歩き人たかちです(@takachi_aiina)
前回は、雪山装備【ウェア編】をご紹介しました。それに続き、今回は【ギア編】。雪山を始めるとき、"中級くらいまで楽しみたいなあ"という思いでギアを選びました。
10年前に選んだギアなので、ご紹介するギアはすべて"旧モデル"。現在、乳児子育て中のため、新しいギア情報を仕入れたり、店舗で実際に見たりはできていませんが、選び方やポイントなどを参考にしていただければ幸いです。
\「雪山装備(ウェア編)」はこちら /
\ これまでに行った雪山一覧 /
◼︎黒斑山
◼︎北横岳
◼︎大菩薩嶺
◼︎蓼科山
◼︎縞枯山〜天狗岳縦走
◼︎赤岳〜横岳〜硫黄岳縦走
◼︎谷川岳
◼︎赤城山
◼︎上州武尊岳
◼︎日光白根山
◼︎蔵王山
◼︎伯耆大山
◼︎唐松岳
◼︎木曽駒ヶ岳
◼︎泉ヶ岳
よく行くエリアは谷川岳と八ヶ岳。特に谷川岳は大好きで、雪山シーズン中最低1回、行ければ時季を変えて(厳冬期、残雪期など)2〜3回行きます。
実際に使用している雪山装備(ギア)と選んだポイント!
\ 雪山で使用しているギア /
◼︎【アイゼン】モンベル・カジタックス「LXT-10アイゼン」
◼︎【ピッケル】ブラックダイヤモンド「レイブン ウィズ グリップ」
◼︎【チェーンスパイク】モンベル「チェーンスパイク」
◼︎【ゲイター】モンベル「GORE-TEX アルパインスパッツ」
◼︎【ワカン】マジックマウンテン「ラッセル」
◼︎【サングラス・ゴーグル】スワンズ「DF-Pathway」/モンベル「アルパインゴーグル」
◼︎【魔法瓶】モンベル「アルパインサーモボトル」
◼︎【おまけ】ヒップソリ
冬靴

厳冬期:唐松岳(五竜岳を望む)
\ 冬靴の特徴 /
◼︎アイゼンを装着するための"コバ"がある
◼︎全体的に硬いつくり
◼︎ソールはフラットな形状
*コバは、モデルによっては3シーズン用の靴にもありますが、アイゼンを取り付けられるほど深くない(でっぱりがない)場合があります。コバが浅いとアイゼンが外れてしまうので、コバがあっても使用できません(「コバがある=冬靴」ではない)
\ 選ぶときのポイント/
◼︎硬さが歩行の支障にならないか
◼︎アイゼンとの相性(購入予定のアイゼンが決まっている場合)
厚手の靴下を履いても窮屈ではないか
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雪山用の冬靴は、保温性を上げるためアッパーに化繊の中綿が入っています。厚手の靴下を使用するので、通常の登山靴よりも圧迫を感じやすい。試着の際は、実際に使用する靴下持参orその場で合わせて購入を!
私の足は実測22cmで、3シーズンの登山靴は22.5cm。雪山では厚手(or極厚手)の靴下1枚、あるいは薄手+厚手の2枚履きなので23cmも試着しましたが、22.5cmの方がしっくりきたので同じサイズを選択。
外反母趾や甲が厚い・薄いなどで普段の靴探しでも苦労している方は特に、痛みがでないか入念なチェックを!雪山では、"痛いからちょっと脱いで休憩"が基本できません。
硬さが歩行の支障にならないか
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冬靴は全体的に硬いつくり。足首周りは、アイゼンの金属の爪を硬い雪面にグサッと刺すときの衝撃などでグニャリと捻らないような硬さ。
アッパーも、アイゼンのバンドをギュッと締めても支障がないように(締め付けで血流が悪くなるなど)。ソールは特に硬く、曲げようとしても曲がりません。

