家族でゆるゆる涸沢ハイク①【大正池〜徳沢ロッジ】

北 ア ル プ ス
Processed with Rookie Cam

2020.8.25-8.27

歩き人たかちです。

山が秋に向かう8月下旬、家族で涸沢に行きました。

穂高岳山荘で長年働かれていた宮田八郎さん。2018年、シーカヤックの事故で亡くなり、登山界に衝撃が走りました。

宮田八郎さんの目を通して記録された穂高周辺の映像とともにまとめられたBS1スペシャルの「穂高を愛した男 宮田八郎 命の映像記録」

これを見た両親が「涸沢に行ってみたい!モルガンロートを見たい!」とのこと。

じゃあゆっくり行こうということで、両親と山屋の伯母とともに2泊3日でゆるゆる涸沢へ。

①は、1日目の徳沢ロッジまでの記録。涸沢への山行記録は②をご覧ください。

 

アクセス
———–
■ 松本電鉄上高地線

松本駅(10:10)ー新島々(10:40)

 

■ アルピコ交通
新島々(10:55)ー大正池ホテル(12:00)

*上高地へのアクセス*

https://www.kamikochi.or.jp/access

*2021.8.14の大雨被害により、松本電鉄上高地線の一部が不通となっています。不通区間はバスによる代行輸送を行なっているとのことで、アクセス方法要確認(2022.2.18時点)

 

行程
———-

1日目

天気:晴れ☀︎時々曇り☁︎
気温:上高地23℃
風:東 1m/s

大正池ー田代池ー田代橋ー上高地バスターミナルー岳沢湿原ー明神橋ー明神館ー徳沢ロッジ

▲コースタイム:3時間30分
▲約10km
———–

2日目
天気:晴れ☀︎
気温:涸沢12時→13〜15℃
風:東 2〜3m/s

徳沢ロッジー横尾ー本谷橋ーSガレー涸沢小屋

▲コースタイム:4時30分
▲歩行距離:約9km
———–

3日目
天気:晴れ☀︎
気温:涸沢6時→7〜8℃
風:南 3〜4m/s

涸沢小屋ーSガレー本谷橋ー横尾ー徳澤園ー明神館ー嘉門次小屋ー明神館ー河童橋ー上高地バスターミナル

▲コースタイム:5時間40分

思い出の場所。大正池ー上高地BT

*大正池ー田代池ー上高地バスターミナル:CT 55分*

両親のご希望は"モルゲンロートを見たい"ということ。天気の子ではないので、これはばかりは祈るのみ。

涸沢は初めてテント泊をした場所で、私にとっても思い出深い場所となっています。40Lのザックを購入し、9月下旬の紅葉の時期、肩にずっしりくるテント泊装備を背負って歩いたことは今でも鮮明に覚えています。1日目は素晴らしい天気でしたが、2日目は深夜から生憎の雨。涸沢のモルゲンロートはお預けとなりました。

上高地は30年ぶりという両親。30年前は上高地から西穂山荘を往復、疲れ果てて大正池ホテルで爆睡。「目が覚めたら大正池の朝靄がものすごく綺麗で感動した」という無計画満載な上高地旅行をしたようです。

西穂のことは何も覚えておらず、はじめは「岳沢だったかな〜?」なんて言っていましたが(写真が出てきて判明)、大正池の朝靄はよく覚えているようで。目的地よりも偶然出会った景色が記憶に残ることは、旅あるあるですね。

そんな、思い出の大正池から出発します。

11:58大正池着。ここから河童橋までは4kmです。

30年前はあった大正池の立枯れは、現在ポツポツ残るのみ。池は、砂礫や土石流の流れ込みで縮小化しているとのこと。私自身は6年ぶりですが、それでも水が少なくなった印象でした。「そのうち池がなくなるとも言われています。

いつもは人が行き交っているハイキングコースもコロナのため人が少ない。

1kmちょっとで"田代池"

