スポンサーリンク

種類が豊富でコスパよし◎登山のアンダーウェアはオールシーズンすべてモンベル!14種類のアンダーウェアを季節ごとに使い分け

山 の 道 具

歩き人たかちです。

UNIQLOのインナーで痛い思いをした

これは、アウトドアあるあるではないでしょうか?かく言う私も、スノボでヒートテックを着用しとんでもなく汗冷えをし、夏の高尾山でエアリズムを着て一生乾かないことを経験。アウトドアの知識なんてなかったけど「これはダメだわ」と悟りました。

出典:モンベル

山を歩くようになり、初めて買ったアンダーウェアはモンベル「ジオライン L.W.ラウンドネックシャツ」。初心者が最初の1着として購入を促される定番中の定番商品。

機能、価格、種類の豊富さ・・・モンベルのアンダーウェアはバランスとコスパがとても良く、初めての1着以来ずーっとモンベル。春夏秋冬モンベルです。

*一度だけ、初期に安売りしていたマムートのアンダーウェアを購入。ラッシュガードみたいなテロテロ生地でしたが(ラッシュガードではなかったよな、あれ・・・)、それは失敗でした。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

日本の夏こそアンダーウェアが重要

レイヤリングで一番肌に近いアンダーウェアの役割は"素早く汗を逃がして肌をドライに保つ"こと。

汗の役割は"体温調節"で、汗が蒸発するときに周囲の熱を奪い(気化熱)体温の上昇を抑えます。汗をかくのは身体がオーバーヒートしないようにするため。しかし、汗を逃がして肌をドライに保つものがなければ、気化熱の効果は発揮されません。

日本が乾燥地帯ならば放っておいても汗はどんどん気化しますが、残念ながら雨が多い高温多湿。ただでさえ気化しにくい環境なのに、汗がダラダラ皮膚を流れている状態では余計気化しない。すると、体内に熱がこもり、暑い、暑い・・・となる。

アンダーウェアを着用しない場合、皮膚は汗で飽和状態。発汗と気化がスムーズに行われず、身体は冷えないしベタベタ不快、無駄に体力が消耗していきます。

そして、そんな状態で樹林帯の無風地帯から稜線に飛び出していきなり風を浴びた場合、飽和状態の汗が一気に気化して体温が急激に奪われます。これによるリスクが"低体温症"。今度は冷えすぎた身体を温めようとエネルギーが使われて、さらに体力は消耗していく・・・

高温多湿で汗がうまく気化されない環境の日本だからこそ、そんな日本の夏だからこそ、肌をドライに保つアンダーウェアが重要なのです。

スポンサーリンク

モンベルのアンダーウェア素材

出典:モンベル

アウトドアで使用する素材といえば化繊とウール。モンベルのアンダーウェアは、化繊2種とウールの計3種類のラインナップ。

ジオライン
ーーーーーーーーーーーーーーー

アンダーウェアの定番素材である"ジオライン"。アンダーウェアのためにモンベルが独自開発した化繊素材です。制菌・防臭・伸縮性・吸水拡散性・速乾性に優れ、汗のベタつきを抑えて肌をドライに保ちます。生地は薄手・中厚手・厚手の3種類。

ジオラインクールメッシュ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

定番のジオラインをメッシュ地に編み、通気性を高めた化繊の極薄素材。モンベルのアンダーウェアで一番薄手のモデルです。生地表面に微細な凸凹が施され、肌離れを良くしています。極薄なので速乾性はピカイチ。日本のジメジメ蒸し蒸しの暑い夏はこれで乗り切ります。

スーパーメリノウール
ーーーーーーーーーーーーーーー

天然素材で吸湿性・保温性・防臭性に優れたスーパーメリノウール。ウール100%のモデルは数年前に廃盤となり、現行品の薄手・中厚手・厚手はすべて化繊とのハイブリッド。化繊との混紡にすることで、ウールの弱点である耐久性と速乾性を補っています。

スポンサーリンク

化繊派?ウール派?