12月下旬 / 赤岳
モデルによりますが、アイゼンと冬靴を合わせると片足1.5kgとかが普通なので、疲れてきて歩行が疎かになると捻挫をしやすいです。
積雪が少ない低山や、一部の残雪などで使用する軽アイゼン以外、3シーズン用の柔らかくて、歩行を優先したモデルの靴には装着不可(ソールの形状などが合いません)。
しかし、硬すぎて足に合わないと歩行自体が困難になるので、"足首周りをしっかりサポートしつつ、足首の動きに追従するバランスの良い"モデルがおすすめ。硬ければ良いわけでもありません。
中には、全体的に柔らかいモデルもありますが熟練者向け。軽量性を優先するのはリスクがあります。
アイゼンとの相性はいいか
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靴とアイゼンの相性は最も重要なポイント。アイゼンも冬靴もメーカーにより形状が異なるため、装着できるかの確認は必須。
欲しいアイゼンがある、あるいは、アイゼンを先に買ってしまった場合、アイゼンに靴を合わせなければなりません(靴の選択肢が狭まる可能性あり)。バラバラに購入する場合は、試着の際に必ず持参を!
* * * * * * *

モンベル「アルパインクルーザー2800」
購入当時は22.5cmの冬靴の選択肢がほとんどなく、モンベルとスポルティバ(記憶では)、あともうひとつあったくらいでした。

「アルパインクルーザー 2800」の旧モデルは、かかとにのみアイゼンを装着するための"コバ"があり、つま先にはなし。
「セミワンタッチ式」あるいは「バンド式(ストラップ式)」のアイゼンを装着できるモデル(アイゼンの詳細は後述)。

最終的にモンベルを選びましたが、旧モデルは足首周りがかなり硬いつくりで、正直"足に合っている"わけではありません。選択肢が少ない中での"マシな靴"でした。
足首周りやベロ(タン)のフィット感、柔軟性はスポルティバが合っていましたが、中綿の厚みが若干外反母趾の右足を圧迫し、少し痛みを感じたので断念。
履きやすいわけではありませんが、大きな問題はないし、使用頻度的にもまだまだ"美品"といえるような状態なので使い続けています(移動中履かないのですり減りがほとんどない)。
出典:モンベル
現行モデルは足首周りの柔軟性が向上し、履き心地が改善されています。また、つま先にもコバがあり、「ワンタッチ式」のアイゼンも装着可能になりました。
当時「アルパインクルーザー3000」と迷いましたが、ロープを使うとか、縦走メインというほど本格的な雪山をやる気はなかったので、ひとつ下のモデル「アルパインクルーザー2800」を選択。
3000はアッパーにスエードレザーを使用しており、2800よりも保温性が高いモデル。購入当時は、3000はワンタッチ式のアイゼンが使用可能、という違いもありました。
自分が登る雪山の範囲では2800で十分。メンテナンスも簡単なので、2800にして良かったと感じています。
アイゼン

モンベル・カジタックス「LXT-10アイゼン」
雪山で使うアイゼンは、軽アイゼンと区別されて「本格アイゼン」とも言われます。爪は強い傾斜に対応するよう長く、本数は10本or12本。
\「アイゼン」選びのポイント /
◼アイゼンの種類は3種類
◼︎10本爪 or12本爪
◼︎通常の雪山登山では平爪(横爪)
◼︎2列目の爪の形状・長さ
◼︎爪の素材
◼︎調節のしやすさ
最重要ポイントは"靴との相性"
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冬靴とアイゼンの相性はとても重要なので、アイゼンを購入する際は必ず冬靴の持参を!特にメーカーが異なる場合、お互いの形状次第で装着できないことがあるため要注意。
\ 確認するポイント /
◼︎つま先とかかとが隙間なくフィットしているか
◼︎靴の幅とアイゼンの幅が合っているか



