歩き人たかちです。
とりあえずモンベルに行こう!
何を買っていいのか、何から始めればいいのかわからないときのフレーズ。国内総合アウトドアメーカーとして"モンベルに行けば大丈夫"という信頼感は大きいと思います。
かくいう私も、全身モンベルから始まりました。学生でお金がなかったということもありますが、コスパの良さもモンベルの魅力。少しでも出費を抑えたいという人の強い味方モンベルで、はじめに揃えるべきアイテムをチョイスしました。
これから山をはじめてみようかな?という方の参考になれば幸いです。
*2023.10現在の価格を表記しています。また、Women’sとMen’sで価格が異なる商品もあります。
モンベル HP
代用できるものは代用する
形から入るタイプの人もいますが、登山用品を一式揃えようとすると結構なお金が必要です。私自身、親戚の伯母さんに使わなくなったものをいただいたり、古着屋で探したりしながら必要なものを揃えていきました。
はじめから必須のものもありますが、代用できるものは代用して、少しずつ自分に合うものを揃えればいいと思います。
素材や機能は必ず確認すべきですが、ユニクロやワークマンで代用できるものも多くあります。例えば、パンツや手袋、帽子、防寒用のジャケット類など。登山を続けたいと思ったら、登山中に不快感を感じたものから変えていけばいいかと。
ただ、アウトドア分野で波に乗っているワークマンを実際に見てみると、やはりアウトドアメーカーには劣るという印象。当たり前のことですが、キャンプにはいいけど本格的な登山で考えると「うーん」というアイテムが多いです。しかし、これでこの価格はすごい・・・という製品もあるので、とりあえず山を経験してみたいという方にはいいと思います。
登山の沼にハマれば買い替えることになると思いますが、防水・防寒の手袋などは愛用者も多いし、逆にワークマンの方がいいというものもあるかと。
最初から揃えるべきもの
登山の三種の神器のいえば"登山靴・ザック・レインウェア"ですが、それだけでいいわけではなく、逆に山によっては様子見でいいかなと思うものも。
[ 個人的に揃えた方がいいというもの ]
◼︎ 化繊シャツ
◼︎ レインウェア
◼︎ 登山靴
◼︎ 靴下
◼︎ ヘッドランプ
アンダーウェア
登山ウェアでの隠れ重要アイテムが"アンダーウェア"。見逃されがちなアイテムですが、一番肌に近いからこそ重要です。アンダーウェアの有無で登山中の快適度はかなり左右され、低体温症などのリスクも減ります。
ユニクロのエアリズムやヒートテックを着用する人もいますが、そもそも"街着"としてつくられているため登山には不向きです。吸水速乾の素材だとしても、それは"街レベルの発汗量"に対応する程度。アウトドアメーカーのものとは繊維の加工方法も異なり、登山レベルの発汗量を処理することはできません。さらに、ヒートテックは簡単にいうと、水蒸気(汗)に反応して発熱する仕組みなので"動くほど熱を発して発汗を促し乾かない"という最悪の状態に陥ります(自分も痛い思いをしました)。
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「ジオライン L.W.」シリーズ
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出典:モンベル
ジオライン L.W.ラウンドネックシャツ Women’s ¥3,520(税込)
気候のいい春や秋に登山をはじめる場合におすすめするのは「ジオライン L.W.」シリーズ。中厚手や厚手は使う時期が限られてしまうため、オールシーズン使える"薄手"がおすすめです。
吸水・速乾・保温性のある、薄すぎず厚すぎない適度なアンダーウェア。キャミソール・タンクトップ・半袖・長袖と種類も豊富。長袖を1枚持っておくと便利です。
他メーカーが¥5,000〜7,000ほどする中、とてもリーズナブル。細かい機能を比較するとメーカーごとに違うし、素材も違う。最終的には自分の体質やスタイルに合うものを探す旅になりますが、機能性も十分なので「アンダーウェアってどんなもの?」というお試しの1着にはモンベルがおすすめ。普段使いもできるので損はしません。
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「クールメッシュ」シリーズ
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出典:モンベル
ジオライン クールメッシュUネックTシャツ Women’s ¥2,750(税込)
夏山からはじめる場合は「ジオライン L.W.」よりさらに薄い「クールメッシュ」シリーズもおすすめ。
