蔵グリーンライン"には茶屋やカフェなどもあるため、休みながら歩くのもありですね。そんなことができるのも低山の魅力だと思います。

GWの関八州見晴台。5月はツツジで鮮やかに

 

短めの縦走なら日和田山(高麗駅)〜物見山(武蔵横手駅)がおすすめ。途中の東屋の桜がとても綺麗で、ちょっとした滝などもあり楽しめます◎

高麗駅で終わらせてもいいし、飯能駅まで"奥武蔵自然歩道"が続いているのでさらに歩くのもよし。



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丹沢エリア

展望抜群の稜線歩きは丹沢主稜主脈縦走!

ヒルの活動期は基本的に近づかない丹沢。そのため、丹沢を歩くのはいつも11〜2月頃。奥多摩よりも植林地が少ないため森が明るく、気持ちのいい尾根歩きも楽しめます。暖かい季節はヒルがやっかいですが…

距離 22km
( バス停「西丹沢ビジターセンター」〜バス停「ヤビツ峠」)
コースタイム 14時間5分
累積標高差 +2739m
-2518m

日帰りなら塔ノ岳〜ヤビツ峠、1泊2日なら檜洞丸と蛭ヶ岳をセットにするのがおすすめ。丹沢主稜・主脈は何度も歩きたくなる魅力的な縦走路です。

 

塔ノ岳〜ヤビツ峠の表尾根は特に好きで、富士山もすごく綺麗に見えます。ただ、人気のコースで平日でもそれなりに人が歩いているので、静かなのは蛭ヶ岳〜檜洞丸の区間。繋げて歩くのが面白いので、蛭ヶ岳などで1泊するのがおすすめ。近郊の山で泊まるのも楽しいです。

ヤビツ峠からは"大山"への登山道に入れるので、そこまで縦走するのもあり。ヤビツ峠はバスの本数が少なく、凍結するような季節は"蓑毛"で折り返しになるので要確認。



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山梨エリア

中央沿線は駅繋ぎ縦走の宝庫!

高尾駅から先の中央沿線を地図で見ると、登山コースだらけ。しかも、駅から歩ける山が多く、コース組は自由自在。中央線ユーザーならアクセス抜群で、高尾〜大月周辺は冬場低山の宝庫です。

中央沿線[ 岩殿山・百蔵山・扇山 ]

距離 20.9km
(大月駅〜鳥沢駅)
*バス「梨ノ木平登山口」までは17.3km
コースタイム 11時間10分
*梨ノ木平〜鳥沢駅3.4km分含む
累積標高差 +1900m
-1946m
*駅繋ぎの場合

岩場と合わせてちょっと面白くするなら"岩殿山〜百蔵山〜扇山"あるいは"高川山〜岩殿山"など。岩殿山と他の低山を組み合わせるには一度下山することになりますが、岩殿山はサクッと登れる面白い山なので楽しいと思います。単体で楽しむのもありですが、大月まで行くなら他も登ってしまえという満腹縦走。

3月は花粉にやられながら…

周辺には"秀麗富嶽十二景"の山がたくさんあり、それらを繋げて縦走を楽しむ人は結構います。空気が澄む冬場に相応しい山域です。



牛ノ寝[  大菩薩嶺〜小菅村 ]

距離 16km
  ( 上日川峠〜道の駅「こすげ」)  
  コースタイム   8時間15分
累積標高差 +852m
-1732m

中央沿線からサクッと行ける山ではないですが、大菩薩嶺から小菅村に伸びている"牛ノ寝"と呼ばれる尾根は山梨エリアで好きな尾根。緩やかな紅葉樹の森をひたすら歩くロングコース。ブナが多いため、新緑や紅葉の季節は圧巻です。

 