「バンド式」のアイゼン


アイゼンの種類は3種類
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\ アイゼンは3種類 /
◼︎セミワンタッチ式
◼︎バンド式(ストラップ式)
【 ワンタッチ式 】
出典:モンベル / 作成:筆者
ワンタッチ式は、"アイゼンを装着するためのコバがつま先とかかと両方にある靴"に装着可能。
出典:モンベル
自宅でバインディングを予め靴に合わせておき、現地ではつま先とかかとをはめてガチャンとするだけなので、装着は簡単。
つま先にコバがない冬靴もあるので、ワンタッチ式を使用したい場合はコバの有無を要確認。
メーカーによっては、3000m級対応のハイエンドモデルの靴以外装着不可(つま先のコバがない)という場合もあります。
【 セミワンタッチ式 】
セミワンタッチ式は"かかとはバインディング、つま先はバンドで装着"する、ワンタッチ式とバンド式のハイブリッド型。
かかとにコバがあれば装着可能。つま先はバンドなので、つま先にコバがある、ワンタッチ式を取り付けられる靴もOK。
幅広い靴に装着できる、かつ、装着も簡単というバランスが良いタイプ。個人的には"セミワンタッチ式"がおすすめです。
【 バンド(ストラップ)式 】

バンド式・10本爪
バンド式は、"テープで締め上げる"タイプ。コバの有無に関係なく装着でき、幅広い靴に対応。
テープに緩みがない、かつ、締めすぎないように装着するので、装着は一番面倒で気を遣います。歩行中は、手袋+寒さで手がかじかんだ状態で締め直さなければなりません。
バインディングのような複雑なパーツはないので、ワンタッチ式とセミワンタッチ式に比べて故障のリスクが少ないことがメリット。
私は、サイズの関係で靴の選択肢が少ないため"バンド式"を選びました(加えて、一番安価なので)。しかし、扱いやすい"セミワンタッチ式"にすれば良かったと後悔しています。
慣れてしまえば・・・ではありますが、寒くて手がかじかんでいるときは特に、締め上げる、直すがやはり面倒。私の周りでは、ワンタッチ式かセミワンタッチ式を使用している友人がほとんどで、バンド式はほぼいません。
10本爪 or12本爪
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雪山で使うアイゼンは、軽アイゼンと区別されて"本格アイゼン"とも言われます。爪が長く、前爪があり、爪の本数は10本or12本。
出典:モンベル / 作成:筆者
10本爪は前に6本、12本爪は前に8本。後ろはそれぞれ4本の爪があります。

初冬の日光白根山
爪が多い方が効きが良く安定感があるので、森林限界を越えるなら基本的に12本爪を推奨。軽量にしたいから10本爪、というのはNG。

靴:22.5cm / アイゼン10本爪
しかし、23cm以下の小さいサイズの靴に12本爪を使用すると"爪の間隔が狭くなり雪が詰まりやすくなる"ため、10本爪が推奨されます。
メーカーやモデルによっては取り付け可能なものもあるかもしれませんが、23cm以下の場合は要確認。
通常の雪山登山では平爪(横爪)
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12本爪アイゼンは前爪の形が2種類。前爪が地面に対して"水平"なものは「平爪」や「横爪」と呼ばれ、主に縦走用。通常の雪山登山では平爪を使用します。モンベルのカジタックスアイゼンは、すべて平爪です。
出典:株式会社カモシカスポーツ / 作成:筆者
前爪が地面に対して垂直なものは「縦爪」と呼ばれ、アイスクライミング用。固い氷を砕きやすい形状につくられています。
2列目の爪の形状・長さ
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出典:モンベル / 作成:筆者
2列目の爪が前に長く出ているものは、より強い傾斜やトラバースの場面で効きが良いです。その分引っかけやすいのでアイゼンの歩行技術は求められますが、雪面にしっかり刺さるため安定感があります。
*アイゼンの爪をパンツの裾に引っ掛けると転倒による滑落などの危険があるため、雪山登山を始める際は、アイゼンの歩行技術をしっかり身につけてください
爪の素材
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アイゼンの爪に使われる素材は、"クロモリ鋼(クロムモリブデン鋼)"と"ステンレス"が主流。軽量なアルミニウムやスチール製もあります。
◼︎クロモリ鋼:強度が強く丈夫。鋭利に加工できる素材。錆びやすいため、使用後すぐのメンテナンスが必須
◼︎ステンレス:錆びにくく、クロモリより少し軽量。鋭利な加工が難しく、爪は少し丸みを帯びる。クロモリより若干消耗が早い?
◼︎アルミニウム:軽さがメリットだが、強度、硬度は一番劣り、爪の消耗が早い。本格的な雪山には不向きで、低山や春夏の残雪向け
雪山シーズンを通して使用する場合、クロモリ鋼かステンレスのアイゼンが一般的。特に、クロモリは丈夫で長持ちするので、アイゼンの素材として多くのメーカーが使用しています。