ただ、夏山の場合は発汗量により着心地(快適性)が大きく変わります。アンダーウェアではモンベル、ファイントラック、ミレーあたりが一番使われていると思いますが、夏山用は自分の体質に合わせて吟味するのが吉。
自分はモンベルの「クールメッシュ」シリーズを愛用。
以前、ファイントラックのスポーツブラを使用していましたが肌が痒くなってしまい、それ以降使っておらず。生地が新しくなっているので、また試したいと思っています。ミレーの有名なアミアミ「ドライナミック」は実際に使ったことはありませんが、実物を見て生地の厚さが気になりました(暑そう)。
「クールメッシュ」も肌触りが苦手という人もいると思います。肌に直接触れるものなので、試着は絶対にした方がいいです。
モンベルのアンダーウェアについては下記記事にまとめています。
化繊シャツ
身体をドライに保ち、汗冷えを防ぐためには"レイヤリング(重ね着)"がとても大切。アンダーウェアで吸い上げた汗を素早く外に逃すため、上に着るシャツにも吸水速乾性がないと意味がありません。
Tシャツ類はスポーツ用でも代用できますが、登山用は"とにかく素早く吸水拡散させること"に優れているため、より快適です。モンベルのシャツは高コスパなので、これは一着用意してもいいかと。
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ウィックロンTシャツ
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WIC.T 男女兼用/女性用
¥2,860(税込)
モンベルで一番のおすすめアイテムと言っても過言ではない「ウィックロンTシャツ」。
吸水速乾性に優れ、日本のジメジメした嫌な汗が溢れ出す夏でもサラリとドライに着ることができます。いろいろなメーカーのTシャツを試しましたが、ドライ感、汗濡れによる色変わり、耐久性に関しては本当に優れていると感じます。
それでいて2,000円台という安さ。10年近く着てようやく毛玉ができてきたなという感じですが、ヨレや破れ、ほつれはなくコスパ最強。耐久性が良すぎて捨てるタイミングがわからないほどです(溜まる一方なので買いすぎ注意)。
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「WIC.ドライタッチ」シリーズ
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出典:モンベル
WIC.ドライタッチショートスリーブシャツ Women’s ¥5,610(税込)
Tシャツではなく襟シャツがいいという方には「WIC.ドライタッチ」シリーズがおすすめ。半袖、長袖両方あります。
生地が凸凹していて肌離れが良く、シャツの中では一番ドライに感じます。夏山でも使い倒したお気に入り素材。シワにもならないので、仕事着としてもおすすめ。
山シャツに関しての詳細は下記記事をご覧ください。
レインウェア
登山の重要アイテムである"レインウェア"。代用は難しく、機能性によって快適性が大きく変わるので、ヘタに選べないアイテムです。
天気予報の精度が上がっているとはいえ、外れることも当然あります。近年は異常気象も多く、夏山の雷雨は当たり前。温暖化により、これからは雨が増える一方だと言われています。
モンベル独自素材なら「レインハイカー」、ゴアテックスなら「ストームクルーザー」が個人的なおすすめ。
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レインハイカージャケット/パンツ
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出典:モンベル
ジャケット¥11,000(税込)
パンツ¥7,920(税込)
「レインハイカー」はモンベルのレインウェアで一番リーズナブルですが、独自素材の"ドライテック"の中では機能性と重量のバランスがいいモデル。
上下揃えても2万円以内。耐水圧や透湿性はゴアテックスに比べると劣りますが、使用頻度が高くなければそこまで気にならないかと。
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ストームクルーザージャケット
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出典:モンベル
ジャケット¥25,300(税込)
パンツ¥16,500(税込)
ゴアテックスの高機能モデルなら、やはり定番の「ストームクルーザー」。機能性と強度において一番バランスがよく、安心して使えるモデルです。
