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秘密にしたい紅葉の穴場「裏巻機渓谷」短時間で満足度が高い!新潟県の下ノ廊下を秋山ハイク

山 歩 き

歩き人たかちです(@takachi_aiina)

昨年、10月22日に「裏巻機渓谷」を訪れました。

日本百名山「巻機山」の北面を源流域とする"五十沢川"に沿うダイナミックな渓谷で、知る人ぞ知る、新潟県の穴場のトレッキングコース。

10月中下旬〜11月初旬頃、渓谷全体が紅葉の見頃を迎えます。訪れたときはピークの1週間ほど前で、10月末頃が見頃でした。

\ こんな方におすすめ!/

◾︎ いつもと違う紅葉を楽しみたい
◾︎ 穴場コースを知りたい・巡りたい
◾︎ 短時間でアスレチック的な登山を楽しみたい
◾︎「下ノ廊下」は行けないけど少し体験したい

◾︎ 新潟の山が大好き!
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黒部峡谷の下ノ廊下を彷彿させる「裏巻機渓谷」とは?

◾︎ みやて小屋-取水口:片道約2.5km
◾︎ コースタイム:往復2〜3時間
◾︎ 渡渉ポイント4箇所あり
「みやて小屋」のある駐車場からゴール地点の「取水口」は、裏巻機渓谷の"自然探勝路"になっています。

周辺には「巻機山」をはじめ、「八海山」や「越後駒ヶ岳」などの有名な山々が佇み、ちょっと隠れがちの「裏巻機渓谷」。

しかし、断崖絶壁のダイナミックな渓谷歩きは、かの有名な黒部峡谷の"下ノ廊下"を彷彿させ、「新潟県のプチ下ノ廊下」として親しまれています。

この自然探勝路から巻機山へ登るコースは「裏巻機コース」と呼ばれ、「牛ヶ岳」に続く旧道と、「割引岳」に続く「新道」にわかれています。大雨や土砂崩れの影響も受けているため、かなりの健脚(マイナー)コースとなっています。

距離とコースタイムは短く、起伏も緩やかで初心者向けですが、ヘルメットと靴の装備は必須。全体的に道幅が狭く、渡渉ポイントもあるため、"気軽なハイキングコース"ではありません。

装備や渡渉の注意とともに、ご紹介します。

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「裏巻機渓谷」のアクセスと協力金の支払い

\「みやて小屋」のある駐車場まで /

マイカー ◾︎ JR「六日町駅」から約35分
◾︎ 関越自動車道「六日町IC」から約35分
公共交通機関

① バス(南越後観光バス「野中」行):「六日町駅」→ 「日の出町」
*平日は市民バス(蛭窪五十沢・大月コース)で「蛭窪」まで行ける

② 徒歩:「日の出町」→ 五十沢キャンプ場(約40分)
*「蛭窪」からは約25分

③ 徒歩:キャンプ場 → みやて小屋(約1時間10分)

「五十沢キャンプ場」から「みやて小屋」までの林道は、約350mほど標高を上げます。

徒歩が苦でなければ公共交通機関でもアクセス可能ですが、バスの時間には要注意。

\ 各種URLはこちら /

「裏巻機渓谷」の自然探勝路への林道にはゲートがあり、夜間(17時~8時)は施錠されます。冬季は閉鎖されます。

また、「森のきりん館」にて環境保全協力費(大人400円、小人200円)の支払いが必要です。

* 時間外に通行する場合、五十沢キャンプ場に要連絡(025-774-2142

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「裏巻機渓谷」は危険?装備と渡渉の注意点

\「裏巻機渓谷」の必須装備 /

◾︎ ヘルメット
◾︎ 防水の滑りにくい登山靴(or長靴)
◾︎ レインウェア

コースは断崖絶壁のため、ヘルメット必須。また、渡渉が4箇所あり、濡れた岩を歩くことも多いため、防水の滑りにくい靴が必要です。

地元のガイドさんが引き連れいた方々は、長靴でした。ガイドさん曰く、「ここは長靴が一番いい」とのこと。サイズの合った、滑りにくい長靴もおすすめ(5〜6km歩きます)。

