歩き人たかたです(@takachi_aiina)
ニュージーランドの物価、上がり続けています…!ざっくりと「日本の2〜3倍」程度。
同じような物価、むしろニュージーランドの方が安いというものもありますが、基本的に日本と比べてどれも高い。ニュージーランドの賃金が日本の約2倍(最低時給2,300円ほど)ということで、まあそうなりますね。
ニュージーランドを4ヶ月歩くためにはどのくらいの費用が必要なのか?気になる費用面からテ・アラロアを紹介します。
「テ・アラロア」4ヶ月の費用
テ・アラロア4ヶ月にかかった費用は・・・
約53万 + 飛行機代(往復) = 約70万円
ニュージーランドに上陸した11月28日からブラフ到着の4月5日まで、129日間の費用です。飛行機代や外食の頻度、日数によって大きく変わりますが、110日前後で歩いたハイカーもざっくり60万円ほどだったそうです。現在の物価で4ヶ月歩くと、現地での費用は50万円前後ほどになるかと。
[ 現地で使った費用一覧 ]
*1NZD = ¥90で計算しています
飛行機 ( 往復 ) |
約17万 |
宿泊費 | 約15.5万 |
スーパー ( 食費 + 日用品 ) |
約13.5万 |
外食 | 約5万 |
洗濯 | ¥4,635(7回くらい) ( 基本的に洗濯のみ・乾燥機2回使用) |
携帯料金 | ¥13,174 (5ヶ月) |
交通費 | ¥25,443 ( バス/シェアタクシー/水上タクシー/船 ) |
送料 | $86.5/ ¥9,315 ( 南島3箇所 ) |
リサプライボックス 保管・受け取り料 |
$50/ ¥4,500 (1箇所$10〜25 ) |
Backcountry Hut Pass | $120/ ¥10,800 ( 6ヶ月 ) |
クイーンシャーロット 許可証 | $30/ ¥2,754 |
アウトドア用品 | ¥78,606 ( 靴3足/ガス缶2つ/インナーパック1枚) |
南島では外食が多くなり、途中からは楽しんじゃえ!精神になっていたため想定より少し費用が嵩みました(60万円くらいに抑えることも可能でした)。
Far Out(有料アプリ)のコメントを見ていると、1年(1シーズン)前に比べてキャンプ場や宿は$5〜10ほど値上がりしているところも多かったです。中にはお値段据え置きの場所もありましたが、2〜3年前に比べると倍になっていたり…
どこまで上がり続けるかはわかりませんが、1年でも早く行った方がダメージは少ないかもしれません。
宿とキャンプ場の相場
ドミトリー | $30前後 |
キャビン | $30〜70 |
テント | $15〜30 |
洗濯 | $4〜6 (洗濯・乾燥別、洗剤$1〜2) |
ドミトリーは日本と同じような価格で¥3,000前後。南島は小さな街や観光地を通ることが多いため北島よりも高く、ドミトリーで$50前後でした。テント泊も観光地では$30〜40くらいして気が引けます。
テ・アラロアのコースには私有地が多く、キャンプ禁止の場所が結構あります。宿泊費を抑えたいハイカーにとってはこれが厄介。特に北島は多いです。南島の山岳地帯は自由に張れるところが多くHutも使えるので、街の滞在を少なくすれば宿泊費を抑えられます。
ハイカーフレンドリーな宿では"TA割引"があることも!
ニュージーランドのスーパー
ニュージーランドでは、野菜や果物は基本的にg単位での販売。大きなスーパーでは売り場に計りがあります。バナナも房で置かれていますが、ほしい分だけ房から取る仕組み。
g単位ということで、房から取るときは"できる限り細く・短く"する微々たる節約。塵も積もれば山となる…
3大スーパーはどこがおすすめ?