フードをしまえるモデルが数年前に復活。自分が一番はじめに購入したレインウェアはストームクルーザーでしたが、フードをしまえるデザインでした。基本的にフードは被るので、これはお好みで。
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レイントレッカー
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出典:モンベル
ジャケット¥17,600(税込)
パンツ¥11,800(税込)
「レイントレッカー」は以前ゴアテックスではありませんでしたが、現在は"ウィンドストッパー(防水仕様)"が使用されています。
防水ですが通常のゴアテックスに比べると耐水性が劣るため、ゴアテックスの中ではリーズナブル。ジャケットだけでもゴアテックスがいいという場合に選びやすいモデルだと思います。
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メンテナンスをしっかりすれば10年くらいは持つので(使用頻度による)、登山を続ける前提であれば高機能モデルをおすすめします。しかし、年に数回だけ、日帰りや1泊がメイン、雨の日は避けるなどの場合は、無理して高機能モデルにしなくても大丈夫。安いものが悪いというわけではありません。"悪天時の行動をどれだけ快適にするか"なので、長めの縦走や雨の日もガンガン行くという場合には高機能モデルがおすすめ。
自分の場合、屋久島のためだったのでジャケットはゴアテックスのアウトレット品(アウトレット品の場合、多少経年劣化が進んでいることは受け入れる)。そして、パンツはモンベル独自素材のリーズナブルなモデル(サンダーパス。当時一番安かった)にしました。
現在は「トレントフライヤージャケット」と「バーラサイトパンツ」を使用していますが、どちらも軽量なモデルのため強度が弱い。破れを補修しながら使用しています。
登山靴
靴は合う合うわないが激しいため、いろいろなメーカーを試すのがベスト。モンベルにはモンベル製品(+ASOLO製品)しか置いていないため、石井スポーツや好日山荘など多くのメーカーを取り扱っているお店がおすすめ。
ネットの方が安いことも多いので、時間に余裕があれば店舗で試し履きをしてネットで買うのもありです(やりがち)。
近郊低山からという場合のはじめの一足には"硬すぎず柔らかすぎないミドルカット"がおすすめ。
ミドルカットといえど硬さはいろいろ。全体的に硬い靴は不安定な足場(岩場や木の根)でも安定感があり、サポート力が強いため捻挫予防になります。しかし、硬い分自由度が低くなり、ソールが曲がりにくいため平坦な道(木道や林道)では少し歩きづらい。
逆に柔らかいとサポート力が下がり、岩場では不安定に。しかし、曲がりやすい分普段の歩行に近い歩き方ができるため、ガチガチの登山靴よりも歩きやすい。
それぞれメリット・デメリットがあるため、ハイキング〜低山、少し岩場のあるような山で幅広く使うなら"硬すぎず柔らかすぎないミドルカット"が最初の一足にちょうどいいと思います。里山歩きやハイキングメインであれば、ローカットでもOK。
モンベル製品で上げるとしたら・・・
出典:モンベル
◼︎ マウンテンクルーザー400
◼︎ マウンテンクルーザー600
ミドルカットなら350〜450gあたりが軽量モデル(男女、サイズにより前後。Men’sなら500g以下)。重量は身体の中心から離れるほど感じやすく負担になるため、中心から一番遠い足は軽い方が断然楽(ザックのパッキングで中心の背中側に重いものを配置するのはそのため)。
靴はモンベルが特別リーズナブルというわけではありません。キャラバンやサロモンなど、1万円台で買える靴も多々あります。自分の場合、サロモンが結構足に合いやすいのでお世話になっています(サロモンはネット購入が安い)。
靴のソールは使っても使わなくても経年劣化し、寿命は4〜5年。見た目は綺麗でもいきなりソールが剥がれる可能性もあるため、アウトレット品には要注意。というか、靴はアウトレットで買わない方がいいです。ソールの張り替えは片足1万円ほどかかります(モンベルの場合)。
靴下
出典:モンベル
メリノウールトレッキングソックス
¥1,980(税込)*女性用あり
とりあえず1足買うなら"ウールの中厚手 or 厚手"がおすすめ。登山靴は実際の靴下を履いた状態でぴったりフィットが望ましいので、靴と靴下は同時に選ぶのがベスト。
足は汗をかきやすい部位。水滴より水蒸気の"蒸れ"なので、吸湿性が高いウールがおすすめです(化繊は吸水性)。肌触りも化繊より断然◎
厚手は吸湿のキャパが大きく、クッションの役割も高い。しかし、厚手により靴が窮屈になって痛みを感じる可能性もあるため、厚さは靴との相性で選択を。