 

  メリット   デメリット  
化繊 ・吸水拡散性
・速乾性
・耐久性
・防臭性の限界
ウール ・吸湿性
・防臭性
・保温性
・速乾性
・耐久性
ハイブリッド
  (化繊・ウール混紡)  
  ・各素材のデメリットを補う     ・配合率によっては中途半端  

化繊とウール、それぞれにメリット・デメリットがありますが、私の場合、一年を通して使用頻度が高いのは"化繊"です。

天然素材であるウールには、暑いときは涼しく、寒いときは温かいという"調温機能"が備わっていますが、個人的には暑いです。そして、汗冷えします。正確には、汗をしっかりかくような運動量だと汗冷えします。

「ウールは汗冷えしない」「ウール最強!」と言われることもありますが、そのまま鵜呑みにするのは危険。状況によって最強ではないことも。

秋冬のゆったり低山や起伏の少ないハイキングなど、じんわり汗をかくようなアウトドアであればウールのメリットが最大限発揮されます。しかし、秋冬でもがっつり登って汗びっしょりとか、立っているだけで汗ダラダラ・・・というような場合、速乾性が弱点のウールでは汗冷えします。防臭効果に期待して夏山でウールを着用し、汗だくになり、汗冷えする・・・経験ありという方もいるのでは(私)。

体感や発汗量は個人差が大きいため"自分の身体はどうか"で選択することが大切です。ウールと化繊それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分にとってベストな答えを見つけること。

ウールといっても、素材の厚さも配合率もバラバラ。100%と50%のものでは速乾性も大きく違う。「暑いから化繊、寒いからウール」とか「ニオイが気にならないからウール」ではなく、素材と自分を照らし合わせて選択を。

スポンサーリンク

季節ごとの使い分け

私のモンベルアンダーウェアたち

  化繊 ウール
  極薄   ・クールメッシュ半袖
・クールメッシュタンクトップ
・クールメッシュキャミソール
・クールメッシュブラトップ
・クールメッシュニーロングタイツ
なし
薄手 ・ジオライン半袖
・ジオライン長袖Rネック
・ウール半袖
・ウール長袖Rネック
・ウール長袖Uネック
・ウール長袖ハイネック
・ウールタイツ
中厚手 ・ジオライン長袖Rネック ・ウール長袖Rネック
・ウールタイツ
厚手 ・ジオライン長袖Rネック
・ジオラインタイツ
・ウール長袖Rネック
・ウールタイツ

全部持っているのではないかというほどですが、これでも制覇できないところはさすがモンベル。

春[ 3〜4月 ]

◾︎ ジオライン薄手長袖
◾︎ ジオライン薄手半袖
◾︎ クールメッシュ半袖
◾︎ クールメッシュタンクトップ
◾︎ ジオライン薄手長袖 + クールメッシュタンクトップ

冬山がほぼほぼ終わりを迎え、低山で花を楽しみ出す季節。残雪の山でも日差しが温かくなるので"化繊・薄手"をメインに使用しています。

3月は花粉なので行くなら雪山。天候が悪ければ行かないので、晴れ基準でジオライン薄手長袖をメイン使用に。風の強さや気温の低さが気になる場合は、長袖の下にクールメッシュタンクトップを追加着用したり。レイヤリングの足し引きを状況に合わせてできるよう、薄手を重ねることはよくあります(薄手を中厚手に変更とはしない)。

4月に入り花粉が落ち着くと、大抵高尾山を皮切りに低山の新緑登山がスタート。高尾山なら「クールメッシュタンクトップ + アームカバー」、1000m前後の近郊低山ならば「ジオライン or クールメッシュ半袖 + アームカバー」のスタイル。

春の低山ではすでに「半袖 + アームカバー」スタイルです。

夏[ 5〜9月 ]

◾︎ クールメッシュ半袖
◾︎ クールメッシュタンクトップ
◾︎ クールメッシュブラトップ
◾︎ ジオライン薄手半袖

5月は思わぬ暑さがあり、9月はまだ残暑。山ではまだ夏とは言い切れませんが、場所によっては25℃を超えてくることも。天気が良ければ汗だくなので、アンダーウェアはほとんど夏使用でクールメッシュ率高め。5月初めの気温がまだ低いときや標高によって、ジオライン薄手半袖が登場。

5,6,9月あたりはまだ朝番と日中の気温差が大きいので、それも考慮しながら。

出典:モンベル

6〜8月はクールメッシュ一択。梅雨が明けて夏本番となれば、ブラトップで暑さ回避を試みます(これについてはまた後日)。

秋[ 10〜11月 ]

◾︎ クールメッシュ半袖
◾︎ ジオライン薄手半袖
◾︎ ジオライン薄手長袖
◾︎ ウール薄手半袖
◾︎ ウール薄手長袖

残暑も終わり、朝晩が結構冷え込む時期。天気が良ければ暑いな〜と感じることもありますが、日が陰れば一気に寒くなる秋〜晩秋。

10月は、2000mあたりまでは半袖にアームカバースタイル。2500m以上を歩くようなら薄手・長袖を着用。山はもう寒そうだからと2000mくらいの山で長袖シャツを着て失敗したこともあり、この時期はまだアームカバーで対応しています(寒さには強い方)。