◾︎ New World
◾︎ Countdown
◾︎ 4spuare
◾︎ Fresh Choice
◾︎ Woolworth
◾︎ Super Value
◾︎ その他
ニュージーランドの3大スーパーは「PAK’n SAVE ( 黄色 )」「New World ( 赤 )」「Countdown ( 緑 )」。信号色ですね。
大きな街には全て、あるいは、どれかひとつは大抵あります。小さい街は「4square」が多く、南島では利用頻度が一番多かったです。たまに「Fresh Choice」や「Woolworth」があり、この2つも割と大きめのスーパー。他には「Super Value」や、ニュージーランドのコンビニ「Dairy」など。「Dairy」は一度も利用しませんでした。
スーパーが多い地域では価格競争をしていて「あーこっちの方が安かったー!」なんてこともしばしばありましたが、ハイカーが大好きなのは「PAK’n SAVE」。コストコのような天井が高い大きいスーパーで、街の中心地から少し離れていることも多かったですがみんなPAK’nに行きがち。とにかく大きいので品揃えも◎。楽しいスーパーです。
全体的にPAK’n SAVEが一番安かった印象ですが、3大スーパーが揃っている街では日替わり、週替わりの特売品もあるためそのときどきでした。チョコレートはPAK’n SAVEが常に安かったです(チョコレート好きなのでチョコの価格は常にチェック)。
トレイルフード・日用品の物価
ハイカーがよく買うものをピックアップ。ニュージーランドではトイレットペーパーや石鹸、生理用品などもすべてスーパーで買います。薬局よりスーパーの方が安いし、そもそも薬局が少なめ。
*2024.4時点の価格(1NZD = 約90円)
[ 野菜・果物類 ]
バナナ | $3.5〜4/ kg (1本$0.8〜1ほど) |
リンゴ | $6前後 / kg |
ゴールデンキウイ | $9〜11/ kg (時期外れになると安い) |
パルム | $8〜9/ kg |
オレンジ | $6〜8/ kg |
トマト | $5前後 / kg |
キュウリ | $2〜3/ 本 |
にんじん | $3/ 本 |
パプリカ | $2〜3/ 個 |
卵 | $5〜6/ 6個入 |
サラミ | $6〜12 (種類・形状による) |
チーズ | $3.5〜4.5 (一番安いカマンベールチーズ) |
[ 主食・トッピング・惣菜系 ]
トルティーヤラップ | $4〜10 (種類・枚数・大きさによる) |
麺類ラーメン | ・日清(5個入):$9前後 ・出前一丁:$1.2〜1.7/ 個 ・辛ラーメン:$2〜3/ 個 ・Mi Goreng(焼きそば・5個入):$4〜5 |
マッシュポテト | $5前後 |
ピーナッツバター | $2〜5 |
クラッカー | $2〜4 |
Ben’s Rice | $3前後 |
スープ | $2.5〜4(2個入) |
ツナ (パック) |
$3.5〜4 (缶詰は安いもので$1〜2) |
ディップ系 | $3〜5 |
コーンフレーク | $2〜3 (300〜500gの安いもの) |
オリーブ | $2〜3 |
フルーツ缶詰 | $1〜3 |
パン | $3〜5 (フランスパン・食パン) |
Backcountry Meal | $10〜18 ($13〜15くらいのものが多い) |
チキン | $2〜4/ 個 |
サンドイッチ類 | $5〜10 |
丼もの | $10前後 |
冷凍ピザ | $3前後 |
カット野菜 | $3.5〜6(120g〜) |
[ お菓子・飲み物類 ]
スナック菓子 | $2.5〜5 |
クッキー | $3〜5 |
チョコレート | ・Whittaker’s (250g):$5〜7 ・Dairy (180g):$3〜5 ・m&m(180g):$4〜6 ・m&m (345g):$6〜8 |
ナッツバー | $2.5〜5/ 6本入 |
ドライフルーツ | $5〜10 (アプリコットは安くてマンゴーは高い) |
ミックスナッツ |
$5〜15 |
グミ | $3〜5 |
ジュース | $3〜6/1L |
水 ( Dumpの1.25L) |
$2.5〜4 |
コーヒー | $10前後(200g) |
[ 日用品 ]
トイレットペーパー | $2前後 / 4個入 |
ジップロック | $3〜4(Lサイズ・15枚) |
固形石鹸 | $2〜3/ 個 |
シャンプーバー | $20前後 ( ecostore・ethique ) |
ウェットティッシュ | ・Baby Waipミニ(24枚):$1.5〜2 ・除菌シート(15枚):$4〜10 |
クレンジングシート | ・安いもの:$2.5〜3.5 ・ブランドもの:$8〜12 |
生理用品 | ・ナプキン:$4.5〜6 ・ライナー:$2〜4 |
歯みがき粉 | $2〜5 |
日焼け止め (150〜200g) |
$15〜25 (ブランドによっては高価) |
虫除けスプレー | $12〜14 |
痒み止めの薬 | $10〜15 |
アルカリ電池 | ・$7〜10(4本入) ・$12〜25(8〜10本入) *ブランドによってさまざま |
ライター | $4前後 |
自分も含めてハイカーがよく買っていたものはざっと上記のようなもの。日用品は特に、ブランドによって価格が異なります。何を使っていたか、おすすめのものなどはまた別の機会に。
外食の相場
ニュージーランドは外食が高い!!
