歩き人たかちです(@takachi_aiina)
登山で持ち歩く"予備ライト"。メインのヘッドランプの紛失や故障、バッテリー切れ、バッテリーの節約などに対応するもの。
万が一のときにしっかり使えるよう"ヘッドランプの2個持ち"をする人が多いですが、ヘッドランプは軽量タイプで35g前後。2個持ちの場合、100gを超えも普通。
必需品でなければ削ればいいですが、必需品だからこそ軽量にしたい。
今回は、登山で「え?脇役なの?」というほどのスペックと機能性を備えた、便利すぎる小型軽量ライト「ロビーボン(RovyVon)」をご紹介します。
\ このような方はご覧ください /
◼︎ ヘッドランプの2個持ちが嫌だ(軽量化したい)
◼︎ 日常でも便利な小型ライトがほしい
◼︎ 登山に最適な「ロビーボン」を知りたい
◼︎ 人気モデル「Aurora 5 / 7」の使用感を知りたい(検討中)
「ロビーボン(RovyVon)」はどこの国のブランド?
出典:楽天
「ロビーボン(RovyVon)」は中国の深圳(シンセン)に拠点を置くLEDフラッシュライトのブランド。
さまざまなニーズに合わせたラインナップがあり、日本代理店の2年保証も付いています。
以前は、中国メーカーと聞くと「性能大丈夫か?」と疑っていましたが、現在はヘッドランプの「NITECORE」やモバイルバッテリーの「INUI」など、積極的に選びたいと思えるブランドが多い、と感じます。
「ロビーボン」種類と違い!登山に最適なモデルは?
「ロビーボン」は同じような商品名のものがある、かつ、微妙な違いで少しわかりにくい。
登山やロングトレイルでの"持ち運びと用途"を考慮して、最適なモデルとその違いをご紹介します。
\ 登山におすすめのモデル /
◼︎「Aurora A7 第4世代(A7・G4)」
◼︎「Aurora A8 第4世代(A8・G4)」
ロビーボン「Aurora(オーロラ)」シリーズの中でも、登山やロングトレイルに最適だと感じるモデルは、個人的に「A5 / A7 / A8」。現在の最新モデルが「第4世代(G4)」です。
旧モデル(Aurora A5xなど)との違いは、メインボタンがラバーからメタルに変更され"クリック性が向上"。旧モデルが安く販売されている場合もありますが、クリック操作が多いので、メタル製の最新モデルがおすすめ。
「Aurora」シリーズは軽量コンパクトで携行生抜群。また、ボディの素材がポリカーボネイトのモデルは"サイドライト"の機能があり、アウトドアに最適です。
上記3モデルの中から選ぶポイントは、大きく"蓄光モデルがいいか"と"赤色灯とUVライトどちらがいいか"の2点。
「Aurora A5」
出典:楽天 / 作成:筆者
◼︎「白色+赤色」「白色+UV」の2モデル
「A5」は蓄光カラーがグリーン。白色と赤色を備えた「White+Red」と、白色とUVライトを備えた「White+UV」のモデルがあります。
UVライトは釣りをする人に便利で、蓄光(グロー系)のルアーに照射すればすぐに発光。釣りをやらない人には、特に必要ないと思います。
偽札を見分けるためのライトとして使えるようなので、海外を旅する人には便利?
「Aurora A7」
◼︎「白色+UV」モデルのみ
「A7」は蓄光カラーがブルー。「白色+UV」モデルだけなので、"赤色灯不要・UVライトほしい"という人向け。
「Aurora A8」
◼︎「白色+赤色+UV」「白色+赤色+黄色(UVなし)」の2モデル
*黄色(アンバーモデルは注意事項あり)
「A8」は蓄光なしで、「白色+赤色+UV」と「白色+赤色+黄色(UVなし)」の3色、2モデルがあります。
「白色+赤色+UV」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「白色+赤色+UV」は、登山も釣りも、幅広くアウトドアを楽しむ人向け。私は釣りをやらないので、釣りでUVライトがどの程度便利かはわかりませんが・・・
出典:Amazon(スクリーンショット)
*「フラッシュ」と「ビーコン」の違いは"点滅速度"で、「フラッシュ」の方が速い点滅です
「白色+赤色+黄色(アンバー)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「白色+赤色+黄色(アンバー)」はUVライトなしで、サイドライトに青が入ります。
注意点として、サイドライトの「アンバー(オレンジ系)」は常時点灯がありますが、赤と青はフラッシュと点滅のみ。また、白はサイドライトにはありません(複雑!)
出典:Amazon(スクリーンショット)
正直、「白色+赤色+黄色(アンバー)」のメリットは何?という感じではあります。赤と青のフラッシュが必要な人向け?読書灯としてアンバー色がほしい人向け?