年齢を重ねると足裏の脂肪が減るため、その意味で厚手がいい場合もあります。
出典:モンベル
メリノウールトレッキング5トゥソックス
¥2,310(税込)*男女兼用のみ
5本指が好きな方にはこちらもおすすめ。足をよりドライに保つことができ、指が独立することで踏ん張る力も発揮されます。
ワークマンにもアウトドアに使えそうな靴下がいろいろあるようなので、素材を確認した上で日帰り登山に使用するのはありかと。
ヘッドランプ
登山の必須装備として目立たないギアが"ヘッドランプ"。なぜか忘れ去られていることが多いですが必須です。日没を迎えてしまい、ヘッドランプがないことによる遭難の事例は多くあります。道迷いや体調不良、怪我などにより予定通り下山できないこともあるため、ヘッドランプは必ず。防災用にもなるため、持っていて損はありません。
暗い山道を歩く前提であれば200ルーメン、予備や万一の場合用なら100ルーメン前後の明るさはほしいところ。ただ、照射角度などで照らせる範囲や実際の見え方は結構変わるので「ルーメンが高い = 明るい」というわけではありません(このあたりはまた詳しく記事にします)。
出典:モンベル
パワーヘッドランプ¥3,190(税込)
300ルーメンの明るさで、暗い山道を歩くのに十分。富士登山で深夜出発する場合もこちらを。雨に対する防水性も問題ありません。電池式と充電式があり、個人的には充電式がおすすめですが、防災時には電池式の方が役立つと思います。
出典:モンベル
コンパクトヘッドランプ¥2,420(税込)
夜間行動は基本的にせず、もしものために持ち歩くなら「コンパクトヘッドランプ」でも。最大60ルーメンなので、積極的に暗い山道を歩く場合にはおすすめしません。また、これよりさらに低い「ミニヘッドランプ」は地図を見たり、消灯後トイレに行くというレベルの明るさです。
高尾山など観光客の多い山では、ヘッドランプや懐中電灯を持っていない人がとても多いです。ロング縦走やダイヤモンド富士で日没後の下山をしたとき、明かりなしで1号路を下山している人がたくさん・・・街灯が下まであると思っていたのかと。
スマホのライトで下山している人もいましたが、充電問題もあるので使っていない人も。ヘッドランプを点けて歩いている自分の後ろを明らかに着いてきている人が何人かいました。高尾山といえど山は山。ヘッドランプは必ず!
一式揃えるなら?(追加アイテム)
山によっては代用品でいいけれど、一式揃えたいという場合のアイテムを。
ザック
はじめに登る山が屋久島(雨が多い)やアルプスならしっかりしたザックがほしいところですが、短時間の近郊低山ならとりあえず手持ちのリュックで試してみても。自分も、高尾山をちょっと歩きに行くときはマンハッタンポーテージのリュックを使っていました。
ザックは、靴と同じく合う合わないが激しいギア。背面長の関係で"おすすめ"や"人気"で選ぶのは難しいです。自分の場合、身長が147cmで背面長は39〜40cm。例えば、モンベルの女性用は背面長が45cmで統一されているため合うものがありません。背面長以外にも背面パッドやショルダーとの相性があるため、ザックは必ずお試しを!
◼︎ 山小屋1泊:30L前後
◼︎ テント泊:35〜50L(人によりかなり違う)
パンツ
パンツはスポーツ用品などで代用しやすいアイテムだと思います。ユニクロやワークマンでも登山に使えそうなパンツは多々ある。足は常に動かすので、ストレッチ性や足さばきの良さが重要になるアイテムではありますが、意外にジャージが歩きやすかったりもするのでコットンのチノパンやジーパンでなければ。
厚さはオールシーズン使える"薄手"がおすすめ。アンダーウェアと同じく中厚手や厚手は使う時期が限られるので、寒ければタイツを足すなどで対応すると使いやすいです(寒がりな方は秋〜春は中厚手でも。ただ、夏使うには暑いです)。
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クリフパンツライト
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出典:モンベル
クリフパンツライト Women’s ¥7,920
全体が縦横に伸縮する"2wayストレッチ"で、クライミングにも最適なパンツなのでとにかく履き心地抜群。さらに、股下にはマチもあるため足上げにストレスがかかりません。
細すぎず緩すぎずのデザインで、寒い時期は中にタイツを履いても窮屈ではなく使いやすいパンツです。中厚モデルもあります。
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ガイドパンツライト
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出典:モンベル