ハンバーガー | $22〜28 |
ピザ | $20〜30 |
フィッシュ&チップス | $15〜20 |
フレンチトースト パンケーキ |
$20〜25 |
フラットホワイト | $5〜6 |
サンドイッチ類 (ショーケースフード) |
$10〜15 |
スイーツ・スコーン類 (ショーケースフード) |
$6〜10 |
カフェやレストランのメニューは$20〜30が普通です。日本の2倍と考えるとそうなりますが「これで¥2,000かあ…」なんて考えてしまうこともしばしば。
ニュージーランドのコーヒーは"フラットホワイト"が主流。コーヒーの値段は日本のカフェとさほど変わりません。日本のいわゆるブラックコーヒーは"Americano"になりますが、こちらは$4〜5くらい。
マクドナルドやピザハット、サブウェイ、バーガーキングなどのチェーン店もあります。レストランに比べれば安いですが、中でもピザハットはなぜかすごく安いです。
レギュラーサイズのピザが$5前後。1番安いものは360円くらい。味はまあチェーン店ですが、とにかくお腹を満たしたいハイカーは利用していました。Largeを買って昼と夜の分にしているハイカーも。
「テ・アラロア」を安く歩く節約術
◾︎「Far Out」でキャンプ適地探し
◾︎ 街の滞在を少なくする
◾︎ 悪天候はHutでゼロデイ
◾︎ トレイルエンジェル宅を訪ねる
◾︎ 洗濯は手洗い・乾燥機は使わない
◾︎ 南島のリサプライはヒッチハイクで
◾︎ Free Foodを確認してからスーパーへ
◾︎ 外食はほどほどに…
できる限り大きな街のスーパーを利用
同じスーパーでも小さな街ではちょっと高くなります。特に3大スーパー以外は高め。さらに、小さな商店となると大きな街の倍近くの値段になっていたり。
「次の街スーパーあるからいいや〜」と思って痛い目をみたこともありました。生鮮食品はその都度でいいと思いますが、行動食とかは大きな街で少し買いだめしておくと節約できます。その分ザックは重くなりますが…
「Far Out」でキャンプ適地探し
ほとんどのハイカーが利用している有料アプリ「 Far Out (旧Guthook) 」。テ・アラロアは¥3,500ですが、利用価値は多いにあります。GPS機能や水場、トレイルの最新情報を得ることはもちろんですが、安く旅をするためにも必須のアプリ。
テ・アラロアは牧場などの私有地を通ることが多く、特に北島は"キャンプ禁止"のエリアが多いです。そのため、必然的にホリデーパークなどの利用が多くなります。しかし、毎回ホリデーパークは宿泊費がかさみます($20前後するので)。
アプリには「どの宿(キャンプ場)が安いか」「TA割引があるか」「トレイルエンジェルの情報」「フリーダムキャンプができる場所」などの情報が多くコメントされていて、安く歩いているハイカーはそれらの情報をうまーく活用しています。
南島はHut泊が多くなり"Backcountry Hut Pass"を使える & 山岳地帯は結構自由にテントを張れるため、普通に寝床探しとして使っていました。
アプリにはさまざまなアイコンがあり、一つひとつのアイコンにコメントを残すことが可能。アイコンをタップするとコメントを閲覧できます。
はじめは水場の情報を得るためだけに使っていましたが、途中で分岐(ジャンクション)やゲートのアイコンなどにもテント適地情報が寄せられていることに気がつきました。
「ここから何km地点にいいフラット地がある」
「このアイコンのすぐあとにテント2〜3張可能」
といった具合に。何気ないアイコンに重要な情報が隠れていることもあるため、フリーダムキャンプのときは特に全アイコンを確認したり。コメントにはgoodとbadのボタンがありますが、goodボタンが押されているキャンプ地はコメント通り良かったです。