雪解けや雨で水量が多くなると、渡渉ポイントで滝の飛沫を被ります。レインウェア(特にジャケット)は持参しましょう。

\「裏巻機渓谷」の注意点 /

◾︎ 雪解け・雨・雨上がりは増水で通行不可の可能性あり
◾︎ 断崖絶壁の道幅が細い箇所を歩く(すれ違い要注意)
◾︎ 不動滝への道は急な粘土質の箇所あり
◾︎ 渓谷で気温が低いため防寒着をしっかり

雪解けや雨で増水すると、通行不可になることもあります。特に、一番はじめの「割石沢」は水量が多いと危険です(滝の水を被りがち)。

訪れたときは雨上がりで(前日の夜まで降っていた)、当日の出発を1時間遅らせました。渡渉はできましたが、もう少し水量が多かったら通行困難でした。

コース全体が濡れおり、足元も滑りやすくなるため、何日か晴れが続いた日を推奨します。

雪解けや梅雨時期の5〜7月頃は増水することが多くなるため、季節も考慮した方がいいです。

"プチ下ノ廊下"といわれるように、コースは断崖絶壁です。危険箇所にはロープが張られていますが、全体的に道幅が狭いため(1人分くらいが多い)、すれ違いには十分ご注意を。樹木があるため、高度感はあまり感じません。

「不動滝」は下におりて見ることができますが、粘土質の滑りやすい急坂になっています。ご注意ください。

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【レポート】紅葉期の「裏巻機渓谷」を歩いてみた!

駐車場にある「みやて小屋」には、トイレがあります。駐車場は20〜25台ほどの規模。

「森のきりん館」のスタッフさんに増水のようすを聞いたところ、「今日はまだ行っていないのでわかりませんが、最初の「割石沢」の水量は多くなっていると思います。お気をつけください」とのことでした。

1〜2時間遅らせるだけでも水量が多少落ちつくので、無理はせず。コースタイムは2〜3時間なので、早朝出発をする必要はありません。

木々の間より「割石沢」の滝を眺める

広葉樹林が気持ちがいい遊歩道を歩きはじめて10分くらいで、最初の渡渉「割石沢」に到着します。

バシャバシャと音を立てながら、勢いよく流れていました。なんとか通行できそうなので、進むことに。

しかし、滝の飛沫がすごくて濡れるので、レインジャケットを着用。ミドルカットで靴の中までは濡れなかったものの、飛沫は結構がっつり被りました。

足元は水が流れているので、滑らないようにご注意を。


\ 下山時、少し落ち着いた「割石沢」/


コースは全体的にこのような道が多く、ロープが張られています。一人分の幅の道を歩いていくと、早速、例の「プチ下ノ廊下」のくり抜きに到着。結構序盤ですね。

樹木があり高度感はほとんどないですが、断崖絶壁なことは確か。

黒部の水平歩道も実際に歩きましたが(下ノ廊下までは行っていない)、本当に芸術的。どれほどの時間がかかる作業なのか。

昭和21年に完成した、「永松発電所」の水源確保のためにつくられた道とのこと。

\「水平歩道」のようすはこちら /

振り返る

くり抜きは一部ですが、渓谷ならではの道なので、やはり楽しいですね。

途中にある「不治心得の岩」に寄り道。スルーもできますが、鑑賞スポットになっています。

しっかり雨宿りができるほどの立派な岩。実際に、昔山仕事をしていた人たちが、悪天候のときに利用していたそうです。

緩やかな落ち葉の道はハイキング気分

2つ目の渡渉ポイント「坪池沢」に到着。ここも、少し増水していました。通常であれば靴を濡らさずにいけると思います。

紅葉ピークの1週間ほど前だったので、赤がまだ弱め。先に見える滝が3つ目の渡渉ポイントです。

渡渉後振り返った図

「大ヒド沢」の渡渉。ハシゴを下り、渡渉します。こちらも、通常は飛び石でいけると思います。

「大ヒド沢」は、少し人工的な滝ですね。

しっとり、ひんやりした渓谷美。起伏がハイキング程度なので身体が温まりにくく、立ち止まると寒いくらい。気温は10〜12度くらいで、昼頃に上がるということもなく。

「裏巻機渓谷」は、早い時間だと渓谷に日が当たりません。日が当たることで、紅葉と沢のエメラルドグリーンが最高潮に映えるので、10〜14時くらいの間に歩くのが一番いいと思います(秋)。

下って振り返る

数百メートルの絶壁が絶景

最後の渡渉ポイント「小滝沢」に到着。ここは、長めのラダーが垂れています。ブラブラと不安定なので、後ろ向きで慎重に。手で掴めるロープも垂れています。

おりた地点から見た「小滝沢」。細めの沢を跨いで、登山道に上がります。

この屏風岩を、角度を変えながら見るのがいい。景色もクライマックス感がでてきて、青空も広がって、気持ちがいい!