ガイドパンツライト Women’s¥8,360
以前は「リッジラインパンツ」という商品名でしたが、モデルチェンジで変更されました。
私自身、モンベルの中で一番気に入って長年使っていたパンツです。生地色が濃くなっているお尻〜前腿〜膝の部分が"2wayストレッチ"になっていて、足上げや屈んだときにストレスはかかりません。
クリフパンツよりも細身のデザイン(モンベルでは一番細身)で、シルエットもいい。個人的にかなりおすすめのパンツ。
防寒着
保温力・重量・機能性などを抜きにすると、防寒着も日帰りなら代用しやすいアイテム。レインウェアも防寒着になるため、はじめは手持ちのフリースやダウンで試してもいいと思います。
アウトドア用で考えるなら、個人的なおすすめは"化繊の中綿ジャケット"。フリースやダウンもいろいろ使いましたが"行動と保温"を両方考えた場合、化繊ジャケットが一番使いやすいと感じています。
メリット | デメリット | |
ダウン | ・保温力が高い ・軽量コンパクト |
・濡れに弱い(行動中NG) ・メンテナンスが面倒 |
化繊 | ・濡れに強い(行動中OK) ・洗濯機で洗える |
・ダウンに比べると保温力は劣る ・ダウンより嵩張る |
フリース | ・汗抜けがいい | ・嵩張る |
機能性・携行性・メンテナンスのしやすさ、すべてにおいて化繊ジャケットはバランスがいい。保温力に対する重量は天然素材のダウンには劣りますが、化繊の中綿の進化もすごいです。今では、オールシーズン化繊ジャケット派になりました(雪山はダウンも持ちます)。
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化繊ジャケット
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出典:モンベル
U.L.サーマラップパーカ Women’s
¥1,7270
モンベルの名品の一つだと思っている「U.L. サーマラップパーカ」。U.L.ではない「サーマラップパーカ」もありますが、オールシーズン使いやすいのは薄手の"U.L."の方。
触った感じは「ちょっと薄いかな?」と思いがちですが、これが結構温かい。そして、行動着としての厚さがちょうどいい。寒ければレインウェアを羽織ればいいので「暑くて着る場面が少ない・・・」とならないように薄手をおすすめします。
フリースよりも防風性があり、しかし、背中からしっかり蒸れを放出してくれる。オーバーヒートになりにくいため、晩秋〜冬にかけては本当に重宝しています。冬山でも使いやすいし、スキーやスノボにもおすすめ◎
フードの有無はお好みで。自分は、雪山以外では一番外に着るアウターとなるためフードありにしました。フードが重なると邪魔なので、中間着とアウター、使い方の頻度で選ぶといいと思います。
詳しくは下記記事で紹介しています。
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ダウンジャケット
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出典:モンベル
スペリオダウンパーカ Women’s
¥18,700
ダウンをリーズナブルに選ぶなら、薄手の「スペリオダウンパーカ」がオールシーズン使いやすいモデル。秋冬メインなら「ライトアルパインダウンパーカ」「パーマフロストライトパーカ」などがおすすめ。
出典:モンベル
プラズマ1000ダウンジャケット Women’s
¥2,7390(税込)
もし予算に余裕があるなら、個人的には「プラズマ1000ダウン」がおすすめです。"1000フィルパワー"という最高級のダウンを使用しているため、薄くて軽いのに温かいという優れもの。夏山でも荷物の負担にならないため、重宝します。
ダウンは品質で温かさが結構変わるので、いいものを買っても損はありません。普段使いもしやすいです。
出典:モンベル
イグニスダウンパーカ Women’s
¥34,100(税込)
フードありが良い場合は「イグニスダウンパーカ」。こちらは"ゴアテックスウィンドストッパー"が使用されており、薄手ながら防風性抜群。防滴なので、多少の水濡れにも対応できます。アウトドアのダウン特有のテカリがないマッドなデザインなので街着にも◎
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フリース
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出典:モンベル
シャミースジャケット Women’s
¥6,270(税込)