地図だけではどんな場所なのかわからないので、ハイカーのコメントがとても助かりました。テ・アラロアは4WDの道がとても多いですが、ちらほらフラットな草地があったりします。そのような情報も得られるので、使って損はないです。
街の滞在を少なくする
ロングトレイルの節約術の一つに「街の少し手前でキャンプをして、翌日の早い時間に街へ。リサプライなどの用事を済ませ、街を少し抜けたところでキャンプをする」という方法があります。
宿泊費を¥0にするにはフリーダムキャンプが可能な場合に限りますが、大きな街や観光地の前後に無料のキャンプ場や安宿、フリーダムキャンプができる場所があれば積極的に利用。ニュージーランドにも無料のキャンプ場があり、Googleでも調べられます。
注意点は"キャンピングカーだけ泊まれる"キャンプ場も存在すること。Googleでキャンプ場を調べて「お、いいとこにあるじゃ〜ん」と思っても、普通のテントは張れなかったり。
南島ではHut利用が多いですが、ロードから1〜2時間、あるいはそれ以下で到着できるHutもいくつかあります。南島はセクションごとに"5日前後山を歩いて街に出る"を繰り返すためシャワーや洗濯で大体街に泊まりますが、街で用事だけ済ませてそのようなHutに泊まり次のセクションに行くハイカーも。あるいは"街で1泊だけして、次の日の午後出発で近くのHutまで(ゼロデイにはしない)"とか。南島は北島よりも宿泊費が高いので、1泊分節約するだけでも大きいです。
$2くらいで宿のシャワーを使わせてくれたり、公衆シャワーがあったりすることもあるため、そのような場合は滞在せずにスルーすると節約になります。
悪天候はHutでゼロデイ
渡渉が多い南島では特に"雨が降って増水したら歩けない"区間が多いです。雨の翌日晴れたとしても、川の状況次第で停滞を余儀なくされます。
私は幸い増水で歩けなくなったことはなく、山の中での停滞はありませんでした。しかし、街到着の翌日が雨ということは何度かあり、強制的なゼロデイも。山の天気が良いのはありがたいですが、街での停滞は宿泊費がかかります。
街到着の翌日に大きい低気圧がくるというとき、安く済ませたいハイカーは街で食料のリサプライだけして次のセクションのHutへ。Hutでゼロデイを取っていました。
悪天候だけでなく、晴れていても素敵なHutだからとゼロデイを取るハイカーもいます。Hutをどう使うかは人それぞれですが、せっかくハットパスがあるので有効的に使った方がいいですね。
トレイルエンジェル宅を訪ねる
節約のために…というのは違うと思いますが、トレイルエンジェルの方々との出会いはとても楽しいです。旅好きで、さまざまな国のハイカーとの出会いを楽しみにしている方も多いのでwin-winだと思います。テ・アラロアを歩く日本人はそこまで多くないので(1シーズン10人前後くらい?)「日本人は初めてだよ!」と喜ばれることも。
Facebookで「Te Araroa Trail Angels」というグループがあり、検索で街の名前を入れるとそれに関する情報が出てきます。
はじめこのグループのことを知りませんでしたが、オークランド到着の前日にトレイルエンジェルの方に声を掛けられ、家に泊めていただきました。そのときFacebookのことを教えていただき「たくさんのトレイルエンジェルがいるからぜひ使ってね!」と。
トレイルエンジェルの方が「テント張れますよー」「家に泊まれますよー」という投稿をしている場合もあれば、ハイカーが「何日頃どこに到着しますが、テントを張らせてくれる(家に泊めてくれる)トレイルエンジェルの方はいますか?」と投稿してコメントをもらうことも。