大正池に比べると規模は小さいですが、水が静かに流れていて、心地よい空間です。早朝とかすごく良さそう。

ことのきは、田代池からの梓川コースが大雨の影響で通行不可になっていました。林間コースを進みます。

気温は26度。風が吹き抜けて実に爽やか。登ると汗ばみますが、平坦地を歩くには良い気候。途中にベンチなどもあるので、森の中で休み休み歩けます。

爽やかすぎて写真を撮っていなかったようです。振り返って見ると、ハイキングコースの写真が全くありませんでした。

山に登らなくても、大正池方面あるいは徳沢園方面へ気持ちの良い森林浴ハイキングができて、美味しいものもたんまり食べられて、散策だけでも十分楽しい上高地。

河童橋が近づいてくると梓川沿いに遊歩道が延び、穂高連峰の勇姿を眺められます。河童橋は人が多いので少し奥が穴場。

バスターミナルには水場があるので、ここで今日の分を補給。ビジターセンターの中にはちょっとした上高地の山グッズも販売しています。

大正池から1時間程で河童橋に到着。

信州完熟リンゴのアップルパイが食べられる"トワサンク"で一休み。下山後にお土産で買って帰る人も多い人気店。ここのアップルパイはやっぱり食べたくなってしまう。

河童橋からは岳沢湿原を通る"梓川右岸コース"で徳沢ロッジを目指します。

距離が短くて全体的に歩きやすいのは左岸ですが、自然探勝路となっていて左岸よりも梓川に近く、森の小径を歩いているような感じ。

"岳沢湿原"がすごく綺麗なので、時間があれば右岸がおすすめ◎

大雨の爪痕。河童橋ー徳沢

*河童橋ー岳沢湿原ー明神館ー徳沢ロッジ:CT 2時間25分*

アップルパイでお腹を満たして右岸コースへ。

上高地の水の色がすごく好きなのですが、一番のお気に入りはここ"岳沢湿原"。

控えめな薄めのブルーはソーダ水のようです。これぞ岳沢ブルー。

これから山へ行く人と下山した人は、距離が短い左岸を歩いていることが多いです。朝は特に、横尾までの道のりをガンガン歩いています。そのため、右岸は人が少なめで比較的静かに歩くことができます。

途中、ガサガサと音がして、何の動物かと思えばアナグマが飛び出してきました。

今年の7月の豪雨の影響で、散策路も大分被害を受けていました。上高地で頻発していた地震の影響もあると思います。土石流の堆積、土砂崩れ、流された木々の痕跡が至るところで見られました。

 

 

 山肌が崩れ落ち、樹林帯は土石で埋まり、大きな岩が川にまで達している状況。何

箇所もそのような場所がありましたが、歩けるように綺麗に整備されていました。関係者の方々に感謝です。

すごいことになっている。

上高地には毎年訪れていますが、非常に痛ましい状況でした。あっちもこっちも様変わり。

年齢や家庭環境、身体的な問題で山に登れなくなることはありますが、年々被害が大きくなっている自然災害によって登れなくなる山も増えていると思います。

「山は逃げない」とよく言いますが、個人的には逃げると思います。「いつか行こう」では遅いかもしれない。このような光景を見ると"今"が大事だと、しみじみ思います。

なんだか上高地が変わってしまったような複雑な思いを抱えながらのハイキング。

右岸の方は木道多めで進んでいきます。

進んでも進んでも木が薙ぎ倒されている。途中、「上流の方はもっとひどい」とのお話を聞きました。

木道を歩き続けて明神池周辺まで来ました。この辺りの水もすごく素敵です。水草の色がまた鮮やかで。

明神池を見るためには拝観料が必要。秋に穂高神社奥宮例大祭が行われる神聖な場所となっています。

「朝靄が神々しく美しい」とのことで、明神館での前泊は結構人気。今回は明神池をスルーしましたが、またゆるゆる来るときにでも。

 