間違って購入する人もいるようなので注意。Amazonの商品ページに点灯の動画あるので、よく確認した方がよいです。
ロビーボン「Aurora A5」を選んだ理由と概要
私が「Aurora A5」を選んだ理由
◼︎ UVライトは必要ない
「Aurora A5」を選んだ理由は、"赤色灯が必要"だから。山小屋や避難小屋に泊まるとき、白色灯が人の顔に当たるのは迷惑なので赤色灯は必須。ヘッドランプも、赤色灯があるタイプを必ず選びます。
私は釣りをしないので、UVライトは不要。「A5 / A7 / A8」に絞り込んだあと、消去法で「A5」になりました。
ロビーボン「Aurora A5」概要
◼︎ 蓄光カラー:グリーン
◼︎ 最大の明るさ:650ルーメン
◼︎ バッテリー:充電式(リチウムポリマー)
◼︎ バッテリー容量:330mAh
◼︎ 満充電時間:約1時間
◼︎ USBポート:USB Type-C
◼︎ 本体サイズ 60.5×15.6mm
◼︎ 重量:17.6g
◼︎ 防塵・防水性能:IPX6
\「White+Red」使用方法 /
◼︎ ダブルクリック:点灯(クリックごとにMoon→Low→Mid→Highを繰り返す)
*3分間点灯した光量はメモリーされ、次回点灯の際はメモリーされた光量が点灯
◼︎ トリプルクリック:サイドライトのWhite(ランタン)とRedが点灯(White Low→White High→Red点灯→Redフラッシュを繰り返す)
◼︎ 長押し:消灯(各ライト点灯時)
フラッシュライト
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
メイン機能の"フラッシュライト"は、先端から前方に向けての照射機能。「0.5/25/200/650(lm)」の4段階の明るさ。
出典:hinataストア
フラッシュライト、サイドライトのスペックは上記の通り。
サイドライト
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ボディのポリカーボネイトの透過性を生かした"サイドライト"。本体の側面が発光し、ランタンとして利用可能。
「Low(10lm)/ High(50lm)/ Red(25lm)/ Red点滅」の4つのモードを備えています。
蓄光
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ポリカードネイト素材のモデルのみに搭載されている機能。ボディ全体がが蓄光します。
「Aurora A5」の蓄光カラーはグリーン。テントや山小屋で「ライト出しておくの忘れた」と、スマホのライトなどで探さずとも見つかります。
防水性
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
防塵・防水性能は"IPX6"。IPX6の定義は、「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない」というもので、雨天も使用可能。
防塵ではありませんが、防水性はアウトドアでほしいレベル。USBポートもカバーされているので安心です。
マグネット・クリップ機能
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出典:楽天
付属の「マグネットクリップ」と「底部脱着マグネット」で金属部に張り付けたり、帽子や洋服に挟んで使えます。
「マグネットクリップ」は、溝が3箇所あるので好きな位置にカチッとはめる。
クリップを帽子のツバや服、バッグに挟むことで使い方が広がります。
「底部脱着マグネット」は、キーリングをつける箇所にカチッとはめます。
マグネット機能で冷蔵庫などにピタッと。小さくて「どこ置いたっけ?」となりがちなアイテムですが、定位置に固定しておけば急な停電のときも焦らず対応できます。
「USB-C」充電
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
充電は「USB-C」。以前は「マイクロUSB」でしたが、現在はほとんどのモデルが「USB-C」になっています。
キーリング
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
専用のキーリングが2つ付属しており、キーホルダーとして使用できます。カラビナ付きのキーリングを使用すれば、着脱も容易。
ロビーボン「Aurora A5」使用レビュー
◼︎ 予備ライトとして最適
◼︎ サイドライト機能が便利
◼︎ 0.5lmから使えて節約になる
◼︎ ロック機能がありがたい
◼︎ 赤色灯の"点滅"が役立つ
◼︎ 自宅の夜間ライトとして活躍
リップクリームくらいコンパクト
「Aurora A5」は、ニベアのリップクリームより一回り小さいサイズ感で携行性抜群。
「底部脱着マグネット」をつけるとキーリングを通す箇所の厚みが増し、専用のキーリングが厳しかったので手持ちのキーリングを使用。
マグネットクリップと底部脱着マグネット、キーリングをすべて装着して24g。
現在は「Aurora A5」をサコッシュにつけておくことが多いですが、手元だけのライトならアビタックス(ABITAX)「タグライト 0510」もおすすめ。
\「タグライト 0510」はこちらで紹介しています /
予備ライトとして最適
ヘッドランプは軽いもので35g前後。自分が使用しているメインのヘッドランプはペツル「ビンディ」で、重量は35g。