クロモリ鋼。使用により爪が丸くなった
ただ、クロモリ鋼は非常に錆びやすいので、使用直後に水分をしっかり拭き取って乾燥させる必要があります。
友人と車で行くときは、下山後すぐに水分を拭き取って暖房が当たる場所に置いて帰宅しますが、それでも錆が発生することも。
公共交通機関のときは自宅まで乾燥できないので、ケースにしまう前に水分をしっかり拭き取り、帰宅後すぐに出して乾燥。

プレートや調節するパーツ類は取り外せるので、乾燥時は必ず分解。パーツとクロモリ素材(黒の部分)の隙間に水分が残っていると、そこから錆びていきます。
クロモリ鋼でもステンレスでも、使用するほど爪が丸くなるため、丸みを帯びてきたら研いでメンテナンス。
研ぐ道具は金属用のヤリス。注意点として、"平な幅広の面を研がない"こと。幅広の面を研ぐと爪が薄くなって強度が落ち、命に関わります(研ぎ方は割愛)。
安物のヤスリでは全然研げない可能性があるので、ある程度しっかりしたものがおすすめ。柄があった方が研ぎやすいので、別売りの場合は柄も購入した方がいいです。
アイゼンを研ぐのは時間がかかるので、前日に慌ててやると睡眠時間を削る羽目になることも。メンテナンスには余裕を持って!
調節のしやすさ
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私はメンテナンス後、サイズを合わせた状態で収納するので現地で調節することは基本的にありません(日帰りの場合)。しかし、現地で行う可能性もあるので調節のしやすさもポイント。

モンベル・カジタックスアイゼンの旧モデルは調節がめちゃくちゃ面倒。現地でコレをいじるのはすごく嫌です。

旧モデルは、写真の部品をいちいち外してカチャカチャ動かさないといけません。
出典:モンベル
現行モデルは調節しやすいプルタブ式にモデルチェンジ。プルタブを上げてスライドさせ、穴を替えるだけ。何個目の穴か覚えておけば、わざわざ靴を合わせて調節する必要はありません。
旧モデルは覚えようとしても覚えられず(私は)、メンテナンスで分解したアイゼンを組み立てるとき毎度靴を合わせて調節。めんどくさい・・・
ピッケル

ブラックダイヤモンド「レイブン ウィズ グリップ」
ピッケルは、ブラックダイヤモンド「レイブン ウィズ グリップ」を勧められて購入。

握る部分がくびれており、長時間持ち続けても指間が痛くならないことが特徴。
"手が小さい"ためこのモデルを紹介されましたが、これ以外は使えない!というほどお気に入り。
店頭で10分くらいピッケルを握り、その時点で「指の間痛い、無理かも・・・」となりがちな人にはおすすめです。

上州武尊岳
握りやすいように細くすることで耐久性のデメリットはあると思いますが、私は、ハードな雪山はやらないので、機能性も耐久性も十分だと感じています。
\ ピッケルの詳細や選び方はこちら /
スパッツ(ゲイター)

モンベル「アルパインスパッツ」
\ 雪山用スパッツの特徴 /
◼︎雪が入り込まないよう膝までの長さが多い
◼︎防水生地が主流

雪山用のスパッツはオーバーパンツ同様、アイゼンをひっかけやすい内側に"エッジガード"があり、破けにくいように生地が強化されています。
10本、12本の本格アイゼンは軽アイゼンよりも爪が長いのでひっかけやすいです。疲れて歩行が疎かになったり、よろけた拍子に爪をひっかけて破いてしまいがち。
出典:モンベル
現行モデルは、内側のエッジカード範囲が広いです(黒い部分)。
長さは、雪が入り込まないよう膝までの長いつくり。セミロングとロングがありますが、ロングモデルが多い印象。

