2024.11.7
歩き人たかちです(@takachi_aiina)
東京の、500mほどの低山の紅葉にはまだ早い11月上旬。青梅市にある絶景低山のハイキングコースを歩きました。
空気が澄んで、遠くの山々まで見渡せるようになる秋冬に歩いてほしい「長淵山ハイキングコース」をご紹介します。
\ おすすめポイント /
◼︎ 駅繋ぎで歩ける
◼︎ 起伏が緩やか
◼︎ 街歩きも楽しめる
◼︎ 子どもと一緒に楽しめる
◼︎ 気温が高い時間帯だけ楽しめる
◼︎ 当日の天気と気分で決められる
青梅丘陵「長淵山ハイキングコース」概要
出典:おうめ観光ガイド
「長淵山ハイキングコース」は東京都青梅市と日の出町の市境にあり、「青梅駅」と「日向和田(ひなたわだ)駅」、あるいは「宮ノ平駅」を繋いで歩ける約10km、約4時間半のハイキングコースです(コースMAPのページはこちら)
*距離やコースタイムはスタート&ゴール地点により異なる
コース上の展望地は「赤ぼっこ」と「天狗岩」。赤ぼっこは標高409mの低山ですが、日本百名山のひとつ「筑波山」まで見渡せる大展望。
綺麗に整備された樹林帯の緩やかなアップダウンを繰り返すコースで、満足度が高い低山ハイクができる山として親しまれています。広葉樹林も多いので、新緑や紅葉期は特に気持ちよく歩けます。

青梅駅と日向和田駅を繋ぐ場合、日向和田駅側の方が急勾配なので、下りを緩やかにするなら日向和田駅からのスタートがおすすめ。青梅駅、日向和田駅、いずれも登山口まで約2km、30分ほどです。
午後から歩く「長淵山ハイキングコース」
青梅駅-赤ぼっこ
青梅駅-天祖神社-旧ニツ塚峠-馬引沢峠-赤ぼっこ:CT2時間20分

10時頃、朝の仕事を終えて電車に飛び乗り、11時頃青梅駅に到着。青梅は「昭和レトロ」が売りの街で、駅構内から昭和が漂います。

日が短いのでゆっくりはできませんでしたが、路地に入り、街並みを見ながらスタート地点の「天祖神社」へ。

昭和レトロ商品博物館

昭和幻灯館
「昭和レトロ商品博物館」と「昭和幻灯館」をセットで見るとお得だそうです。
日向和田駅か宮ノ平駅スタートで午前中に歩き終え、午後は青梅駅周辺の昭和レトロ散策をするのもあり。短時間で歩けて、街が近いからこそ自由な楽しみ方ができます。

文句なしの快晴

11時40分頃、コースの起点「天祖神社」に到着。神社までの、260段の階段を登り山道に入ります。

風が抜ける静かな山間の神社で、個人的にとても好きな雰囲気でした。

山道に入るとすぐ、東屋あり

毎日歩いている地元の方にお会いし、神社の階段を登らなくていい楽なコースを教えていただきましたが、登山口がよくわからず(地図には記載なし)。天祖神社を通過して、秋川街道をさらに南へ行った場所に出入口があるようですが。

緩やかな勾配でとても歩きやすい。作業道がちらほらあるので、地図と標識を確認しながら。道迷いは、地図にない作業道が多い低山こそ起こりやすいです。




駒木町・こんにゃく岩方面
「駒木野3林道」という林道との分岐。こちらを利用する場合は青梅駅になります。


次第に広葉樹林が増えていく

「旧ニツ塚峠」に到着
反対側の日の出町にも出られます。天狗岩方面は方角を急に変えるので、そのまま直進して日の出町方面に行かないよう注意。


馬引沢峠

緩めのアップダウンをしながらの樹林帯ハイク。


間違えやすい作業道には立ち入り禁止の印で倒木が置かれていることもありますが、全ての作業道に置かれているわけではありません。

お昼頃のスタートなので、日の傾きを気にしながら。

少し勾配を上げて、階段を登っていくと「赤ぼっこ」の標識にぶつかりました。細い小径を100mほど進んで行くと・・・

シンボルツリーと青空がお出迎え!