3シーズンメインで選ぶなら「シャミースジャケット」が使いやすいです。薄手なので嵩張りも少なく、携行しやすいモデル。
自分は冬場もこれを使っていましたが、秋冬メインでもう少し厚みがほしいという場合は「クリマプラス100ジャケット」か「クリマエアジャケット」がおすすめ。それ以上厚手になると使う場面が限られるため、薄手・中厚手モデルにレインウェアなどを足して防寒した方がいいです。
"ライニング"というナイロンの裏地で防風性を高くしているモデルもありますが、蒸れが抜けづらくなります。熱がこもって暑くなりやすいので、行動着として使う場合はライニングではないタイプがおすすめです。
出典:モンベル
トレールアクションパーカ Women’s
¥8,800
モンベルの名品「トレールアクション」シリーズ。晩秋〜冬の低山〜雪山までとても使いやすいアイテムです。シャミースジャケットに比べると重さと嵩張りがありますが、ストレッチ性抜群で身体にフィットすることで保温性も優れています。パンツや手袋のラインナップもあり、すべておすすめ。
「トレールアクション」シリーズの詳細は下記記事をご覧ください。
グローブ
暖かい季節の近郊低山のときは「あ、忘れた・・・」なんてこともありますが、寒い季節は必須。春と秋は特に、暑い寒いに上下されますが"一枚羽織ろうか迷っているとき手袋をはめるとちょうどよくなる"ということもしばしば。手首足首など"首"を温めることも大事ですが、末端も大事。
モンベルには何種類あるの?というほどのグローブがありますが、個人的にいいと思うものをいくつか。
出典:モンベル
メリノウールグローブ タッチ
¥2,200(税込)
オールシーズンおすすめの薄手のウールグローブ(男女兼用)。単体使用からインナー手袋まで幅広く使いやすいモデルです。しかし、モデルチェンジでXSサイズがなくなってしまい、手が小さい方には合わない可能性も…
子ども用にもあるのでそちらを使う手もありますが(大人用の半額)"子ども用はタッチパネルに対応していない"という罠があります。
出典:モンベル
ウィンドストッパーライトトレッキンググローブ ¥3,630(税込)
"ゴアテックスウィンドストッパー"の防風性が高いモデル(男女兼用)。中厚手に「ウィンドストッパー トレッキンググローブ」があり、その薄手バージョン。どちらもおすすめですが、ライトはよりフィット感が◎
透湿性もありますが、風を意識したモデルなので上記のウールグローブの方が蒸れ感は少ないです。
出典:モンベル
トレールアクション グローブ Women’s
¥2,750(税込)
防寒着の項目で名品だと紹介した「トレールアクション」シリーズの一つ。自分も秋冬に愛用している中厚手の手袋。ストレッチ性が抜群で操作にストレスがありません。また、フィット感がいいので保温力も◎
雪山でウールの手袋単体だと雪がつきますが、こちらはつかないので晴れて風が穏やかな雪山では単体使用もしています。手首のストレッチがいまいちで、人によっては手の入れづらさを感じるかもしれません。
出典:モンベル
WIC.クールライトグローブ Women’s
¥2,420(税込)
夏の日焼け対策には通気性のいいクールグローブ。とはいえ、夏は手袋一つも暑いので、持ち歩いてはいましたが結局使っていたのは真夏以外の少し肌寒いとき。日焼け対策の手袋はなかなか悩ましいですね…
滑り止めも特に何もない簡易グローブ。この素材に滑り止めがついた「クールグローブ」もあります。
グローブは指先の余りなど、フィットしていないと操作性が悪くなります。細かい作業にイライラしたり、タッチパネルに反応せずイライラしたり・・・モンベルは女性用のつくりが多いため、手が小さい方の味方です。
あると便利なアイテム
トレッキングポール
トレッキングポールは、体力に不安がある・膝に不安がある・下りが心配という場合にはとても有効です。
はじめから必須なアイテムではありませんが、登山では膝に大きな負担がかかるため、できる限り身体への負担を減らしたい場合は揃えるといいと思います。2本使いが一番バランスがいいですが、1本からはじめるのもあり。
ただ、ストックに頼りすぎると登山の筋力やバランス力が鍛えられないので、荷物が重いときや下りメインなど適度に使うとよいです。
出典:モンベル
アンパインポール ¥6,930(税込)
モンベルも商品によって結構値上がりしており、トレッキングポールもその一つ。以前に比べて1,000円以上値上がりしているので、必ずしもリーズナブルとは言い難くなってきました。
トレッキングポールのブランドでは「SHINANO(シナノ)」や「LEKI(レキ)」が有名で、同じような価格、あるいはそれ以下のモデルもあるので、機能性などを比較して選択するといいと思います。