単調な長い尾根で歩く人が少ないせいか、紅葉期は穴場スポットでもあります。自分は4月下旬に歩きましたが、芽吹き前の大菩薩嶺からはじまり徐々に新芽に、そして1200m前後で新緑爆発。紅葉もそうですが、標高ごとの移り変わりを楽しめます。ほとんど広葉樹林なので、本当にお見事でした。

急登はなくひたすら緩やかなので、大菩薩嶺側からならサクサク進めます。小菅村スタートで大菩薩嶺付近に泊まる1泊2日も◎。大菩薩嶺は混んでいるため、上日川峠から石丸峠に向かうと時間も短縮できて牛ノ寝をゆっくり歩けます。

下山地点には道の駅「こすげ」があり、グルメと温泉も◎大菩薩嶺の周辺はいくつか尾根があるため、1本ずつ散策するのは楽しいと思います。



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箱根エリア

富士山と温泉を楽しめる日本のトレイル!

富士山が綺麗に見えるトレイルとして人気の箱根外輪山。エスケープルートも多く、好きなところで区切りながら一周することが可能です。

距離 約45km
 コースタイム  21時間
   *箱根湯本駅より反時計回り   
累積標高差 +3559m
-3558m

箱根湯本駅を起点にぐるっと周って約45kmの外輪山。"金時山〜明星ヶ岳"あたりは外輪山の中でも人気の区間。新宿から金時山の登山口である"乙女峠"までバスが出ているので、アクセスは容易です。

雪も少ないので通年歩けますが、冬場は霜が溶けるとドロドロになります。歩いたのはお正月の三ヶ日後でしたが、気温はちょうどよかったです(快晴)。一周はしていないので、またチャレンジしたいコースです。



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関東を飛び出せ!

関東を中心にご紹介しましたが、全国各地に魅力的な低山はたくさんあります。自分もまだまだ行きたいところが山盛りです。

六甲山全山縦走

関西のロング縦走ならまずはここ!

距離 43.6km
   *須磨駅〜宝塚駅   
   コースタイム    20時間45分
累積標高差 +3571m
-3543m

関西の高尾山的な存在の"六甲山"。須磨駅〜宝塚駅まで、駅繋ぎができる40km超のロングコース。六甲山の山脈に入る前は独立低山と住宅街を彷徨いながら。アップダウンも多く、いくつものピークを越えるため歩きごたえ抜群ですが、エスケープルートは豊富で安心。駅や街が近いため、上記の"笹尾根縦走"よりも気軽に歩ける印象です。

須磨駅スタートで半分より少し手前の"市ヶ原"にはキャンプ場があるため、テント泊縦走も可能。コース沿いにあるため便利です。摩耶山や六甲山付近にはホテルもあります。

須磨アルプスの"馬の背"。ちょっとした岩場の人気区間。

摩耶山からの夜明け

 

自分は摩耶山で区切った1泊2日で歩きました。"1日でどこまで歩けるか"という挑戦をしてもいいかと。季節は晩秋〜早春がおすすめ。桜の咲く頃はもう暑いと思います。2月に歩いてちょうどよかったなという感想。また、六甲山はイノシシが多いので、食料などは要注意。



沼津アルプス

まさに"侮るなかれ"の低山縦走!

距離 16.9km
   ( 原木駅〜沼津駅 )   
   コースタイム    9時間
累積標高差 +1412m
-1420m

正規のルートはバス停「黒瀬」〜「多比」ですが、駅が近いので沼津駅と原木駅を利用して駅繋ぎができます。その場合はプラスで"奥沼津アルプス"を歩きますが、尾根続きなのでむしろ歩いた方が全山縦走した気分でおすすめ。

いい感じにキツめのアップダウンが身体に鞭を打ってくれる沼津アルプス。4月上旬に歩いたときはすでに暑かったので冬前後が快適だと思いますが、植生が豊かで新緑はとても綺麗でした(桜は終わっていた)。ちょっとした岩場もあり、夏山前のトレーニングにも最適かと。

 



伊豆山稜線歩道

植生豊かな山から笹原を歩く!