私は自分で投稿はせず、他のハイカーの投稿に対してコメントをしているトレイルエンジェルの方にPMを送っていました。トレイルエンジェルの方の投稿があれば一番いいですが、ない場合が圧倒的に多いです。注意点は"1シーズンだけ"など期間限定の方もいるため、今シーズンの投稿に対してコメントしているトレイルエンジェル方に連絡をしていました。
PMだけでは気が付かれないこともあるため、ハイカーの投稿にコメントしている方に返信する形で「PM送りました」とコメントしていました。自分で投稿せずこのような形で連絡をするハイカーは多いので、一度
知っておくべきは「Koha」という制度(精神?)。マオリ語ですが、この場合の「Koha」は"寄付"や"維持費"のようなもの。無料で泊めてくださったり、食事を提供してくださるトレイルエンジェルの方もいますが、水道代や食費、日用品代は当然余分にかかります。そのため、はじめから$10〜20くらいの範囲でKohaを定めている方も多いです。あるいは、本当に寄付のような形で自分が払える分を払う場合も。
Facebookの投稿に予めそのことを記載している場合もあれば、連絡をしたときにテントはいくら、ゲストルームはいくらと教えられる場合も。
ニュージーランドの家庭料理を味わうこともでき、私自身もトレイルエンジェルの方との出会いを楽しんでいました。トレイルエンジェルはロングトレイルならではなので、積極的に出逢いを楽しむと素敵な思い出になります◎
また、宿泊だけでなく"荷物の預かり"をしてくださるトレイルエンジェルの方もいます。替えの靴や南島での防寒具など。そのとき不要なものを先の宿や郵便局に送ることを「 Bounce Box (バウンスボックス) 」といい、無駄な荷物を持たないようにする方法。必要なものだけピックアップしてまた次への場所へ・・・と繰り返します。
しかし、バウンスボックスの送料も馬鹿にならないし、郵便局は曜日と時間のことを考えなければなりません。私はバウンスボックスは一度もやらず、600km地点のオークランドで買った靴を1400km地点のパーマストンノースまで担ぎました(サイズや在庫を心配して早く買いすぎました)。靴は特にトレイルエンジェルにお願いしているハイカーも多かったです。北島最後の縦走"タラルア山脈"手前のパーマストンノースと北島のゴール"ウェリントン"あたりに送っているハイカーが多い印象でした。
洗濯は手洗い・乾燥機は使わない
洗濯は基本的に手洗い!着ているものも少ないし、ニュージーランドの夏は湿度が低め、かつ、日差しが強くて日も長いので手洗いの状態でもすぐ乾きます。
洗濯・乾燥は各$4が相場。観光地では各$5〜6の場合もあります。他のハイカーとシェアして安く済ませるのもあり。洗剤は$1〜2での販売かフリーか。基本的に洗濯機を使用するハイカーは洗剤を持ち歩いていました。自分は手洗いなので固形石鹸を使用。
2〜3週間に1回くらい洗濯機を使い、そのときは帽子や寝袋のインナーシーツも全て洗濯。ニュージーランドは日陰が涼しいし、泥の森はひんやりしているし、日本の夏山のような止まらない滝汗…までにはなりませんでした。ベタっとした汗よりもサラッとした汗が多く、ニオイもさほど気になりませんでした。たぶん。
南島のリサプライはヒッチハイクで
南島のはじめの方のセクションはスーパーのある街を通らないので(小さな商店があるか何もないか)、ウェリントンから約3週間(約500km)分の食料を2〜3箇所に送ります。この作業が大変(南島リサプライに関しては別記事にて)なのですが・・・
ニュージーランドは送料が高い!!