そして、多くのモデルは上部にバックルや簡易的な留め具があり、調節できる仕様。
モンベル「アルパインスパッツ」の留め具は簡易的なプラスチックパーツですが、5〜6年使用して割れました。使用頻度を考えると、耐久性はイマイチ?(修理可能)。
ちなみに、雪山を始めるときはモンベルの雪山講習に参加しました(アイゼン、ピッケルの使い方、雪山での歩行、耐風姿勢など)。
雪山をさっぱりわかっていなかった私は、友人とスパッツなしで参加。ガイドさんに怒られ、靴の中に雪が入らないよう、足首周りを中心にガムテープをぐるぐる巻きにされました(1月中旬、厳冬期の木曽駒ヶ岳。当日は吹雪いていてホワイトアウト)。
サングラス・ゴーグル
私は、吹雪いていなければサングラスを使用するので、ゴーグルは基本ザックの中。
出典:そらのした
特にこだわりなく、モンベル「アルパインゴーグル」を購入。悪天候でも見やすいオレンジレンズで、着け心地に問題ないことだけ確認して選びました(現在は友人に譲って手元になく、新しいゴーグルをまだ購入していません)。
しかし、実際に雪山で使うと「もう少しレンズの視界が広い方がいい」と感じました。
出典:モンベル
旧モデルの太いフレームがなくなり、現在の形にモデルチェンジしてから視界が広くなりました。
旧モデルと比較すると非常に見やすく、軽く、付け心地が良い。現行ラインナップなら「L.W.アルパインゴーグル PL」のピンクを選びます。
レンズのカラー含め、サングラスについては下記記事をご覧ください。
\「サングラス」についてはこちら /
チェーンスパイク

初冬や残雪で少し降ったorアイスバーン(氷の状態)になっている場合は、チェーンに短い爪がたくさんついている"チェーンスパイク"が有効。

モンベル「チェーンスパイク」
チェーンスパイクの詳細は、下記記事をご覧ください。
\「チェーンスパイク」についてはこちら /
ワカン
トレースがない雪道を歩くときは、沈むのを極力防ぐために"ワカン"や"スノーシュー"を使います。

私は、蔵王のスノーモンスターを見る(スノーモンスターの中を自由に歩く)目的でワカンを購入しました。
\ 蔵王のスノーモンスターの記録はこちら /

マジックマウンテン「ラッセル」
ワカンはスノーシューほどの浮力はありませんが、スノーシューに比べて軽量コンパクトで安価です。
人が全然いない雪山に行くことはほとんどなく、ソロは公共交通機関なので早朝のノートレースを歩くこともない。持ち運びやすさと価格、使用頻度を考慮してワカンにしました。
厳冬期の八ヶ岳を縦走したとき、白駒池周辺でモフモフの雪にテンションが上がり、ノートレースのコースへ突っ込んで胸まで埋まり心底後悔(当たり前)。遊び方によって必要になるギアです。
\ 八ヶ岳「縞枯山〜天狗岳」縦走記はこちら /
魔法瓶

雪山ではつねに持ち歩く"お湯"。3シーズンはバーナーで沸かすことが多いですが、雪山は天候などでいつでもどこでも沸かせるわけではないし、行動中に白湯を飲みたいので必ず持ち歩きます。
山の魔法瓶といえばサーモス「山専用ボトル(通称:山専ボトル)」が主流でしたが、モンベル「アルパインサーモボトル」が発売されてからは2強になった印象。
私は、モンベル「アルパインサーモボトル」ユーザー。山専ボトルと現行品の500mlを比べると、モンベルの方が若干軽く(30〜40g程度)、価格は2,000円ほど安いです。
サーモスとモンベルの保温性の比較をしているサイトやユーザーの情報をよく見かけますが、"そこまで大差はない"印象。サーモスの方が若干保温性がいいのかな?と思いますが、誤差程度ではないかと。
私は冬、山に限らず自宅でつねにお湯をアルパインサーモボトルにストックし、白湯を飲んでいます。