距離 約43km
( バス停「天城峠」〜修善寺駅 )
 *だるま高原レストハウスまで32.2km 
コースタイム ◼︎ だるま高原まで:12時間20分
◼︎ 虹の郷まで:13時間45分
◼︎ 修善寺駅まで:14時間35分
  累積標高差   +2217m
-2690m

天城峠〜修善寺「虹の郷」を繋ぐ、約43kmのロングトレイル"伊豆山稜線歩道"。トレランで日帰りの人もいますが、1泊2日がおすすめ。天城峠周辺の綺麗な樹林帯〜広大な笹原や富士山の景色まで、バリエーション豊かに歩けるトレイルです。

起終点は天城峠と修善寺虹の郷ですが、ロードの中途半端なところにあるので"だるま高原レストハウス"で終わりにするか(始まりにするか)"修善寺駅"まで歩いてしまうか。虹の郷まではロードと遊歩道を交互に歩く感じですが、自分はそのままのテンションで修善寺駅まで。

天城峠が中途半端だ!という方は天城山から繋げるのもありですね。

 

他のコースに比べるとアクセスとエスケープルートが限られますが、温暖な気候なので通年歩くことができます(天城山周辺は雪が降ることも)。晩秋・早春あたりが一番歩きやすく、おすすめは新緑とまめ桜の季節。ちょりんと小ぶりなかわいい桜があちこちで見られます。アセビも多く自生しているので、その時期も白いトンネルが素敵。

天城山・三筋山縦走

天城山の日帰り縦走なら三筋山へ!

距離 27km
バス停「天城縦走登山口」〜伊豆稲取駅
コースタイム 11時間10分
累積標高差

+1202m
-2226m

天城峠の手前にある八方池の分岐から"三筋山"へ抜けることも可能。バスの時間によりスタートは9時過ぎになりますが、最後はロードをひたすら下るだけなのでヘッドランプでも。

三筋山はススキで有名な山で、最盛期はバスも運行されています(要確認)。日が短いのがデメリットですが、秋はとても綺麗です。

このコースはオールレザーの靴の履き慣らしで歩いてしまったコースで、血を出しながらの下山。猛反省した記憶は失敗登山の下記記事に記しています。でも、すごく綺麗だったので、もう一度履き慣れた靴で歩きたいです。


ジオパーク本も面白いのでおすすめ◎


南阿蘇外輪山

広大なカルデラの壁の一部を歩く!

距離 ◼︎ 俵山登山口〜高森駅:36km
◼︎ 俵山登山口〜黒岩峠(Pあり):32km
コースタイム ◼︎ 16時間35分( 高森駅まで )
◼︎ 15時間15分( 黒岩峠まで )
 累積標高差  +2235m
-2408m

計画したけど歩かなかった南阿蘇外輪山。広大な阿蘇のカルデラの南側、全体の3分の1くらいですが、それでも距離は30km超。カルデラがいかに大きいかがわかります。

南阿蘇鉄道の駅繋ぎで歩けますが、登山口まで遠め。距離だけみると4〜6.5kmくらいですが、車道をだらだら登る感じ。仲間と行くなら車をデポできますが、徒歩ならスタートだけタクシー利用もありかと。それか、高森駅側からスタート(こっちの方が距離が短いので)。駅繋ぎだと40kmを超えるので、ビバークの1泊2日が無難だと思います。

水場がほとんどないのがネックですが、大矢野武の少し先に"復興の水場"への分岐あり。ここが唯一の水場で、南斜面を5分程度下るとあるようです。

縦走時の注意点は、南阿蘇外輪山はヒルが多いこと。近年は人里までヒルが下りてきているようですが、暖かい季節はそれなりの覚悟で。被害をできる限り回避するなら冬が良さそうです。



