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テ・アラロアのトレイルヘッド「Cape Reinga(レインガ岬) / Bluff(ブラフ)」へのアクセス方法!公共交通機関どこまで?ニュージーランドのヒッチハイク事情は?

Te Araroa

歩き人たかちです(@takachi_aiina)

Cape Reingaまでどうやって行こう・・・

テ・アラロアの最初の悩み。ヒッチハイクの経験がなかった私は、公共交通機関で行けるところまで行って考えることにしました。

TAのトレイルヘッドであるニュージーランド最北端の「Cape Reinga / レインガ岬」は、一応観光地ですが公共交通機関は途中まで。車のないTAハイカーはラスト100kmをどうするか考えなくてはなりません。

最南端「Bluff」へのアクセスはとても簡単です。問題はCape Reinga。南に歩くSOBOも、北に歩くNOBOもCape Reingaが懸念事項。

[ バスで行ける一番近い町からの距離 ]

◼︎ Kaitaia → Cape Reinga:約100km 
◼︎ Invarcargill → Bluff:約30km
*料金などはすべて2024年6月時点の情報です。変更されている場合があるため、最新情報をご確認ください
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ニュージーランドのヒッチハイク事情

公共交通機関が限られているニュージーランドでは、ヒッチハイクも交通手段の一つ。むしろ「ニュージーランドはヒッチハイクでどこにでも行ける」と思いました。旅人が道端でヒッチハイクをしている光景は普通のことで、ニュージーランドの人、ニュージーランドへの旅行者ともに快く乗せてくれます。

しかし、ヒッチハイクは100%安全が確保されているものではありません。多くはないですが、ヒッチハイクによる事件もあります。性別関係なくリスクはありますが、特に女性に関しては「やらない方がいい」という意見もあります。

幸い、自分を乗せてくれたのは良い人ばかりでした。しかし、実際に「良い人ばかりではないから気をつけてね」とか「100%信じてはいけないよ」などと警告を受けたこともあります。

TAハイカー(旅人)が受ける被害としては"ザックだけ持ち去られる"ということがたまにあるようです。ザックは基本的にトランクに積むため、下車した瞬間走り去られる・・・ようで。一緒に降りてトランクを開けてくれることがほとんどでしたが、このこともやはり注意を受けました。

この国に事件はあるのか?死んだ目をしてる人いなくない?というほど穏やかなニュージーランドなのでつい警戒心が薄くなってしまいますが、そのようなこともあるということは常に意識を。

初めてヒッチハイクをして人の優しさに触れ、一期一会の楽しさを味わったのも確か。ニュージーランドは親日家の人も多く、日本の映画やアニメ、漫画の話で盛り上がったり、「日本人を初めて乗せたよ!」と喜んでくれたり。公共交通機関が便利な日本では日常的なことではないので、ヒッチハイクは海外の旅の醍醐味でもあります。

南島ではヒッチハイクをしないとTA自体難しくなるため、結局やることにはなるかと(お金を気にしないなら迂回用のシャトルもある)。個人的には気をつけながら海外流の旅を楽しんでもいいと思います。

[ ヒッチハイクのコツ・注意点 ]

◼︎ サングラスは外してにっこり笑顔
◼︎ 身なりはできる限り清潔に
◼︎ 車が停まりやすい、路肩の広い場所で行う(路肩が狭いと邪魔なだけ)
◼︎ 17〜18時以降の夜の時間帯は避ける(リスク回避)
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「Cape Reinga」へのアクセス

① ヒッチハイク
② シェアタクシー
③ TAハイカー専用片道シャトル
④ 観光バスの片道乗車

Cape Reingaへのアクセス手段は主に上記4つ。大抵のハイカーはInter Cityのバスで「Paihia / パイヒア」「Kerikeri / ケリケリ」「Kaitaia / カイタイア」のいずれかの町に移動し、それぞれの方法を選びます。Cape Reingaに近い順は ① Kaitaia ② Kerikeri ③ Paihiaです。ちなみに、どの町にも大きなスーパーがあるので食糧の調達には困りません。

[ アクセス手段から町を選ぶ ]

◼︎ ヒッチハイク:Kaitaia(最短なら)
◼︎ シェアタクシー:Kaitaia
◼︎ TA専用シャトル:Kaitaia , Kerikeri , Paihia
◼︎ 観光バス:Paihia , Kerikeri , Kaitia

① ヒッチハイク

観光地なので天気の良い休日が狙い目!