それに加え"保管料"が取られます。これが$10〜25ほど。送料は地域や重さ、大きさによって変わりますが、自分の場合は1箇所$25〜30で3箇所の合計が$86でした。保管料の合計$50を合わせると$136。送料と保管料で1万円以上かかります。一週間分以上の食料が買える額です。3箇所で送料が$100を超えているハイカーもいて、重さで結構変わります。
というわけで、ヒッチハイクでリサプライをするハイカーも多かったです。ヒッチハイクの距離は大体片道50〜100km。どこも遠いなーと思って自分は送りましたが、他のハイカーの話を聞いていたらヒッチハイクでもよかったなと。山岳地帯の道路は複雑ではないので、距離が長くても目的地まで割と容易に辿り着けます。街に一番近いHutに泊まれば、リサプライしてその日のうちに戻ってくることも可能です。しかし、宿は大きな街の方が安いのでみんな1泊して戻ってきていました。
Free Foodを確認してからスーパーへ
バックパッカーやキッチンがあるキャンプ場には"Free Food"のボックスが大抵置いてあります。食べ物だけでなく、ガス缶や洗剤、日焼け止めなどいろいろ…
何も入っていない、あるいは調味料しかない場合ももちろんありますが、逆にめっちゃあるじゃん!ということも。未開封のマッシュポテトやクラッカー、缶詰などに遭遇することもあるため「あー!買っちゃったよ!」とならないためにも、Free Foodを確認してからスーパーへ。
外食はほどほどに・・・
ロングトレイル、めっちゃお腹空きます
長い期間歩いていると"食べても食べてもお腹が空いている"という状況に陥ります。大抵の人は。この現象は「Hiker Hangar(ハイカーハンガー)」と呼ばれています。女性なら、生理前の食べても食べてもお腹いっぱいにならないあの食欲。
いつこの現象が襲ってくるかは人それぞれですが、私は2ヶ月目中盤〜終わり頃やってきました。2ヶ月目に入ってからハイカーハンガーになる人が多かった印象です。
はじめはお米が恋しくて食欲も湧かない状態でしたが、食べ物が定まってくるとアウト。パン類は消化が早くてお腹に溜まらず、これも原因の一つではないかと。海外ロングトレイルではおにぎりの最強さを思い知ります。
街に着くたびに外食をしていたら、それはそれは費用がかさみます。一回の食事が¥2,000〜¥2,500くらいなので4回行けば約1万円。本当に高い!
北島は街をたくさん通るためスーパーの心配をする区間は少なく、外食も2ヶ月で1万円ほどで我慢できていました。しかし、南島では"5日前後山の中を歩いて街や村に出る"という生活を繰り返します。ハイカーハンガーでお腹は空いているし、自分で送ったリサプライの食料は毎度同じだし、街の食べ物が恋しくなりつい外食に走り2ヶ月で4万円ほど使いました。
とはいえ、テ・アラロアはハードな道のり。山を抜けて美味しいものを食べるのはいいと思います。個人的に、小さな街や村にあるカフェやレストランは美味しいところが多く印象に残っています。温泉もないし、自動販売機もないし、身体の疲れを癒してくれるのは食べ物だけ。せっかくの海外ロングトレイルなので食を楽しみながらも◎。
ハンバーガー屋のキッチンで働いていたハイカーは、いつもハンバーガーを食べていました。私はチョコレートが好きなので、日本では買えないWhittaker’sを真夏以外はいつも食べていました。ちょっと高いけど美味しいから!
まとめ
ニュージーランドも物価がどんどん上がっているため、1年でも早い方が安く済むかもしれません。値上がりの幅が¥500〜¥1,000なので、4ヶ月を考えると結構大きいです。
宿代が一番大きいので、これをどう抑えるかがやはりポイント。せっかくの海外ロングトレイルで節約節約節約・・・ばかりでは楽しめないと思いますが、アプリやHutを活用して宿代を節約、その分を食費に回して楽しむのが最適だと思います。
節約の方法はさまざまなので他のハイカーの真似をしたり、自分で考えたり。ゲーム感覚でやると楽しめます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、応援よろしくお願い致しま
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