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気になっているロングコース

機会があれば歩きたいと虎視眈々と狙っているロングコース。"ロングトレイル"とはまた分けて考えて、気になっている縦走路をいくつか。

奥武蔵全山縦走

飯能駅から天覧山、伊豆ヶ岳、ラスボス武甲岳へと至る奥武蔵全山縦走。

距離 37.2km
  ( 飯能駅〜浦山口駅 )  
      
   コースタイム    21時間
累積標高差 +3707m
-3570m

関八州や物見山、日和田山の向かいの縦走路。伊豆ヶ岳や武甲山など単体でポツポツ登っていましたが、それらを繋げるのも面白そう。最後に武甲山がどっしり待ち構えている感じもいいですね。

飯能駅側の前半は住宅地を抜けながら歩き、アップダウンをしながら徐々に標高を上げていきます。途中、峠越えの車道を横切りつつ、嫌になったら西武池袋線側に下りてしまえば大丈夫。

伊豆ヶ岳の下山後に寄った浅見茶屋のお蕎麦とか味噌田楽はすごく美味しいので、この山域を歩くならおすすめです。

ハセツネコース

毎年10月に行われる、過酷なトレランレースとして知られる"ハセツネCUP"。大会には出ないけど、同じコースを分けて歩くという人もいます。

距離 71.5km
   コースタイム       28時間50分   
累積標高差 4582m

武蔵五日市の五日市中学校と五日市会館を起点に奥多摩の山域をぐるっと71.5km(武蔵五日市駅も近いです)。上記で紹介した"笹尾根"もハセツネのコースの一部なので、反対側の武蔵五日市〜三頭山の約36kmを歩いてみたいなと。

「秀麗富嶽十二景」縦走

中央沿線の秀麗富嶽十二景の3座「倉岳山・高畑山・九鬼山」を繋いだ低山縦走。

距離 18.5km
( 梁川駅〜猿橋駅 )
   *大月駅でも可能   
   コースタイム    10時間55分
累積標高差 +1990m
-1954m

「梁川駅」と「猿橋駅・大月駅」を起終点にした約18kmのコース。「四方津駅」や「上野原駅」を起終点にするとさらに長い約36kmのコースにもなります。

上記で紹介した「岩殿山・百蔵山・扇山」の向かい側にある縦走路で、3座とも秀麗富嶽十二景の山。富士山好きにはいいコースではないでしょうか。

背振山系全山縦走

距離 72.6km
   ( 福吉駅〜原田駅 )   
   コースタイム    35時間40分
累積標高差 +5651m
-5607m

福岡県にある70km超の低山縦走路。「福吉駅」と「原田駅」を起終点に駅繋ぎができるコース。累積標高差も5500m前後というなかなかの縦走路です。眺めのいいポイントや原生林があり、九州に行ったら歩きたいなあ・・・と狙っています。

九州は百名山や由布岳、高千穂岳など有名どころしか登ったことがないので惹かれます。福岡県は特に気軽な低山が多いと聞くので。太宰府や糸島も近く、九州を満喫しながらもがっつり歩けるというところが脊振山系の魅力かなと。

九州には"九州オルレ"というフットパスが九州全体にあり、気軽なハイキングを楽しめます。こちらもまだ歩けていませんが、九州オルレもすごく良さそうです。


九州オルレ

九州オルレ
韓国・済州島発の人気トレッキングが九州に。九州の自然を五感で感じ、自分のペースでゆっくり回る旅をしよう。


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まとめ

個人的におすすめのロング縦走路に、気になっているものを合わせて20コース紹介させていただきました。

冬こそ低山のオンシーズン!

キーンと冷たい空気の中、思いっきり身体を動かすのはとても気持ちがいい。雪山にせっせと行きがちの冬ですが、近場で体力の限界に挑戦してみるのもいい。冬の低山ロング縦走後の温泉は特に最高です◎

晴天が多くなる冬。一日中青空を楽しんでみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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