「裏巻機渓谷」は、巻機山を登ったあとに知り、ずっと気になっていました。巻機山や八海山とは紅葉のタイミングが異なりますが、魚沼まで来たら一緒に訪れてもいいですね。

「不動滝」の分岐に到着し、50mほど斜面を下りました。少し急な斜面で、最後の方は粘土質で滑りやすかったです。

しかし、おりて見る「不動滝」がすごい!増水で滝の勢いがましており、見応え抜群でした。

ここは滝壺で遊ぶこともできるようなので、夏は涼みポイント。今日はマイナスイオン(飛沫)がすごいので、休憩で留まることはできませんでした。寒かったし。

「不動滝」まで来れば「取水口」ももうすぐです。細いくぐり抜けポイントがありました。

エメラルドグリーンの沢が近づいてきたところで、「取水口」に到着!

ズバッとひらけた渓谷が目に飛び込んできます。下のコンクリート(四角いところ)まで下りることができます。

日が当たると渓谷美が一層・・・

到着はちょうど12時頃。太陽が雲に隠れたり出たりしていましたが、ちょうど日の当たる時間。11時台の方がよく当たりそうです。

紅葉のピーク時は、もう少し赤が加わる感じだと思います。短時間でこれだけの渓谷美を見ることができ、満足度が高い。

前日の「魚沼の里」で買った、"大吟醸どら焼き"でしばし休憩。その土地のお菓子を食べながら味わう自然、最高です。

日曜日でしたが、人はまばら。40分くらい「取水口」に滞在しましたが、他に人は来ませんでした。というか、みなさんすでに下山でした。やはり、11時前後に到着する人が多いようです。

渓谷に日が入らなくなってきて、来た道を戻ります。

最初の「割石沢」。朝よりも水量が多少落ちついていました。

「割石沢」の通行箇所の一段上のところによって、駐車場へ。

雪化粧した八海山。前日の雨は、巻機山や八海山では雪でした。

渓谷に入れるのは、11月中旬頃まで。それ以降は、渓谷でも雪が降るそうです。

往復2〜3時間の短いコースですが、1日歩いたくらいの満足度がありました。4回渡渉をして、断崖絶壁を歩いて・見て、不動滝を見て、最後に取水口の絶景。

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新潟のおすすめ寄り道スポット「魚沼の里」

八海山や巻機山など、魚沼周辺の山に訪れるときのおすすめ寄り道スポットが魚沼の里

広めの敷地内に、新潟の美味しい食べ物、美味しいお酒が集まり、「八海山雪室」の見学やお酒の試飲を楽しめます。

お酒が飲めなくても、美味しいものがたくさんあるのでぜひ。

私は2度訪れたことがあり、「長森」のお蕎麦と、「みんなの社員食堂」の定食をいただきました。

そば屋「長森」

そば屋「長森」はすごく人気なので、最初に行って名前を書いた方がいいです。売り切れるのも早いと思います。

十割蕎麦

めちゃくちゃうまい!

そば屋の隣には、新潟の美味しいお米でつくられたおにぎり屋巻カフェも。

みんなの社員食堂もおすすめ。食事処としては一番広く、席もたくさんあります。

油淋鶏の定食。ボリューム満点で、うますぎて、大満足!

八海山を使用したバームクーヘンや、どら焼きなどのお菓子もあります。

試飲をしていたお酒好きの方に聞いたところ、この「宜有千萬(よろしくせんまんあるべし)」という粕取り焼酎がとにかくうまい、とのことでお土産に。とても喜ばれました。

梅酒は試飲をしましたが、どれも美味しかったです。

「魚沼の里」では、"メモリアル焼酎「面向未来」"というものがあり、購入して最長5年、専用の棚に貯蔵できます。指定の年月に送ることができる、記念焼酎。

とにかく美味しいものがたくさんあるので、新潟の山に来たら、「魚沼の里」にぜひ寄ってみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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