ポールの選び方などは下記記事をご覧ください。自分が使っているものはモンベルの少し特殊なタイプ。軽量コンパクトで頼るような使い方はできませんが、身体への負担を少し減らしたいという方にはとてもおすすめ。
魔法瓶
秋〜春は特に、お湯を持ち歩くと休憩時に身体を温められてホッとできます。バーナーを使わなくてもカップラーメンやアルファ米の簡単な調理ができるため、保温力の高い魔法瓶が一つあるととても便利。
出典:モンベル
アルパインサーモボトル 0.5L
¥4,400(税込)
巷で"神ボトル"といわれるモンベルの名品「アルパインサーモボトル」。これは本当におすすめです。
最初の一本なら無難に0.5Lが使いやすいですが、いつも一緒に歩くパートナーがいるなら0.75L、雪山では0.9Lなど、人数や山によって選択できるのもモンベルのいいところ。
自分は0.35Lを珈琲用、0.5Lをお湯用として愛用。0.35Lは仕事や散歩にも使いやすい大きさで、普段使いにも重宝しています。旧モデルは底部分の滑り止めのゴムが取れやすくて微妙でしたが、モデルチェンジで改善されたようです。
出典:モンベル
交換用アクティブリッドM ¥880(税込)
*ボトルサイズによりMかL
直飲みできるタイプも販売されていますが、蓋だけの販売もあり。こういうところがモンベルですね。
山の魔法瓶といえばTHERMOSの「山専ボトル」が有名どすが、同じような保温力で価格が1,000円以上違う。モンベルの「アルパインサーモボトル」はコスパ最強です。
気になっている高コスパ製品
ワークマン「トラベルシェルパンツ」
出典:WORKMAN
耐久撥水トラベルシェルパンツ¥1,900
「これめっちゃいいよ〜」と聞いて気になっているトラベルシェルパンツ。おすすめしてくれた人は登山で使うわけではなく、山小屋や温泉後の着替えとして使用。履き心地に加え、軽くて持ち運びがとてもいいとのこと。
夏山のパンツとして使うには暑そうですが(もっと軽くて薄くて涼しいモデルがあるため)、夏以外の日帰りハイクにはいいのではないかと思っています。ただ、人気アイテムなので教えてもらったときにはほぼ売り切れ状態。実物は見たので、来年再販されたら試してみたいなと。
「TEMRES」のグローブ
コスパがいい、操作性がいいなどで登山でも使っている人が多い作業用手袋の「防寒テムレス」。それが、2019年に「TEMRES」としてアウトドア向けのブランドになりました。
試そうと思ったまま何年も経っていますが、雪山用のオーバーグローブとして使いやすそうだなと。
インナー手袋との相性や操作性などでいまだにしっくりくるものに辿り着いておらず、一番最初に購入したモンベルのオーバーグローブを使い続けています。過酷な環境では限界があると思いますが、晴れ狙いの日帰りメインならいいかなと。
内側にパイル地のない雨用などもラインナップされているので、レイングローブお探しなら。一番安いのはもともとの「防寒テムレス」ですが。
ショーワグローブ株式会社
レンタル品で試すのもあり
「とりあえず登山を体験したい」いう場合、レンタル品からはじめるのもあり。特に、冬山の装備は高額なので、ちょっと興味ある程度ならレンタルが便利です。
◼︎アウトドアギアレンタル「そらのした」
◼︎ フィールド&マウンテン「やまどうぐレンタル屋」
◼︎ KOBE OUTDOOR
◼︎ MOUNT UP
富士山や屋久島など、地域や山に特化したレンタルサービスもあります。
レンタルできるブランドは限られますが、購入するときにできる限り失敗したくないという人にはとてもいいサービスだと思います。いろいろ使ってみて、自分にとっての要不要を吟味することで、無駄な買い替えをしなくて済むかと。
まとめ
モンベルは"ワンストップストア"であり、登山に必要な装備は基本的にすべて揃います。リーズナブルとはいえ一式揃えようとすると10万円くらいかかるため、はじめは代用品を交えつつ必要なものを少しずつ。
自分の発汗量や暑がり寒がりなどの体質がわかってくると、それに合ったものを再び探しはじめます。素材に対する肌の反応やフィット感など細かい部分が気になり出すため、はじめから完全に合うものを見つけるのは難しい。
はじめからずっと愛用しているものもあれば、何着試すんだよというものも。登山道具も進化し続けるのであれこれ試したくなりますが、高機能・高価格だからいいというわけでもない。コスパよく済ませるにはどうしたらいいのかを考えることも道具選びの楽しさだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、応援よろしくお願い致します。
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