Inter Cityのバスで行けるノースランドの最北端の町は"Kaitaia / カイタイア"Cape Reingaの手前約100kmの町です。

最短でヒッチハイクするならKaitaiaですが、オークランドからのバスはKeriKeriで乗り換える必要があるためKerikeriからヒッチハイクをするハイカーもいます。ケープレインガまでの道はどんどん単純になっていくため、ヒッチハイク自体はそこまで難しくないかと。

とはいえ、一番近いKaitaiaからでも約100km。ニュージーランドの最北端から最南端を最短距離で繋ぐ"ハイウェイ1号"が通っていますが、100kmを1回のヒッチハイクで辿り着けたらめちゃくちゃ幸運。

Kaitaiaからは3回程度、KeriKeriとPaihiaからは4〜6回程度乗り継いでレインガ岬に辿り着くのが平均的。Kaitaiaからなら運良く2回で行けたというハイカーもいましたが、ヒッチハイクは完全に運。開始時間によってはその日のうちに辿り着かず、野宿して翌日また再開なんてこともあるようです。

② シェアタクシー

◼︎ 所要時間:1時間半〜2時間
◼︎ 料金:$40(現金)←人数による?
◼︎ メリット:最安・最速
◼︎ デメリット:仲間がいないと高いだけ

結果的に私が利用した手段は"シェアタクシー"。費用をかける手段の中では最安、最速です。ヒッチハイクに抵抗がある場合はおすすめ。

Kaitaiaの安宿Beachcomberに泊まっていたハイカーとチャリ旅の何人かがシェアタクシーで行くと聞いて混ぜてもらいました。「Beachcomber」はTAハイカー御用達の宿となっているため、仲間探しには最適です。

同乗させてもらったシェアタクシーは4人乗りで一人$40(現金)。当日の朝急遽混ぜてもらうことになりましたが、3人でも$40だったようです(私は最後の1人だった)。6時半に宿を出発し、8時過ぎには岬に到着。めちゃくちゃスムーズでした。

急だったのでどこのタクシー会社かは不明ですが「Kaitaia Taxis」か「Northland Taxi Shuttle」あたりを使えるのかなと。「Northland Taxi Shuttle」の場合、ツアーだと$140/人(最少催行人数4人)になってしまいますが、通常のタクシー利用の料金はCape Reinga price on request "となっています。ニュージーランドの観光案内所「i-SITE」でシェアタクシーのことを聞けばすぐわかると思います。

シェアタクシーを利用したい場合、宿にいるハイカーに手当たり次第聞いてみるといいと思います(あるいは手当たり次第誘う)。私はシェアタクシーの存在を知らず、ヒッチハイクか…と緊張していたところ同室のハイカーにシェアタクシーのことを聞き(夜の21時過ぎ)、翌朝外でパッキングしているハイカーを見つけてギリギリ混ぜてもらいました。出発時刻も知らなかったため、起床15分後に乗り込むというドタバタスタート。

③ TAハイカー専用シャトル

◼︎ メリット:観光バスより早くて安い
◼︎ デメリット:最少催行人数あり
   ツアー会社    ◼︎  SAND SAFARIS「DuneRider」 

◼︎ Tuatua Rentals

運行期間 ◼︎ DuneRider:11〜3月
◼︎ Tuatua Rentals:通年?(要確認)
料金 ◼︎ DuneRider:$100
◼︎ Tuatua Rentals:問い合わせ
所要時間 3時間前後
運行の曜日 ◼︎ DuneRider:火・水・木
◼︎ Tuatua Rentals:問い合わせ
出発地  ◼︎ Dune Rider:Kaitaia 〜 Awanui周辺
◼︎ Tuatua Rentals:Kerikeri , Paihia
注意点 DuneRider:最少催行人数4人

ツアー会社がTAハイカー専用のシャトルを運行している場合もあります。ただ、シャトルの場合は最少催行人数が決められていることが多い(少人数制のツアーも)ため、運行されるかわからないのがデメリット。仲間を集めるならシェアタクシーの方が安くて速いのでおすすめ。

シェアタクシーの存在を知らなかったし、ヒッチハイクの経験がなかったので念のため予約をしていました。ダメならヒッチハイクをしようと。しかし、スタートから$100も使うハイカーはなかなかおらず、やはり中止の連絡が(予約は自分だけでした)。中止かも?の連絡が2日前、完全に中止の連絡が前日にきました。

前日にきた中止メール

中には「倍のお金を払うから運行してくれないか」と頼むハイカーもいるようです。それはお金に余裕のあるハイカーですが。確実にバスで行きたい場合は観光バスをおすすめします。

KeriKeriにあるTAハイカー御用達の安宿「Hone Hoke Lodge」では、10月(9月も?)出発のSOBOに対してケープレインガまでの送迎付プランがあるようです。見たところ詳しいことがHPには記載されていないようなので、要問い合わせ。KeriKeriではこの宿に泊まりましたが、TAハイカー割引もあり宿の雰囲気もとても良かったのでおすすめ◎オーナーがとにかくフレンドリーです。