私が使用しているのは初期のモデルで、蓋と底面に滑り止めのパーツがありました。しかし、底面のパーツはよく取れるし、蓋の滑り止めも不要だと思い(滑り止めなしの手袋だと開けにくい)、両方取って使用。現行モデルは、モデルチェンジしてパーツはありません。
私はオールシーズン使いやすい500mlを使用していますが、雪山メインで使うなら(泊まりや縦走なら特に)750mlか900mlがおすすめ。900mlを使用している友人知人が多いです。

一番小さい350mlは珈琲用。日常でも日帰り登山でも、自分の好きな珈琲を。魔法瓶で珈琲を持ち歩く良さは、良い場所を見つけたらその都度楽しめること。
山専ボトルにはない、珈琲にちょうどいい大きさのボトルなので、個人的にはすごくおすすめです。
「山専ボトル」の現行モデルは、カラーがとてもかわいい。以前はスポーティーなカラーリングでしたが、現在はマッドなアースカラーで普段使いもしやすそうですね。
ヒップソリ
下山時の遊び道具としておすすめの「ヒップソリ」。簡易的なソリですが、めちゃくちゃ楽しくて、下山がらくになります。軽いので持ち運びも苦ではありません。

蓼科山
雪がモフモフでなかなか進まなかった蓼科山(進まないときは逆に疲れる)。しかし、良い感じに滑れると爽快で最高。
アイゼンを装着したまま使用する場合はご注意ください。雪面にアイゼンが当たると爪が引っかかった衝撃で足を捻ってしまったり(停止するときやスピードが速いとき)、停止するために身体を横に倒した際にパンツを破ってしまったりします。
滑落停止のときの足の動きをすれば破ることはないので、ちょっと遊ぶときも雪山の基本が役立ちます。
モンベル以外ならコレ!私が選ぶ「セミワンタッチ式」アイゼン3選
アイゼンで人気の「グリベル」。雪山を歩いていても、グリベルを使用している人はかなり(一番?)見かけます。
購入するなら(サイズ関係なく)、個人的にはグリベル「G12 EVO ニューマチック」。初心者〜中級者以上まで使えるセミワンタッチ式。重量が少しデメリットではありますが、2番目の爪も長く安心感があるスタンダードモデル。
私自身、グリベルかモンベルで迷いましたが、モンベルの靴を選択したのでアイゼンもモンベルにしました。
「G12」よりも少し爪が短い「エアーテック EVO ニューマチック」。重量も150g近く軽いです。
爪が短い分露出した岩場も歩きやすいと思いますが、雪面への刺さりは「G12」の方が深くなるので安定感、安心感は劣るかなと。そこまで雪が深くない、中級くらいの山には良いモデルだと思います。
ペツル「バサック」。2番目の爪の長さは十分あり、グリベル「G12」よりも軽量。靴のサイズはヨーロッパサイズ36〜(日本サイズ23.0cm〜)。
ペツルの魅力は"オプションパーツで幅広いタイプの靴に対応する"こと。上記はセミワンタッチ式ですが、ワンタッチ式にできるパーツが付属。別売りのパーツでバンド式や10本爪にもなります。
アイゼン本体はそのままで、靴を買い替えた、ハードな雪山はもうやらない、などの変化に合わせて長く使えます。
靴のサイズが23cm未満で10本爪推奨、とい場合はペツル「イルビス」。こちらもオプションパーツによりワンタッチ式、バンド式に変えられます。
まとめ
雪山のギア選びのポイントと、私が実際に使用しているギアをご紹介させていただきました。
10年前に購入したギアなので、現在はすべてモデルチェンジ済み。靴は柔軟性が向上し、各ギアは軽量化、選択肢も幅広くなっています。
私が使用しているギア自体はあまり参考にならないかもしれませんが、選び方やポイントを参考にしていただければ幸いです。
冬靴とアイゼンはとにかく"相性が重要"なので、バラバラに購入するときは先に購入したものを必ず持参して試着。
アイゼンを先に購入してしまうと"アイゼンに合う靴"を探さないといけないため、冬靴を先に購入するか、一緒に購入を!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
\ この記事がお役に立ちましたら /
よろしければ、応援よろしくお願いいたします。


















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