ベッドランプ2個持ちは100g超もザラですが、「ビンディ」と「Aurora A5」なら合わせて59g。もはや、ベッドランプ1つ分、あるいはそれ以下の重さです。
「Aurora A5」は予備ライトとして持ち歩いていますが、最大光量が650lmあり、メインよりだいぶ明るい(*持続力のデメリットについては後述)。
20g前後(付属品の装着次第)の小型ライトですが、万が一のときの予備ライトとしては十分な機能を備えています。
\ ペツル「ビンディ」についてはこちら /
サイドライト機能が便利
ポリカーボネイトの透明なボディにより、サイドライトとして活用できるのがナイスアイディア。
フラッシュライトは前方の照射ですが、サイドライトは周囲に広がる明かりなので、夕食を食べる、地図を見る、読書する、などに最適。
出典:楽天
マグネットクリップでキャップのツバに固定してサイドライトを使うと、手元を照らしてくれます。人の顔に明かりを当ててしまうこともなく、アウトドアではとても使いやすいです。
0.5lmsから使えて節約になる
フラッシュライトの最小光量は.0.5lms。ヘッドランプにはなかなかない光量で(知っているかぎり)、かなり節約になります。
手元だけ見えれば十分、というとき重宝します。グループでのテント泊や、山小屋で消灯時間を過ぎてから何かを探すときなど、迷惑をかけにくい明るさ。
ロック機能がありがたい
「Aurora A5」は"素早く5回クリック"することで誤作動防止のロックがかかります。ロック解除のときも同じく5回クリック。
ロックされると白色ライトが2回点滅し、解除すると3回点滅します。
「荷物に押されてザックの中で点灯していた」は、ライトあるある。いつから点いてたの!?とショックを受けるので、しっかりしたロック機能は安心。
赤色灯の"点滅"が役立つ
個人的にヘッドランプの赤色灯は必須ですが、"点滅"機能付きは少ないと思います。
歩行や山小屋で使うわけではないので優先度は低いですが、緊急時は"SOSサイン"として役立ちます。
また、ロングトレイルでは"夜間のロードやトンネルの通行"での安全確保に便利。
日本のロングトレイルはロードが多く、トンネルも多い。お遍路では、何度トンネルをくぐったか。歩道があればいいですが、白線すらないトンネルもあります。
ヘッドランプを点けて存在をアピールしたり、遮光のタスキをつけて安全を確保していました。夜間のロードで車とぶつかった(幸い怪我はなし)というお遍路さんもいました。
街灯がない場所で自転車に乗る場合も、マグネットクリップで荷物などに取り付けて、点滅させておけば少しは安心。
自宅の夜間ライトとして活躍
「ロビーボン」のライトは防災用品としても優秀ですが、自宅での"夜間照明"としても活用しています。

産後の入院中も使用していました
現在、出産を終えて1児の母となりましたが、「Aurora A5」を夜間授乳などで使用。
テント泊の相棒、ソーラー充電式の「キャリー・ザ・サン」も夜間ライトとして便利ですが、「Aurora A5」の方が光量の選択肢が多いのでこちらを利用。
マグネットクリップで冷蔵庫に張り付けているので「ライト、ライト・・・」と探すこともなく、夫も夜間対応のときに使っています。
\「キャリー・ザ・サン」についてはこちら /
【デメリット】「ロビーボン / Aurora」シリーズの気になる点
◼︎ ツバが柔らかい帽子にはつけられない
◼︎ クリック回数が多くて覚えるのが面倒?
200lms以上の明かりは持続力がない
「Aurora」シリーズは最大650lmsの明るさですが、「Mid(200lm)」と「High(650lm)」モードは熱対策として"連続使用1分後から徐々に光量が低くなる"仕様です。
説明書には「1分後には80ルーメンまで下がる」と記載されています(80ルーメンで2時間点灯)。
小型ライトなので、その点は割り切る感じ。夜間歩行の場合、最低100ルーメン以上はほしいし、80ルーメンで2時間点灯なので、登山ではやはり"予備ライト"の位置付けです。
ツバが柔らかい帽子にはつけられない
付属のマグネットクリップで帽子のツバに付けられる仕様ですが、ツバが柔らかいとライトの重量に負けてしまいます。
私が愛用しているリッジマウンテンギア「ベーシックキャップ」はツバが柔らかく、取り付けるとだら〜んと垂れてしまいます。
キャップに付けて使うのは便利ですが、帽子との相性があるので注意。
\「ベーシックキャップ」についてはこちら /
クリック回数が多くて覚えるのは面倒?
多機能ですがボタン1つなので、必然的にクリック回数が増えます。
慣れてしまえば考えずともできますが、「クリック回数を覚えるのが面倒、複雑」と感じる人もいると思います。
まとめ
軽量コンパクトで、予備ライトとして優秀な小型ライト「ロビーボン(RovyVon)」をご紹介しました。
◼︎ ヘッドランプ2個持ちの重量を大幅に抑えてくれる
◼︎ 使用用途によっては常用ライトとしても大活躍(登山では予備ライト)
明るさの持続力を考えるとメインのヘッドランプにはなりませんが、予備ライトとしては十分すぎるスペックと機能性。
エマージェンシーとしてつねに持ち歩くもよし、テント場や山小屋でのメインライトとして使うもよし、防災や自宅での夜間照明として使うもよし。
小型ライトでも多機能だからこそ脇役にはならず、「しっかり使えるアイテム」として役立ちます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
\ 記事がお役に立ちましたら /
よろしければ、応援よろしくお願いいたします。
コメント