④ 観光バスの片道乗車

◼︎ メリット:中止にはならない?
◼︎ デメリット:高価、時間がかかる
*片道乗車可能かは各ツアー会社にお問い合わせください。不可の場合もあるようです
ツアー会社 ◼︎ Dune Rider
◼︎ GrateSights
◼︎ Northland Taxi Shuttle(*最少催行人数4人)
◼︎ Inter City
出発地 ◼︎ DuneRider:Kaitaia , Awanu , Doubtless Bay エリア
◼︎ GrateSights:Paihia , Kerikeri
◼︎ Northland Taxi Shuttle :問い合わせ
◼︎ Inter City:Paihia
料金 ◼︎ DuneRider:$130(Kaitaia , Awanui)
◼︎ GrateSights:$175(2024年10月〜の価格)
◼︎ Northland Taxi Shuttle:$140
◼︎ Inter City:$165
  ツアー時間  (往復)   平均10〜11時間
*Cape Reingaに何時到着かは不明
  運行日   各ツアー会社で要確認
(*夏季・冬季で異なる場合あり)

一番高価な手段ですが、中止や事件のリスクは少ないので確実で安全な方法。利用する場合はツアー会社に"片道乗車"をお願いするようです。片道乗車が可能かはツアー会社によるようなので要確認。片道乗車でも料金は変わらないので、ちょっと損した気分になりそうですね。

ツアー会社は他にもあると思いますが、大手は「Dune Rider」「GrateSights」「Inter City」。中でも「Dune Rider」は他よりも安いため人気のようです。

私が出会ったハイカーはみんなヒッチハイクかシェアタクシーだったので、観光バスを利用したという話は聞きませんでした。個人的には90マイルビーチに先にバスで乗り込むのはちょっとつまらないなと思い、この手段は考えていませんでした。

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「Bluff」へのアクセス

① ヒッチハイク
② シャトルバス
③ 徒歩

南島のトレイルヘッド「Bluff」はCape Reingaよりも簡単に辿り着けます。おすすめはヒッチハイク。

① ヒッチハイク

◼︎ 所要時間:20〜30分
◼︎ 距離: Invarcargill中心地から約30km

「Bluff」への(からの)ヒッチハイクはめちゃくちゃ簡単。約30km手前の大きな町"Invarcargill / インバーカーギル"までインターシティのバスが出ており、乗せてもらえればほとんど乗り継ぐことなく20分程度で到着します。Bluffからはスチュアート島への船が出ているため、交通量もそれなりにあります。

「インバーカーギル」のことを地元の人たちは「インバカーゴ」という愛称で呼びます。乗せてもらったときも「インバカーゴね!」と。知っておくと会話がスムーズかも。

私はCape ReingaからスタートしたSOBOなのでBluffはゴール地点。Invarcargillに戻るための最後のヒッチハイクはTA史上最速でした。宿を出ると同時に発車した車にヒッチハイクをしたら成功。毎日のようにハイカーがヒッチハイクをしている地域です。

すぐに帰国するハイカーはQueenstownやChristchurchまでヒッチハイクをしていました。どちらの方面にも交通量の多いハイウェイが続いているため、難しくないと思います。自分を乗せてくれた方はChristchurch在住でした。

② シャトルバス (予約制)

 

   運行会社       Catch A Bus South   
料金 $30
所要時間 20〜30分
運行期間 通年

Invarcargill〜Bluff間はシャトルバスが1日5便も出ています。スチュアート島への船が出ているため強い。しかし、20〜30分の乗車で$30は高い。

SOBOの場合TA中に何度もヒッチハイクをしているので、この距離で$30払ってシャトルバスに乗るハイカーは周りにはいませんでした。NOBOの場合、初めてヒッチハイクを試みるにはちょうどいい距離だと思います。

③ 徒歩

Invarcargill〜Bluffは約30kmなので徒歩も可能。ずーーーっとロードなので、あまりおすすめはしません。がっつりTAルートなので、SOBOでもNOBOでもなんか微妙ですね。"最悪歩ける"くらいの気持ちで。

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まとめ

ニュージーランドの最北端・最南端であり、TAのトレイルヘッドである"Cape Reinga""Bluff"へのアクセス方法をご紹介しました。個人的なおすすは・・・

◼︎ Cape Reinga:ヒッチハイク or シェアタクシー
◼︎ Bluff:ヒッチハイク

100%安全ではないと理解していても、一度ヒッチハイクをすると結構やみつきになります。おおらかで優しいニュージーランドの人たち、ニュージーランドに訪れているさまざまな国の旅行者との触れ合いが楽しいです。

17時以降はヒッチハイクをしないなどMyルールをつくりつつ、海外ならではの交通手段と一期一会を楽しむのも悪くないと思います。

Cape Reingaへのアクセス方法はTA公式の"トレイルノート"にも記載されています。ただ、情報が更新されておらず古い場合もありますので要事前確認。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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