"明神橋"を渡り、右岸から左岸へ。ここからは明神岳が綺麗に見えます。地図には道のない山。

明神館から残り3km程。15時半ともなれば徳沢方面に向かう人はほとんどおらず、下山の人もまばらな時間。とても静かでした。

途中には"古池"があります。

動かない、ほんのり青の水がまた素敵で、水面に映る木々がよき。周囲は静かで余計に古池らしい雰囲気を醸し出していました。

ここで明神館から徳沢まで大体半分くらい。

この辺りの被害も大きいです。

明日の天気はどうだろうか。もう少し。

16時半頃、徳沢ロッジに到着。ここまでで大分蚊に刺されました。痒い。

静かな徳沢ロッジ

入り口にはハンディの体温計が置かれ、自分で体温を測って記入、提出します。徳沢ロッジはGoToトラベルの対象宿。

徳沢はいつも"通り過ぎる場所"、あるいは"何か食べる場所"ですが、今回は宿泊。素敵だなーと横目に見ながら通り過ぎていた憧れの宿です。

上高地から横尾の区間で泊まることはないので、河童橋からゆるゆる歩いて立ち止まるのもいいものですね。通り過ぎるだけではもったいない場所がたくさんあります。

 

カフェラウンジ。外観とHPから想像はしていましたが、なんだこの空間は!という、とても素敵な内装です。

2020年は宿泊営業のみ。コロナで外来入浴、カフェの利用は中止になっています。宿泊者は夜の21時までラウンジとカフェを利用することができます。

和室に緑が映えまくり。住みたい。

徳沢ロッジはキャンプ場から少し離れている森の中で、とても静かな環境です。徳澤園と迷いましたが、部屋の窓から見える"ハルニレの木"がすごく素敵だなと思ってこちらにしました。

5~6月頃はニリンソウが咲き乱れるので、緑と白でさぞ綺麗だと思います。

お手洗いや洗面、お風呂も非常に綺麗。入浴は20時までです。洗面には飲み水専用の水道もありました。冷たくて美味しい。

ランプが素敵だこと。

ゴミ箱はないので、ゴミは全てお持ち帰りです。捨てられると思っていろいろ持ち込むと、登山が苦しくなります。

夕飯は17時半から。メインはハンバーグ。お腹いっぱいになるたっぷり夕食。

ロッジ限定の山グッズもあります。下山時に売店を覗くだけでもいいですね。

19時に両親は寝るということで、夕食のあとに1人でカフェへ。珈琲とフォンダンショコラ。めちゃくちゃ美味しい◎

到着が16時半頃だったので夕食のあとに利用しましたが、他の宿泊者の方々は夕食前に利用していました。なので、この時間はひとりぼっち。

大正池スタートだったので、休み休み歩き夕方頃になりましたが、上高地スタートならもう一時間早く到着できたと思います。

他にも美味しそうなメニューがあり、またの機会に。いつも徳沢園のソフトクリームを食べてしまうので、たまにはこちらで静かにカフェをして帰るのもいいなと思いました。

20時30分頃就寝。

寝ているときは暑かったです。いつも山小屋では布団にくるまっているのですが、今年は北穂高小屋でも暑かったし。枕が高めで私には合いませんでしたが、ふかふかの布団でぐっすり睡眠。

明日、ゆっくりゆっくり涸沢へ登ります。モルゲンロート、見られますよに・・・2日目、3日目の登山編に続きます

*徳沢ロッジ*

上高地のロッジ | 徳沢ロッヂ【公式】
上高地より徒歩2時間の場所に位置する公営ロッジです。蝶ヶ岳、常念岳、槍ヶ岳、涸沢、奥穂高岳への登山基地として親しまれてきました。美しい自然に囲まれながらロッジならではの贅沢な時間をお楽しみいただけます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

よろしければ、応援よろしくお願い致します。

 

 

コメント

Copied title and URL