11月に入り、ダラダラ汗をかくこともなくなるとウールも仲間入り。気温が5℃を下回るようになるとアームカバーは冬眠に入り、長袖シャツやロンTを着るようになります。しかし、アンダーが長袖なら上は半袖、アンダーが半袖なら上は長袖というレイヤリング。両方長袖にすると暑くても脱げないし、腕まくりで生地がごちゃごちゃするので・・・寒ければウィンドシェルを着用します。

冬から春、秋から冬へ移り変わる肌寒い時期は"半袖アンダー"が大活躍。アンダーウェアの中でも使いやすくて気に入っています(アームカバーと併用すれば長袖と一緒だし、対応しやすい)。

冬[ 12〜2月 ]

◾︎ ジオライン薄手半袖
◾︎ ジオライン薄手長袖
◾︎ ジオライン中厚手長袖
◾︎ ウール薄手半袖
◾︎ ウール薄手長袖
◾︎ ウール薄手ハイネック  
◾︎ ウール中厚手
◾︎ クールメッシュタンクトップ + ジオライン薄手長袖
◾︎ クールメッシュタンクトップ + ウール薄手長袖

近郊低山〜雪山まで歩く冬。山によって気象条件がさまざまなので、あらゆるアンダーウェアが活躍します。

近郊低山なら薄手の半袖か長袖。がっつり歩くなら化繊で、ゆったり歩くならウール。

出典:モンベル

ウールは"ハイネック"も愛用。これは日常生活でも大活躍なのですが、山では「ネックゲーターすると暑いけど、何もしないとちょっと寒い」というような低山歩きや雪山で重宝します。首元がちょっと立ち上がっているだけで体感温度は段違いで、折り返すほどの長さはなくちょうどいいのです。

雪山でも、山と気象に合わせてあらゆるものを使います。春夏秋で使ったものも総動員。例えば毎年登っている谷川岳では、急登もあり汗をかくので基本は化繊の薄手か中厚手、ウールなら薄手。上に着るものとのバランスで選びますが、よくある組み合わせは「ジオライン薄手長袖 + トレールアクションパーカ」。よりがっつりの雪山では化繊の薄手長袖を2枚重ねて、行動中に足し引きしている人もいます。

北八ヶ岳のちょっとした雪山や蔵王のスノーモンスター鑑賞など、汗をほとんどかかないのんびりスノーハイクではウールの薄手・中厚手がメイン。薄手長袖の下に半袖を着ることもあれば、クールメッシュタンクトップを着たり、組み合わせが一番多様です。

ちなみに、ウール厚手は登山では使っていません。なぜなら、暑すぎるから。自分が行く範囲の雪山では基本的に不要で、年末に母の実家(群馬の山の中)に行くとか、冬の北海道旅行とか、冬キャンプとか、大寒波がくるとか・・・そんなときに使います。山用のアンダーウェアはとても温かいので、冬の日常使いで節約になります。

ーーーーーーーーーーー

どんな天気で、気温は何度で、風はどのくらいだったか。常に天候を気にして、そのときのレイヤリングが暑いのか、寒いのか、ちょうどいいのか。そんなことを少しずつ蓄積することで、自分を知ることができます。


おすすめは、温度計をサコッシュにぶら下げておくこと。山を歩きながらサッと確認できるので、自分を知る方法として最適です。天気予報では山頂などのピンポイントの気温しかわからないので、ミニ温度計はとても便利◎


モンベルHP  アンダーウェア

https://webshop.montbell.jp/sp/goods/category.php?category=8

スポンサーリンク

特におすすめのアンダーウェア

スーパーメリノウール L.W.

モンベルの「スーパーメリノウール L.W.」シリーズは、その"薄さ"がお勧めです。

ウールは耐久性が弱点なこともあり、化繊のように極端に薄くすることはできません。薄くすること自体技術的に難しく、他メーカーに比べて薄め。「スーパーメリノウール L.W.」シリーズの薄さは、他メーカーにはあまりない厚さ(薄さ)なのです。

この薄さが絶妙で、晩秋〜冬の登山にちょうどいい。中厚手は暑いので使う場面は限られますが、薄手は大活躍でお気に入り。

出典:モンベル

ウール100%がいいとか、寒がりだからちょっと厚めの方がいいという場合は合わないかもしれませんが、他メーカーだと暑い、薄め希望という場合はしっくりくるのではないでしょうか。

