2023.12.2(土)
天気:曇り ☁︎ → 晴れ ☀︎
気温:朝13〜15℃ / 昼18〜20℃
歩き人たかちです(@takachi_aiina)
記念すべき、テアラロア1日目。カイタイアから、滑り込みでシェアタクシーに乗せてもらい、トイレルヘッドの「Cape Reinga / ケープレインガ」へ。
岬から16kmトレイルが封鎖されており、「Te Paki Stream」からのスタート。果てしないビーチウォーク「90マイルビーチ」のはじまり。
▲ 歩行距離:25.7km
\ カイタイアまでの記録はこちら /
\「ケープレインガ」へのアクセス方法 /
起床15分のドタバタ出発!シェアタクシーで「ケープレインガ」へ
5時起床。準備をしているハイカーはおらず、ベッドに戻る。さすがに早いか、と2度寝。
6:15起床。寝過ぎたっ!と飛び起きて、トイレとキッチンへ。うーん、人がいない。まだ?もう行っちゃった?と心臓の鼓動を鳴らしながら部屋へ戻ると、中庭にザックを出しているハイカー発見。
挨拶すると、TAハイカー。しかも、シェアタクシー組!おそるおそる・・・
「シェアタクシー、一緒に乗せてもらえますか?」
「・・・6:30出発だ。あと5分、行けるか?」
「え、あ、Yes !」
「40ドル持ってるか?」
「Yes !」
「よし、急げ!」
「Thank you sooooo much !!」
ザックに荷物を片っ端から突っ込む。昨日洗ったものは生乾き。パッキングしている余裕はない。
会話が聴こえていたのか、ダンが「Good job!」の口パクと、親指をグッと上げてくれた。「See you again !」と、歪な形のザックを背中に部屋を出た。
起きてすぐ充電したiPhoneを忘れるところだった(コードを引っ張って抜いたため、先端につけていたOプラグを忘れてしまった、ことに後で気がつく)。
約3L分のペットボトルをいっぱいにして宿を飛び出すと、他3人はすでに準備万端。
シェアタクシーは4人乗りで、私は最後の1枠。なんという幸運。
TAハイカーは、朝話したブライアンだけだった。あとの2人は、昨日のチャリダーの男性と、バックパッカーの女性、ドイツのガラ。
40ドルを払い、乗り込む。ヒッチハイクに怯えていたため、安堵の「ふーーーーーーっ」とともに力が抜ける。
ちなみに、シェアタクシーの仕組みはよくわからない。3人でも40ドル、自分が加わり4人でも40ドル。予約のときに交渉するのだろうか?どこに予約するのか?(ビジターセンター「i-site」に聞けばたぶんわかる)
少しお喋りをしたあとは、カクン、カクン、とみんな首を揺らす。カイタイアから100km、1時間半のドライブ。
信号はほとんどなく、車も少ない。ニュージーランドは、街を抜けると100キロ制限。高速道路並みの速さで車が走っている。
途中、小雨がぱらつき、霧のトンネルを抜けて青空が見えてくる。丘の緩やかなアップダウンに身をまかせ、8時頃到着。金曜日の朝、車が4台あった。
ここまでヒッチハイクでくるのは、やっぱり大変そうだけど、冒険感は半端なさそう。
ザックを背負ったスタート写真を撮るべく、1人わざわざトランクから荷物を出して岬へ。
ドイツ人のガラに「When do you go start ?」と聞かれる。
うん?今日だけど?と思いつつ「Today.」と答える。しかし、渋い顔。もう一度、ゆっくり話してもらうも、やはり「When」。
ドイツ語からのGoogle翻訳を見せてもらうと「あなたはどこからスタートしますか?」だった。発音、絶対「When」だったけどな・・・ムズ。
ニュージーランド最北端「ケープレインガ」
「TOKYO」だけ、シールがベタベタに貼られている。あれ?いじめ?8475km。
スタート写真を撮っているのは私だけ。ブライアンに写真を撮るか聞くと、「いや、いい」と。あとの2人も撮らない。みんな、クールだな。
本来のスタート地点「Te Paki Coastal Track」。しっかりクローズされていた。見た目はなんともなさそうだけど。