東京の都心方面は都庁やスカイツリーが。また、日本百名山「筑波山」も見えました。

青梅の市街地と奥多摩の山々
409mとは思えない眺望。これはお手軽すぎる。山頂にはベンチが5つ。都心方面に3つ、奥多摩方面に2つあります。
\ 赤ぼっこからの絶景 /

標識の下には、まっくろくろすけがいっぱい。増えたり減ったりするそうです。また、近くの山にもいるとか。

エマージェンシーシートをレジャーシート代わりにしてまったり。13時頃到着しましたが、大抵の登山者は午前中に歩いていると思うので、この空間を独り占め。
5月上旬頃はツツジが綺麗に咲くようなので、新緑と合わせてまた訪れたいです。
\ 何役にもなるエマージェンシーシートについて /

コーヒーを淹れて、高級チョコを味わう
赤ぼっこから先は下り基調だし、街が近いことをいいことに1時間30分近く滞在。登山者が一人来たので退散しました。
風が穏やかで、寒くなければ何時間でも眺めていられる。お弁当を持って、親しい人と歩きたい山です。
赤ぼっこ-日向和田駅
赤ぼっこ-天狗岩-要害山-稲荷神社-へそまんじゅう総本舗-日向和田駅:1時間25分


赤ぼっこのお隣の「天狗岩」へ。10分ほど歩くと分岐に到着。分岐から天狗岩は5分ほどですが、下って登ります。

階段を下り

岩が露出した登り
ハイキングコースの中で、一番登山道っぽい。

「天狗岩」に到着。テラス上の岩ですが、スペースが狭く、木で眺望が遮られるので、休憩は赤ぼっこの方が断然いいです。

木を入れずに写真を撮れますが、座った状態でこの景色にはなりません。
正直、赤ぼっこからの景色とほとんど変わらないので、わざわざ下って登ってまで寄り道しなくてもいいかな、と思ってしまった。

分岐まで戻り「和田橋・梅の公園」方面へ。秋冬は、14時を過ぎると夕方感がありますね。15時に近づき、日がだいぶ傾いてきました。



15時頃「要害山」に到着。展望はありません。赤ぼっこより5m高いですね。


「和田橋」方面に下ります。この先、梅ヶ谷峠方面に行くと「愛宕山」がありますが、同じく展望はありません。

北側斜面は完全に日が当たらなくなり、薄暗い森になりました。


広葉樹林から針葉樹林に変わり、やがて民家が見えてハイキングコースは終了。
竹林がある林道を下って行くと住宅街に出て、日向和田駅へ歩いていきます。
奥多摩名物「へそまんじゅう」低山ハイクは寄り道が楽しい!

日向和田駅の近くにある「へそまんじゅう 総本舗」に寄り道。奥多摩名物のようです。

おへその形をした「へそまんじゅう」。お土産用の箱売りと、その場で食べられるホカホカのバラ売りがあります。

「写真撮っていいですよ」と、お店の人が蓋を開けてくださいました。


白は白砂糖、茶は黒糖の生地で、どちらも粒あん。電車の時間の関係でお店の前でゆっくり食べられなかったので、駅のホームで電車を待ちながら。
他に気になったお店は、梅の菓子処「紅梅苑」。素敵な甘味処があり、「青梅葛きり」を食べてみたいなと。ランチの栗おこわ膳や、青梅ソフトクリームも美味しそうです。
あと、「へそまんじゅう 総本舗」がある国道411号を石神前駅方面に200mほど行くと、「ローズタウンティーガーデン」という、アフタヌーンティーを楽しめるお店があります。
スコーンが美味しいそうで、前から気になっていました。今回は時間がないので寄れませんでしたが、また青梅方面の低山や丘陵ハイクに来たら行ってみたいなと。
東京の絶景低山、駅繋ぎができる「長淵山ハイキングコース」をご紹介しました。街と山が緩やかに繋がる、里山の雰囲気が心地よいハイキングコースでした。
各駅から歩けるルートがあり、もう少し長く、福生駅まで繋げることも可能です。コースも、街歩きも自由に楽しめる青梅丘陵の低山ハイク、空気が澄む秋冬の山歩きにおすすめです。
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