ジオラインクールメッシュ

夏山はこれ一択という"クールメッシュ"。化繊は耐久性があるため極限まで薄くされているアンダーも多く、ファイントラックなどを使っている人も多いと思います。

私の場合、ファイントラックの"スキンメッシュ"があまり肌に合わないようで・・・以前スポーツブラを使っていましたが、痒くなるのと、縦走で日数を重ねると生地がキシキシする感じがしたりして。

個人的には「クールメッシュ」の方が肌触りが良く、痒みも出ない。化繊ですが縦走で着続けてもニオイは気にならず、速乾性も抜群。気になるようなら、水場で水洗いしてしまいます。完全に乾かなくても着ているうちに体温であっという間に乾いてしまう。

出典:モンベル

ベタつきもなく、夏の日常使いにも快適なクールメッシュシリーズ。モンベルならではのリーズナブルな価格で試しやすいと思います。

各素材の半袖モデル

1年の大半は「 半袖 + アームカバー 」スタイルなので、アンダーウェアはタンクトップや半袖を多用します。

ジオラインクールメッシュ、ジオライン、スーパーメリノウールの各素材ごとの半袖は揃えており、季節ごとに使い分け。アームカバースタイルは体温調節がとにかく簡単で、半袖・長袖が自由自在。タンクトップはまだ早い(もう遅い)という春秋にとても重宝します。

↓アームカバー登山自体がお勧めです↓

スポンサーリンク

秋冬のタイツもモンベル

上半身だけでなく、下半身ももちろんモンベル。

◾︎ ウール薄手・中厚手・厚手
◾︎ ジオライン中厚手・厚手
◾︎ クールメッシュニーロング

タイツを使うのは秋冬だけ。登山用のパンツは薄手のみで、寒いと感じたら下にタイツを履いて調節しています。

ウールとジオラインの厚手は雪山用。「厚手タイツ + オーバーパンツ」あるいは「厚手タイツ + ショートパンツ + オーバーパンツ」という組み合わせ。山域によって中厚手を使うこともありますが、ショートパンツを履かないなら厚手を使用。冬の日常生活でも、薄手〜厚手まで寒さに応じて使っています。

出典:モンベル

意外に使えるなあと思っているのは「ジオライン クールメッシュ ニーロングタイツ」。薄手でも10分丈までは要らないかな〜とか、そこまで寒くはないと思うけど一応・・・というような日帰り登山やテント泊のときに持って行ったり。軽量なので重さも気になりません。

極薄ですが、1枚肌にぴったりしているだけでとても温かい。冬でも動けば暑いので、運動量の多いロングコースなどで割と重宝しています。

スポンサーリンク

モンベルを使い続ける理由

◾︎ 機能性・耐久性・価格のバランス
◾︎ 選択肢とサイズが豊富
◾︎ 必要十分かそれ以上の価値

山を歩きはじめて10年目に入りましたが、アンダーウェアは最初の1着からずーっとモンベル。しかし、ほとんど買い替えていません。袖の破れが広がり、いよいよダメか〜と買い替えたものはもちろんありますが、ジオラインの薄手をほんの2枚くらい。生地が明らかに薄くなっている・・・なんてことはありますが、耐久性は本当に高い。

種類がありすぎてどれ選べばいいの?というのはモンベルあるあるかもしれませんが、その分自分に合ったものを見つけやすい。特にサイズに関しては、平均から遠い位置にる自分の場合、お勧めですと言われるものが合わないことは日常茶飯事。種類とサイズが幅広く、自分にも選択肢が与えられているというブランドはとても貴重なのです。

モンベルは名品もたくさんありますが、いい意味で"必要十分"なのです。例えばウールのアンダーウェアに関して、ウール専門の「icebreaker」には及ばないかもしれない。しかし、山で使うのに十分な性能を備えているし、他と比べて大きく劣るわけではない。リーズナブルな価格で必要十分な、あるいはそれ以上を得られる。

迷ったらモンベル。その安心感がいいですね。

スポンサーリンク

まとめ

機能性・価格・種類の豊富さなどのバランスがピカイチのモンベル。アンダーウェアだけで何種類あるの!とツッコミたくなりますが、その恩恵は十二分に受けています。

オールシーズン山を歩くならモンベル

季節は大きく分けると春夏秋冬ですが、季節の移ろいを細かく分けると七十二候。たくさんの季節があり、夏はジメジメ蒸し暑く、冬は豪雪となる日本列島。天気がコロコロ変わる湿度の高い山岳地帯だからこそ、モンベルの豊富なラインナップが活きるのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

よろしければ、応援よろしくお願い致します。

コメント

Copied title and URL