海を眺めながらの第一歩、憧れたいたけど仕方ない。
シェアタクシーで15kmほど戻り、「Te Paki Stream RD」の終点、「Parking Sand Dunes」へ。ここで、ブライアンと私が下車。
20ドル札しか持っていなかったので、運転手さんにお願いして10ドル札に両替してもらいました。今日のキャンプ場は10ドルで、無人の現金払い。くずしておくのを忘れていました。
駐車場には東屋的なものがあり、トイレも。ヒッチハイク組は、ここでステルスキャンプをした、というハイカーも何人かいました。
本来はキャンプ禁止ですが、今シーズンは仕方ない。21時過ぎにテントを張り、明るくなる前に撤収。
起きたまんまの姿を整える。紙袋が油でシミシミになった、昨日のパンを食べながらパッキング。バナナを食べる暇もなく、ゴミを持ち歩くことに。
気がつかなかったけど、ブライアンはジーパン姿だった。TAハイカーにジーパンハイカーがいるとは。
異例のスタート!「Te Paki Stream」から90マイルビーチへ
Te Paki Stream-Mauganui Bluff campsite
準備が整い、10時頃スタート。一応、小径があったけど、草ボーボーで歩きづらい。裸足で川に入るも、砂が柔らかくて時間がかかる。
めんどくさくなって、やっぱり靴をはく。湿地帯の泥に足をつっこむとどうでもよくなり、最後は靴のまま川をバシャバシャ。めっちゃ砂が入った。
3〜3.5kmほど、川に沿って歩いていくと、視界に90マイルビーチが広がった。
サーフィンによさげな波が打ち寄せている。犬が車を追いかけて、ストレスフリーに走っている。窓から「Hi !」と、みんな手をあげてくれる。ここは、日本ではない。やっと、実感が湧いた。
90マイルビーチは、硬めの地面。とにかく広いので、満潮の時間でも難なく歩けます。
川がところどころ流れていて、いちいち足が濡れる。砂がこまかいから靴の中に入りこみ、ジャリジャリ歩く。90マイルビーチの川は、満潮・干潮はとくに気にしなくて大丈夫です。
少し先に、ブライアンではない男性ハイカーを発見。休憩を終えたところで、お互い「Hi !」と手をあげて挨拶。
BBQ味の歌舞伎揚的なもの。食感はいいけど、醤油味がいいな。何かとBBQ味が多く、正直飽きる(あと、チキン)。
朝の雲がどんどん消えてゆく。快晴の90マイルビーチは、なかなか辛そう。
歩きはじめは、荷物が重い。ニュージーランドのコーヒーを楽しみたくて、コーヒーミルを持ってきた。やっぱり、余計だったかな・・・豆を買っていないから、今はただのお荷物。
\ 愛用の「コーヒー器具」はこちら /
キャンプ地への分岐をいつの間にか過ぎていて、砂の丘を登っていった。植物がほとんど生えていないから、どこからでも入れる。
「Maunganui Bluff campsite」に到着
ブライアンと、先ほどの男性ハイカーはすでにテントを張っており、他にオートキャンプの車が3台。日陰はほぼなく、ペグの刺さりは、まあまあ。
中がベンチになっている、屋根つきの小屋があり、その横に「PAY HERE」。ここに10ドル札を投入。
水道があり、水もちゃんと出た。トイレの近くにも水道あり。念のため、手前の川で水を汲んだけど、要らなかった。トイレは水洗で、トイレットペーパーはなし。
テントを張り終えるとブライアンが来て、改めて挨拶。ブライアンはオーストラリアのハイカーだった。「いいテントだね、何g?」と、ギア談義。
「kg」を「キログラム」というのは面倒なので、海外の人は「ケージー」といいます。1kgなら「ワンケージー」。
\ テアラロアで使ったテントはこちら /
ニュージーランドの夏は、はじまったばかり。日没は21時過ぎ。子どもは夜まで遊んでいて、テントにサッカーボールを当てられた。刺さりが微妙なペグが不安定になり、しぶしぶ外に出る。
オートキャンパーが、大音量でポップな音楽を流している。22時を過ぎても、うるさかった。
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